温海名物朝市は4月からでまだ冬場のこの時期は開催していないというのでゆっくりと起き、朝風呂後の朝食は7時半から日本の正しい食事をとる。外を見れば車の屋根にはウッスリと雪化粧、昨日見た観光バスが萬国屋から早々と出て行く。
ここ温海でも旅館などが雛飾りを展示していて3箇所でスタンプを押してもらうと町内4軒の菓子屋のどれかからお菓子がもらえるというので、それに便乗して萬国屋とたちばな屋のロビーを見物してみた。さすがは萬国屋、優雅な女将らしきが丁寧な説明をしてくれたし、玄関を華やかに飾るのは温室咲きの啓翁桜だそうで説明コピーまで用意してあった。ちなみの桂屋では大工さんが作ったという珍しいコケシ風の雛飾りがあって、これで3スタンプをゲットしてお菓子は二人分で二パック貰ってニコニコ顔の女房でした。朝市松駒の親父さんには会えなかったがまた秋に元気なことを期待しよう。
村上までの途中、すぐ手前にある朝日村の道の駅まほろばにいつも通り立寄ればやはりまだ農産物は少ない、エンレイ草とデージーみたいな花だがとても小さい草花で名前は分からないというやつを買う。ここの観光物産館でもお雛様飾りがあり徹底していますねぇ。
お雛様見物の最終地である村上はおしゃぎり会館に停めてまずここの有料展示から見物を始めたが、施設名が村上市郷土資料館で通称おしゃぎり会館と言うらしく名前が二つあるのが紛らわしくて分かりにくい城下町の道筋をウロウロしてしまった、おしゃぎり会館で統一したらどうですかね。展示は見事な雛人形と道具類で説明も丁寧なのがなかなかよろしい、なかでは三越で家一軒買える値段だったという御殿雛は豪華、村上の雛供物なども元気がつくようにと何故かアサツキがあるのが面白い、また庄内でも見かけた安産祈願の犬筥がここにもあってこのレプリカがあったら買いたいアイテム、この時期だけは村上まつりのおしゃぎり展示もかすんじゃいますね。
おしゃぎりの展示 豪華御殿飾り
一番手前が犬筥
このあとは今年が10回目という町屋の人形さま巡りと古い街並が残る商店街の老舗風はところを選びながら回る、案内地図にはいろいろな人形を飾る玉石混交の70軒を掲載していてとても全部は回りきれませんぞ。それでも見たかった吉川酒舗などのJR駅近くのほうは見残してしまった村上市内見物は二回目だけれど、古い武家屋敷や旧家がかなりあって店舗などそのまま生活しているところが多いのには驚かされる。商店街など表の看板建築からは想像できないような古民家が隠れていて、これは勿体ない。城下町情報館という無料公開民家では2階に上げてもらい、村上の町家は長屋みたいに二軒の外壁は共有の造りになっているのを説明される。窓のサッシのガラスに隣の低い屋根がくっついているのが見えて、これで雨が漏らないのかと、でも考えようではアパートメントの戸境壁だと思えばいいのでしょうか、でもこういう納まりは絶対漏水するはずだけれどね。
城下町情報館 連棟民家