ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Lena Horne

2006年03月27日 | 女性ボーカルH
RCA盤でアルバム名が“AT THE WALDORF ASTORIA”です。一度も来日した事がない大物歌手の一人でしょう。父親が白人,母親が黒人で色もそれほど黒くなく美人でスタイルもいいと思います。岩浪洋三氏によると彼女のステージは堂々として押し出しもありしゃべりも上手いとの事です。1917年にNY生まれで16歳の時ハーレムのコットンクラブのコーラスガールになったという事ですから筋金入りのエンターティナーでしょう。当時の同クラブはオリーブよりも肌の色の濃い黒人は採用されなかったらしいです。彼女も差別にあいながら実力を示すことで厳しいショウビジネスを生きぬいてきたと言えます。彼女が19歳の時、NY五十二丁目のクラブでビリー・ホリディの歌を初めて聴いて足が震えるほど感激したという話もあります。彼女のアルバムは他にも数枚所有していますが、このアルバムが彼女のエンターティナー度が感じられ一番好きです。華麗でダイナミックに歌い上げ迫力に満ちています。煌びやかなステージが想像できるような気がします。残念ながらアメリカのショウビジネス界では圧倒的人気があった彼女もなぜか日本での人気はいま一つだったようです。日本ではショウステージでのアピールの魅力が味わえないからでしょうか。あるいは小唄のような歌い回しが好まれるからでしょうか。彼女は黒人が差別されていたショウビジネスで活躍しその地位向上にも大いに貢献したようです。

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