あまり好きじゃない東京ドームに行った。箱庭野球を推進する読売帝国の一角に、なんだか心躍るビアガーデンを見つけた。「風と緑のビアガーデン」だって。東京ドームにはない要素を敢えて謳う、そのアンチ巨人の感じに共感し、入ってみることにした。このビアガーデン、その名の通り、屋内ではない。それもまたドームの反面教師。営業母体はキリンビールか。どれどれ、なんと驚くことにキリンの銘柄だけでなく、「キルケニー」もあるではないか。もちろん樽生で。
多分、ハーフパイント。これで1,000円。安くはないが、高いとも感じないのはドーム内のビールが異常に高いからか。ヱビスビール、でかい紙コップ一杯800円。歌舞伎町を除いて、日本で一番ビールが高い施設。それが東京ドーム。
「キルケニー」は「ギネス」よりも好きだ。スタウトは確かにうまいが、コクがあって何杯も飲めない。その点、エールの「キルケニー」は水っぽいから、口に残らず、喉越しが爽やかだ。
東京ドームの風は巨人のためにある。度々話題にあがる悪評高き風は巨人の選手の追い風とであり、ビジターチームのアゲインストである。巨人軍の外野の飛球がボタン一つで柵越えになる。いわゆるドームランというやつ。一方、ビジターチームのそれは、ボタン一つで打球を失速させるのだ。それが東京ドームの風。このドームの敷地内にある「風と緑のビアガーデン」はそれほど爽やかな風は吹かないが、少なくともドーム内に吹く乾いた強風とは雲泥の差である。
もちろんビールだって断然うまい!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます