バカうまのピーマンレバーを平らげると、我々は紹興酒に食指を伸ばした。
中華料理にはやはり、この琥珀色した甘い飲み物がよくあう。中華の油を紹興酒はほどよく中和してくれるのだ。
さて、次なる料理を頼む段になって、メニュー表の文字が目に入ってきた。
「トマトと卵の炒め物」。
正確にその料理がどのように表記されていたか思い出せないが、「トマトと卵の炒め物」であることは間違いない。
兎にも角にも、「トマトと卵の炒め物」とは実に懐かしい。
「番茄炒鶏卵」
中国をほっつき歩いているときによく食べたっけ。
中国に着いた当初は麺や炒飯しか注文できなかった。なにしろ、中国では「ワン・トゥ・スリー」の英語も通じることがなかったからだ。
少なくとも食べ物くらいは注文できなくてはとわたしは必至になって中国語を覚えようとした。
俺は上海の浦江飯店の土産物屋で日中、中日と両方引ける辞書を購入し、出かける際は必ず小脇に抱えることとした。
中国の漢字は日本のように幾つも読み方があるわけではなく、ひとつ覚えればすらすら覚えることができた。言葉をひとつ覚え、お店で使ってみる。すると案外伝わることが分かった。通じると楽しくなり、どんどん吸収できた。しばらくすると、お店で食べ物を注文できるくらいは出来るようになった。
上海から海岸線を南下すると中国はみるみる田舎町となった。田舎の食堂はメニュー表などなく、土間に置いてある食材を見て、注文するスタイルだった。
ひとつひとつ食材の名前を辞書で引きながら、炒(ちゃお)、湯(スープ)など注文することを覚えていった。
こうして、覚えた料理に「番茄炒鶏卵」があった。「番茄」、即ちトマトを、鶏卵で炒めるという料理はどこへ行っても食べることができ、どこで食べてもおいしかった。また、「番茄鶏卵湯」、つまりトマトと卵のスープも炒め物に負けず劣らずうまかった。
炒め物、湯、そして米飯(ご飯)を食べ、僅か10元。それでお腹いっぱいにおいしい料理を食べることができた。
話しは脱線したが、「トマトと卵の炒め物」はわたしにとって思い出深い食べ物なのだ。
早速、にこにこと愛想よく笑顔をふりまくおばちゃんに「トマトと卵の炒め物」を注文した。
紹興酒のボトルはいつの間にか空になり、更にもう一本。いやはや、もう止まらない。
「トマトと卵の炒め物」が運ばれてきた。
トマトと卵がつやつやして実においしそう。
かぶりついてみる。時々、今でも自分でこの料理を作ってみたりもするが、当然そんなものとは比べ物にならないほどうまいし、懐かしい味だ。
店内の英会話はニューヨークの話題で盛り上がっていた。
若いカップルは「おいしい」を連発している。
お店のおばちゃんはにこにこ愛想をふりまく一方、オヤジは黙々と鍋を握っている。
暖かく和やかな雰囲気が店に流れる中、気がつきゃ、2本目の紹興酒が空になっていた。
中華料理にはやはり、この琥珀色した甘い飲み物がよくあう。中華の油を紹興酒はほどよく中和してくれるのだ。
さて、次なる料理を頼む段になって、メニュー表の文字が目に入ってきた。
「トマトと卵の炒め物」。
正確にその料理がどのように表記されていたか思い出せないが、「トマトと卵の炒め物」であることは間違いない。
兎にも角にも、「トマトと卵の炒め物」とは実に懐かしい。
「番茄炒鶏卵」
中国をほっつき歩いているときによく食べたっけ。
中国に着いた当初は麺や炒飯しか注文できなかった。なにしろ、中国では「ワン・トゥ・スリー」の英語も通じることがなかったからだ。
少なくとも食べ物くらいは注文できなくてはとわたしは必至になって中国語を覚えようとした。
俺は上海の浦江飯店の土産物屋で日中、中日と両方引ける辞書を購入し、出かける際は必ず小脇に抱えることとした。
中国の漢字は日本のように幾つも読み方があるわけではなく、ひとつ覚えればすらすら覚えることができた。言葉をひとつ覚え、お店で使ってみる。すると案外伝わることが分かった。通じると楽しくなり、どんどん吸収できた。しばらくすると、お店で食べ物を注文できるくらいは出来るようになった。
上海から海岸線を南下すると中国はみるみる田舎町となった。田舎の食堂はメニュー表などなく、土間に置いてある食材を見て、注文するスタイルだった。
ひとつひとつ食材の名前を辞書で引きながら、炒(ちゃお)、湯(スープ)など注文することを覚えていった。
こうして、覚えた料理に「番茄炒鶏卵」があった。「番茄」、即ちトマトを、鶏卵で炒めるという料理はどこへ行っても食べることができ、どこで食べてもおいしかった。また、「番茄鶏卵湯」、つまりトマトと卵のスープも炒め物に負けず劣らずうまかった。
炒め物、湯、そして米飯(ご飯)を食べ、僅か10元。それでお腹いっぱいにおいしい料理を食べることができた。
話しは脱線したが、「トマトと卵の炒め物」はわたしにとって思い出深い食べ物なのだ。
早速、にこにこと愛想よく笑顔をふりまくおばちゃんに「トマトと卵の炒め物」を注文した。
紹興酒のボトルはいつの間にか空になり、更にもう一本。いやはや、もう止まらない。
「トマトと卵の炒め物」が運ばれてきた。
トマトと卵がつやつやして実においしそう。
かぶりついてみる。時々、今でも自分でこの料理を作ってみたりもするが、当然そんなものとは比べ物にならないほどうまいし、懐かしい味だ。
店内の英会話はニューヨークの話題で盛り上がっていた。
若いカップルは「おいしい」を連発している。
お店のおばちゃんはにこにこ愛想をふりまく一方、オヤジは黙々と鍋を握っている。
暖かく和やかな雰囲気が店に流れる中、気がつきゃ、2本目の紹興酒が空になっていた。
何か、更新するのが面倒だなぁ。
そうそう、今度は我輩のホームゲームでしたね。
12月初旬で調整します!!
みんなでワッサワッサ食べたい感じですね。
ボクはたまに硬くなります。
「ほうれん草たまご」、いいなぁ。
また、さびれた居酒屋っていうのもGOOD。
今度から、さびれ放浪記っていうのやってみようかな。
昨日はお疲れでした。
今p飲みすぎで肝臓硬くなっていませんか?
アレ、なんだったんだろう・・・