カレーさすらひ 052 - 上野・アキバ界隈最安カレー -「カレー専門店 クラウンエース」（台東区上野）の「チキンカレー」

上野で働いて10余年、いつでも行けるという安心感から、なかなか行けなかったカレー屋さん。「クラウンエース」。

上野駅側、アメ横入口。

昭和感溢れる古風な建物。それだけで、もうお腹いっぱいになりそう。

実は、何回か訪問したことがある。けれど、いずれも定休日。定休日があるというのも昭和っぽい。

会社から徒歩15分。アメ横を、ほぼ縦断。これで休みはきつい。

さて、勇気を出して行ってみたら、なんとか開いてた。自動ドアをくぐると飛び込んでくる円形のカウンター。これはいかにも昭和。まるでストリップ小屋を彷彿とさせる半円。ある意味、感動。

食券機は2台。食券を購入して着座する。

しかし、カレーが安い。

「ポークカレー」、「チキンカレー」が400円。「ビーフカレー」が450円。これって、上野、御徒町、アキバ界隈最安値。しからば、大盛はワンコインということ。

近年、カレーは高騰している。本来、カレーは、もっと身近なものであったはずだ。けれど、カレーは平気で900円を越えるようになった。スパイス素材を取り入れ、じっくり煮込むことでコスト高になったという側面はあるが、それはカレーファンのコア化を進めたに過ぎない。結果、カレーは実に敷居の高い食べ物になった。

400円のカレーを見て、ホッとする。

それと同時に今東京で400円で何が食べられるかを考えてみる。多分、立ち食いそばくらいじゃないかと思う。

東京の真ん中で400円のカレーは奇跡だ。

 

ボクは「チキンカレー」大盛（400円）をいただく。

大皿に 平たく盛られるカレー店王道の盛り。ごはんはかなり多く300gはあるだろう。カレーソースは、実にオーソドックスなジャパニーズカレー。これがうまいんだ。スパイシー感はないけど、微かにするブラックペッパーの香り。

うまいじゃん。

たった400円、ないし500円で、うまいカレーに出会える幸せ。

御徒町の「サカエヤ」に並ぶ、カレー専門店。

東京の希少なカレー専門だと思う。