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中華さすらひ 148 - 賊子の飛車 - 「餃子の王将 鶴見店」(横浜市鶴見区豊岡町)

2022-11-28 21:22:18 | 中華さすらい

S社との打ち合わせの後、S原社長がお疲れ会を開いてくれた。唯一の社員、Mオ君が酒場へと案内してくれる。鶴見駅西口に出て南下。線路沿いを歩く。一体どこに行くのだろう。

「壱豚」というお店の前まで来て、はたと止まった。店内に灯りが点いてない。どうやら休みのようだ。Mオ君は、「ここまで来たのに」と嘆いた。

「壱豚」の前に、「王将」があった。S原社長は、「ここにしようよ」と言った。

正直、「王将」には行きたくなかった。

ついこないだ、「王将」の元社長の殺害に関わったとされる容疑者が逮捕された。もちろん、その男はあくまでも容疑者である。だが、あまりにも謎な事件の背後にはなんだか良からぬ企てがあるような気がしてならない。事件が解決するまで、この店に来ては行けないような気がしている。

だが、S社長の好意で誘ってくれた会なので断る訳にもいかず、「王将」に入ってしまった。

お店はがらがらだった。お客さんは一人しかいない。このお店は立地が悪い。駅の西口、しかも徒歩10分は人通りもまばらだ。

「生ビール」でまずは乾杯。

おつまみは、「餃子」を3人前。そして、Mオ君はにんにく入りの餃子も追加した。Mオ君は数ヶ月前、桜木町でランチを一緒にしたが、その時もにんにく入りのものを食べていた。あまり周囲を気にしなくていいようだ。

S社は半年前、取締役のYちゃんが退職し、2人だけの会社になった。それがいい方向にあるのか、それともそうでないのか、傍からは分からない。でも、結果的には、S社にとって、そしてYちゃんにとっても良かったのだと思う。自分も一応、この会社のOBなので、それくらいはいう権利はあるとは思う。

自分は極力、どこの会社のどんな仕事をしているかということは口外しないようにしている。記名の記事も幾つかあるが、それはもう仕方ない。そうでないものは知らないふりをしている。S原社長もそれを聞くことはない。

S原社長のお祖父さんとかつて仕事をしていたことがある。自分が27歳でS社に入った時、お祖父さんは経理として働いていた。優しいお祖父さんだった。数年前、お祖父さんは亡くなられたという。

3人のこの会合はいつしか映画の話題になった。

Mオ君が最近観た映画は「トップガン」らしい。S原社長はもっぱらサブスクで視るらしく、ドラマばかり観ているようだ。誰がどんな映画を観ているかは、本などと同じで興味深い。

もう一つ面白かったのは、Mオ君はS原社長をSさんと呼んでいること。S原社長の名前もイニシャルはSで、その名前にさんをつけて呼ぶのだ。

ビールをそれぞれ2杯ずつ飲んで、会はお開きになった。

お客さんは結局、その後一組しか増えず、店内はがらんとしていた。鶴見駅は東口が賑やかで、「王将」も一軒、京急の駅に存在する。しかし、何故に立地の悪い西口に店舗があるのか。

なんだか良からぬ理由がなければいいのだが。

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