
益子で3年毎に開催するようになって第3回目の土祭(ヒジサイ)という催し、益子であれば陶器市は有名だがこれは各種芸術と風土のお祭りということで、町全体に散らばった各所会場でいろいろなプログラムを企画しているとか、その開催期間が面白くて9月の新月から中秋の名月までの延べ16日間、その終わり近くの24日は一人で軽井沢に来ていて横浜に帰る日だったので、北関東自動車道で回り道してどんなイベントなのかと、会場MAPは事前に手に入れていたので、その祭りの中央会場ぐらいだけでも寄道見物してやろうと朝9時には軽井沢を出発。
軽井沢ICから真岡IC までは高速で繋がっているから2時間ちょっとで益子まで走りきり、中心部の城内坂付近には共販センター裏手に広い無料駐車場があるからそこに車を停めて、陶芸メッセ付近と場内坂メイン通りぐらいのいくつかの会場を巡り、勝手知ったるお気に入りの店にもいくつか立寄ってみることに。冒頭写真は町全体MAPであるが、いくつかの地域別にあまりにも広く分散していて、数時間の滞在ではとても見切れない催しとなっているので、一番集中している場所を選んで巡ることにした。
シルバーウイーク中は混み合うかもということもあってその翌日に訪ねたのだが、益子では水曜休日のところが多く、ちょうど前日の水曜日が祝日で営業して翌木曜日振替休日という店が多く、さらに手仕事村でも連休明けでお休みというワークショップのテントも半分以上で、またお休みの会場もあったりと、結果的には来た日が悪かったけど、旧濱田庄司邸などはこのイベント中だけは奥まで開放されていて、案内の若手陶芸家といろいろとオシャベリしたりと、やはり焼物の話で楽しいひと時を、少しだけの見物であったが、そのあとの店巡りでも皆川マスの孫の店のお爺さんなどとも話が出来たりと、マァマァ楽しくやりあってきましたよ。
周辺部の会場MAP
益子駅から中心部の会場MAP
共販センターにある大タヌキの焼物
移築された旧濱田庄司邸
全体を見物客に開放していた旧濱田邸主屋、実に立派な古民家です
敷地内にあった登り窯、年1回だけ火入れするとか、大震災ではヒビが入ったが修理できたという、益子でもこの辺りはもっとも揺れなかったらしい
手仕事村はこの日は半分以上がお休み
益子のメインとなる城内坂、両側に大型陶器店が並ぶ
途中に合った土に還る茶室なる会場もお休み
藍染の日下田工房もこの日はお休みで、奥での展示は見られず
陶器屋の陶庫、手前は木造だが奥は大谷石の蔵を店舗に、こちらには来たら必ず立寄る
山水の店みながわ、お孫さんの奥さんが絵付けはもうできないと廃業したばかりだそうだ、その夫のお爺さんが山水土瓶のことをいろいろと説明してくれたが、僕が手に入れた土瓶は益子に伝わる前の信楽から相馬の流れの相馬のものではと、写真でなので断定できないが、簡略化された益子のものより繊細で密な絵付けに見えるという
益子の田園風景、稲刈りは半分程度済んでいた、このあとは蕎麦の季節とか、益子の蕎麦の品質はいいそうで、蕎麦屋が増えたみたい
帰り道で立寄った農産物直売所、案山子が並ぶ、その向こうはまだ白い花が咲く蕎麦畑
土祭最終日の28日が今年の中秋の名月、今回はスーパームーンの満月だそうで、地球に一番近い軌道にあるので格別に大きく見えるとニュースでやっていたが、比べてみる訳ではないからそんなには大きくは感じられなかったような。
中秋の名月