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さすら碑 032 - 一人の宮司 - 「故櫻神社〃掌日吉銀次碑」(四日市市山城町)

2024-08-09 23:27:24 | さすら碑

櫻神社の社殿は山の頂上にあり、これが相当に急な階段だった。若者はともかく、50代の自分でもものすごくハードだった。この山の別名は頂根突山(ぬのつきやま)とも言われているらしい。

かつては富士権現と崇められたが、明治の頃より櫻神社と呼ばれるようになったという。名称変更の理由は明らかでない。神社の掲示板にそう記されていた。

長い階段を昇った先は、小さな祠のような社殿であった。賽銭を投げ、柏手を打ったら、もうやることがなくなった。社殿の隣に社務所らしき建物があるのだが、人の気配がない。もし、御朱印をお願いしたら、この社務所で対応してくれるのだろうか。

参拝したら、もうやる事がなくなったので、下山することにしたが、往路とは別の道順で帰るのが定石なので、脇道を選択して下山した。すると道の途上で、一つの石碑を見つけた。縦50cm 程度の小さな石碑である。

素人ながら、石碑を読んでみた。

「故櫻神社社〃掌日吉銀次碑」と読める。 

日吉さんはもしかすると国吉さんかもしれない。「羽黒神社宮司のブログ」によると、社掌とは、「今でいう宮司のことですが、戦前までは、民社(旧社格の、府県社以下)の宮司は社司、社掌と申しました」という。ということは、日吉さんか、国吉さんはその功績が讃えられ、余程の信任があったことから、没後に記念碑が建てられたと思われる。

多くの人はどれだけ功績があっても記念碑や銅像が建てられることはない。ひっそりとたたずむ記念碑は一人の宮司の人生を照らしている。

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