キッチンカーは一期一会てまある。いや、確かに贔屓のキッチンカーのSNSをチェックしていればいつどこに出没するかは分かるのだが、それもタイミングが求められる。常に同じ場所にある固定の店舗とは決定的に違う。だから、キッチンカーを見たら、積極的に買うようにしている。
その日の御徒町駅前パンダ広場には2台のキッチンカーが商売をしていた。タコライス屋さんとメンチカツ屋さん。共に初めて見るクルマだった。これから飲みに行く身としてはタコライスはちと重いが、メンチカツなら減った小腹にちょうどいい。まずはメンチカツ屋を覗く。なかなかいいじゃないか。では、次に隣のタコライス屋さんに。ほぅ、生ビールがあるじゃないか。しかも4種類!
タコライス屋は「バン タコス」。クルマはスズキのキャリィ。軽自動車である。キッチンカーの醍醐味は軽自動車にあると思っている。日本特有のカテゴリー、小回りのきくクルマ、小さいボディーにぎゅっとつまったテクノロジー。そこにキッチンカーとしての設備をつけることは大変なことだと思う。キッチンカーのオーナーのやりたい料理によって設備も変わるだろう。まさにアイデアの出しどころである。しかも、この「バン タコス」、生ビールサーバーまで積載している。軽自動車なのに、この夢がたくさん詰まったクルマなのだ。
ビールはきいたことのない銘柄だった。クラフトビールらしい。
「ブルックリンラガー」というのが気になり、それをオーダーした。一杯が極めて高価。しかも、量はコップ一杯程度。正直高い。けれど普段飲めないビールをいただくプレミア感はある。
「ブルックリンラガー」はどこのマイクロブルワリーかと調べたら、キリンがライセンス販売をしている米国ブルックリンの老舗ビールらしい。それはすごい。そんなビールを樽生でいただける幸せ。
キッチンカーもビールも一期一会なんだと思う。
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