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居酒屋さすらい 1930 - 何で女性店員がいっぱいいるんだろう - 「立ち呑み そらや 大和店」(大和市中央)

2022-07-28 07:03:46 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

5年ぶりの大和訪問。S社のSきばらさんと別れ、さて飲みに行こうかとネットを検索した。東京から2時間の町、大和にも何軒かの立ち飲みがある。

15年くらい前に、「吉永」という立ち飲みに入った。その店はまだ健在そうだ。5年前は「ほたる」を訪問。今も頑張っている。ネットには、「そらや」という店がヒットした。開店は14時。これはまた都合がいい。

立ち飲みのある町というのは、ある程度の都市化を意味している。第一次産業が中心ではなく、勤め人が多い町なのだ。東京から2時間、横浜には1時間の、この町は、そうした都市化した町なのだ。

「そらや」に行く途中、道端で倒れた人を見かけた。とてつもない猛暑の中、倒れる老人がいてもおかしくない。そういえば、こないだ松戸でも、路上で倒れた人を見かけた。感心するのは、周囲の人らが介抱していることだ。大和駅前で倒れたおばちゃんを介抱していたのは、若い男の子のグループである。これだけ人がいれば大丈夫だろうと「そらや」に向かった。

ドアを開けると、既に2人の人が立って飲んでいた。それに対し、カウンター内側には2人の女性と、店主と思われる男性の計3人。自分が入店したことで3-3の同点になった。

まずは「ホッピー」白を女性店員に告げる。

つまみは「ポテトサラダ」から。ポテサラは手作りで、マヨ控えめのあっさり系。

これは当たりのポテサラだった。

しばらくすると、賑やかな男性客が入ってきた。女性の店員が、名前で呼んでいたから、常連さんなのだろう。ところが、この男性が騒がしかった。無駄に大声で話し、うざい。クルマの話題が中心だが、そんなに大声出さなくても充分、意思疎通が出来るのに。タモリ風に言えば、「童貞なんじゃないか」というような、未だに中2病みたいな男である。

しかし、女性店員が何故2名もいるのか、それもなんだか解せない。客のオーダーが頻繁にある訳ではなく、女性はほぼ立っているだけである。

話しかけてみた。

「最近暑いからか、やたらと倒れている人を見かける。さっきもそこで、おばちゃんが倒れてた」。

「その人、大丈夫でしたか?」

客の話題には応じてくれる。もしや、この女性らの役割は、話し相手なのだろうか。いや、だとしたら、ある程度、彼女らが客を動員して、沢山酒を飲ませるように、仕向けなければならない。仮に、彼女らの時給が1,200円だとしたら、その間に客に酒を3杯程度飲ませないとペイしない。けれど、少なくとも今いる客で、彼女らがいることで酒が促進されている様子はない。これが夜になったら、様相が一変するのだろうか。

「そらや」は日本酒のお店だった。自分の右隣にいる、ご年配の客はずっと日本酒を飲み続けていた。「ホッピー」は何故か、「中」一杯のおかわりできれいになくなった。「中」が少ないのである。

最後の一杯は日本酒にするかと、女性の店員に、「辛口の銘柄、ください」と尋ねると、奥にいる店主に更に尋ねていた。なんのためにいるんだよ、女子!

その店主のおすすめが、「尾瀬の雪どけ」(500円)。あてはお刺身。このお店は、刺身も充実していて、イサキの刺身を注文したら鮮度のいい、立派なやつが出てきた。東京の立ち飲みで出てくる刺身とは違うような気がする。

取り留めのない立ち飲みかと思ったら、意外にも本格酒場然としたテイストも感じられた。

女性スタッフさんは、優しくて、素朴で、プロっぽくなかったのがいい。店主とアシスタント一人ではなく、2人もいれば、収益性が悪くなるが、これがこの店のスタイルなんだろう。

神奈川奥地の立ち飲みは独特な雰囲気だった。

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