上海で最も賑わっているのが、南京西路から南京東路にかけてのエリアである。デパートや様々な店が立ち並び、活気がある。
南京西路から地下鉄に乗って出掛けてみることにした。23年前に宿泊した浦江飯店に行ってみようと思ったのである。しかし、地下鉄の分かりにくさというのは万国共通である。上海のメトロも幾つもの路線が走り、分かりにくかった。南京東路に行くには本来2号線に乗らなければならなかったが12号線の改札をくぐってしまった。係の人に事情を説明して事なきを得た。
夜食は「巴国布衣」という四川料理の店。変面ショーも見られるという有名な店らしい。変面とは中国の古典劇で行われる仮面を一瞬にして変える技術。とりわけ四川省に伝わる川劇が有名とのこと。
まずはビール。
「青島ビール」の「奥古特」。
これは青島ビールが発売された1902年のレシピで復刻されたというプレミアムビール。「青島ビール」にも様々な銘柄があるようだ。
四川といえば唐辛子や麻辣、花椒で辛くて痺れる料理が有名だ。コース料理のオープニングを飾った「晾秆白肉」やメイン料理の「麻婆豆腐」も良かったがとにかく度肝を抜かれたのがこれ。
「辣子鶏 」。
ほぼ唐辛子で埋め尽くされ、鶏の揚げ物はそのうちの僅か。唐辛子はそれほど辛くはないといえ、箸が進まない。ここは「紹興酒」で打開したいとオーダーすると10年ものがきた。初日が5年、翌日8年、そして3日目にはとうとう10年もの。それをワイングラスでいただくと、そのまろやかさは昨日まで飲んでいたものとは比べるべくもない。
好飲!
結局、打ち合わせが伸び、変面ショーは見られず終い。だが、料理がうまかったから、よしとするか。
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