三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

豚汁よ魔物

2013-02-19 11:02:56 | 作りました。
〈1月15日の食事〉
朝:クリームシチューのドリア風 紅茶
昼:お弁当(ごはん、豚と野菜炒め、ニンジンしりしり、キャベツのコチュ胡麻和え)
夜:釜寅の鰤釜飯 海苔の味噌汁

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さて、この時点ではすっかり食べ尽くしてしたが、豚汁である。
この度初めて作りましたよと。



きっかけは、このところドラマ『深夜食堂』のDVDを借り、ずっと観ていたからであった。
以前、このブログに「豚汁」は「とんじる」か「ぶたじる」か、という書き物をしたこともあり、それが心に引っ掛かっていたのもあったのかもしれない。

同名のマンガが原作のこのドラマ、深夜から早朝に開く「めしや」を舞台に、お客さんたちの悲喜こもごもが織り成される作品である。
お品書きにあるのは、豚汁定食とビール・焼酎・日本酒だけ。
あとの食事メニューは固定ではなく、リクエストを言ってもらえれば、作れるものなら作るよ、といったスタンスの店。

そういった所以か、ドラマのオープニングにて、毎回豚汁を仕込む様子が映し出されるのだ。
それも作り手・マスターの目線で、鍋を真俯瞰から。
段々と作り上がる豚汁を毎度のように見ていたら、そりゃあ作りたくも食べたくもなるでしょうて。
刷り込まれて行動に至った次第である。

マスターの所作で作り方を覚えた気でいたが、初めての豚汁ゆえ、一応作り方を調べた。
材料を炒めずに煮込むやり方もあるようだが、そしてその方が明らかにカロリーも抑えられるが、ここはマスターの真似をしてごま油で豚や野菜を炒める。
コンニャクももちっと手で千切ったし、味噌も赤と白を合わせて…と、ことごとく真似をした。
…まあ、出汁はとってないけどな!
そこは顆粒出汁で。

ほどなくして出来上がり。
お椀に盛れば、夢にまで見た豚汁は、拝みたくなるほど美味しそう。

早速食べる。
まずは温かさが染み、冬場にドラマを見たことの幸運を思う。
具材それぞれから出た出汁にそれぞれが干渉し、味噌でまとまった汁。
が、不味いわけがないのであった。
いやあ美味しいわあ染みるわあと、自然に顔も綻ぶ。

最初の一食はついついお代わりしてしまったが、いかんせんそこは豚肉を使った汁だ。
たちまち腹がはち切れそうになる。
この年になって、普段の自炊でここまでお腹いっぱいになってしまうのは何とも馬鹿っぽいのだが、豚汁ならしょうがないよね。
そう思えてしまう豚汁の魔力よ。

ふう。
ごちそうさまでした。

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