居酒屋さすらい 0564 - 珍味の九州メニューにワクワクする - 「立呑み 博多流。」（港区新橋）

立ち飲みのメッカ、新橋は厳しい競争の中でしのぎを削る。だから、新橋の立ち飲みのスタイルは絶えず、進化を続けている。
だから、立ち飲み屋の今を知りたければ、新橋に行けばよい。あらゆる立ち飲みがより細分化していることに気づく。
だが、それこそ、自由な競争であり、その競争がまた、新たなトレンドを生むといえるだろう。

立ち飲みラリーもとうとう烏森の真ん中に差し掛かろうとしている。
今夜は、「博多流。」という立ち飲み屋だ。

立ち飲みに地方文化のエッセンスを取り入れた新しいスタイルの店である。

店は、繁盛している。
中には女性だけの客もおり、目を引く。

メニューを開いた。
黒ラベル生390円、ヱビス生、480円。
「生ビール400円切る理論」はここでも健在だ。やはり、新橋には自助的作用が働きやすいとこなのだろう。これもしのぎを削るからこそである。

つまみのメニューも素晴らしい。

「もつ鍋」はご当地！
「からしれんこん」（380円）、きびなごを使った数々の料理は、博多ではなく、九州全域をカバーしたものである。

酒飲みなら誰もがワクワクするだろう。

味も悪くなかった。
「もつ煮込み」（480円）は麦の味噌を用いて、おもいっきり九州テイストを出していたし、「炙りきびなご」（380円）は、まさに珍味で、東京ではなかなかお目にかかれない。

店員はとても親切。
わたしがPCで仕事をしていると、もう少し広いところに移動していいと促してくれた。その親切度は女性客にもウケがよく、それが人気にも繋がっているかもしれない。

入りやすさは抜群。
間口が広いからである。
立地的にも申し分がなく、烏森における立ち飲みの人気店といえる。