これまでに経験したことのない一年だった2020年。何が正解で、何が間違っているのか、その指針すら分からないまま、我々は今もただただ力なく、漂っているだけのようだ。
2020年。結局、県を跨いだ出張は僅か2回。その2回とも仙台というのも何かの縁だった。結局仙台には計3回もお邪魔した。その仙台で見つけた至極の酒場、「源氏」。
飲ませてもらっているという言い方がぴったりな静謐な酒場。暗がりのカウンターに割烹着の女将さんが神々しい。日本酒の楽しさを五感で味わう空間は単なる酒場ではない。世俗の些事などを一瞬で忘れさせてくれる茶室、或いは禅堂とも例えられるか。今、この瞬間、3杯の酒に今を生きる。そんな酒場が他にあろうか。2020年の最高の居酒屋は「源氏」以外にあり得ない。
さて、このコロナ禍にあり、計4回お邪魔したのが、田町の超新星、「宗屋」。新鮮なモツとマスターの包丁さばきが素晴らしいだけでなく、自分なぞたまにしかお邪魔しないというのにマスターも大女将も覚えてくれているというのが何よりもとにかく嬉しい。「レバ生」、「タン生」、そして「ハラミ」に「梅割り」3杯。
これが、今の自分にとって最高のメニューだ。最強の立ち飲み、堂々のアワード!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます