居酒屋さすらい 0623 - アメ横の極上イタリアン - 「OTTIMO KITCHEN」（台東区上野）

大衆居酒屋が好きで、速攻でビールが出てこないと機嫌が悪くなるウチの社長が、どういう風の吹き回しで、こんなおしゃれな、そしてかわいいイタリアンを見つけてきたのか。
それほど、新人の女の子にかける期待が高かったのだろう。我が社始まって以来の、新卒新人。高校を卒業したばかりの新人は、まだ未成年であるために、お酒が飲めなくて、だから食べることに比重を置く店を選んだのは分かる。
だが、社長がこの「オッティモキッチン」を選んだのにはやはり違和感があった。

店頭に飾られた花と社長は好対照の存在である。
そして、明るい店内、洒落たテーブルと椅子に腰掛けている社長は、これまで見たことのない風景だ。

ビールジョッキもこぶりのかわいいもの。
それを手にしている社長の姿といったらもう。

ビールはハートランド。店内の明るい雰囲気にぴったりのビールだ。

わたしはイタリアンにはあこがれがある。
映画「グラン・ブルー」でジャン・レノが演じるイタリア人の家では、ものすごいボリュームの料理が次から次へと出てくる。イタリア人の食文化は偉大だと思った。

この日もそれに近い料理が次から次へと出てきた。
ピザ。
パリパリのピザの方がわたしは好きだ。薄皮のパリパリ。
ビールとピザは最高のマッチングだと思う。
社長とイタリアンとは全く違うベストな組み合わせ。

実は、わたしは、この日の料理を全く思い出せない。
途中からガンガンと白ワインをすいすいと飲んでしまったから。全く記憶もなくなってしまったのだ。

だけど、こんなに気持ちよく酔ったのは、確実に料理がおいしかったから。
これは絶対に保証する。

この店は、絶対に覚えておいたほうがいい。
上野の美術館の帰りとか、動物園でのデートとかに、ふらりと立ち寄れる。
女の子と行きたくなる。そんなお店。
「オッティモキッチン」。


※画像は「オッティモキッチン」のHPより借用しました。