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居酒屋さすらい 0677 - 天空のシャリ金ホッピー - 「かわち乃酒場」(港区新橋)

2013-09-13 16:07:29 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
新橋の烏森南端の最終ラインを東に歩いた。ここら辺には「門」という立ち飲み屋があったはずだが、店の前を通り過ぎると、見事に店は転んでいた。

この店を通り過ぎた瞬間、ある考えが思い浮かんだ。4年間、新橋でスタックしてきたが、もしかすると気が付かないまま、通り過ぎてしまった立ち飲み屋があるのではないかという疑問である。星の数ほどある新橋の居酒屋だが、ひっそりと知らない小路がまだまだあるはずである。せっかく4年もほっつき歩いたのだから、ここはあまねく立ち飲み屋をコンプリートしたいと思った。

そこで、ケータイを出して、2011年の「立ち飲みの日」の店舗リストを検索し参照してみた。すると、まだ行ったことのない店が幾つか出てきた。ひとつひとつあたってみようと思い、まずは自分の現在地から近い「KING BEE」という店を探してみることにした。探すこと、数十分、結局店は見つからなかった。

次に「新橋ワイン食堂NAGARE」という店を訪ねた。ワインバーという触れ込みの店のようである。歩道沿いから店の中を覗うことができ、覗き込むようにして店を凝視したところ、椅子が入っているのが見える。どうやら、ここも転んでいるらしい。

次に目を付けたのが、「かわち乃酒場」という店。webの画面では、ビルの屋上にビアガーデンよろしく提灯を飾り付けた画像を貼り付けている。河内音頭が流れる賑やかな店なのだろうか。その店は雑居ビルの6階にあった。立ち飲みラリー史上、もっとも高い場所にある店となった。エレベーターに乗り、6階に着くと目の前がもう店だった。店内を見ると椅子があって、2人の男性が座って飲んでいる。
「ここは立ち飲みではないんですか?」とカウンターの向こうの店主に聞くと、「カウンターが立ち飲みです」と返ってきた。なるほど、ハイブリッドなのである。

よく見ると、バルコニーも席になっている。席種は3wayという珍しい造りだ。
カウンターに立ち、ぐるりと店を見回した。串揚げの店のようである。飲み物メニューをじっくり眺めると「シャリ金ホッピー」の文字が飛び込んできた。これを見逃す手はない。串揚げ5本セットとともに「シャリ金ホッピー」を頼んだ。

「シャリ金ホッピー」は一度だけ、「埼玉屋」で飲んだことがある。何故か、ホッピー研究会でも話題に上がらない「シャリ金」だ。「シャリ金」の金は「キンミヤ」の金なのだろうか、それともキンキンに冷えたというキンなのか、これは議論に値するテーマであろう。
その「シャリ金」の味わいはさすがだった。暦の上ではもう秋とはいえ、この日の東京は35℃の猛暑日となった。夜はいくらか気温は下がったが、それでもまだ暑い。このシャーベット状のホッピーのジョッキを通して伝わってくる爽やかな涼が心地よい。そして、口の中でべたつかないキンミヤがまた素晴らしい。

串揚げは正直、特筆するものはなかった。むしろ、油分が多く、べったりしている感じであった。給料日となったこの金曜日、まだ宵の口だというのに、自分を含めて3人のお客というのも少し寂しい。
このブログを書くにあたって、この店の「食べログ」を見た。3.51点という評価はあまりにも高いと感じた。いや、「シャリ金ホッピー」を飲む価値だけでも充分にこの店ののれんをくぐる価値はあるのかもしれない。
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