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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***海の幸だけじゃないぞ、旨い物のよくばり旅行 4/5 山形 2001.10.6(土)~8(月)

2012-10-26 17:04:43 | 旅日記

 それらを買ったらまた8号線に出て温海温泉へ、海岸に出てから西に進むので夕陽の時間帯であれば素晴らしい日本海の眺めが得られるはずだが、そうも時間を合わせる訳にもいかなくて大体はその前に走ることになるのだが。温泉街は川沿いに山側に1キロほど入るので夕陽は見られないから、海岸沿いを新潟県方面少し先に行った所にある道の駅しゃりんに入って夕陽の沈むのを暫し待つのも良いかと、一度はと見に行ったら結構大勢の見物人がいて、海岸線に思い思いに並んで西の彼方をを眺めることとなった。

                          温海での日本海の夕景

 さてここでの我々の定宿は桂屋で浮気は一切なし、料理自慢が売りで古くからの木造三階建旅館であり今は二代目夫婦となっている。きっかけはR8号を通りがかった折にどんな温泉街かと見に入り、地元での評判の旅館は何処かと2、3軒の土産屋で聞いてみたらどちらでもここを、それでその後の旅行で泊ってみたのが最初。2回目、3回目と行く毎に特別料理メニューになっているらしいものが一品ずつ加わりこれが実に旨い、次回もこれを出してなどと言うようになって、その後は年に2回も行くようになった。最初の頃は大繁盛というような様子ではなかったが、隣にあった旅館が廃業してビルを取壊したら、川を挟んだ超有名旅館萬国屋(冒頭写真は桂屋の窓から川越しに萬国屋が)と向かい合ってよく見えるようになり客が増えた由。一度泊まればこの料理内容にはハマルはず、休前日は満室の繁盛は頷けますな。一昨年には改装して全部屋トイレ付になったのも好都合、昔ながらの和風旅館の雰囲気をアットホームに楽しめる宿だ。

                           桂屋<今は前の道路に足湯ができている>

 風呂は昔風で大浴場(客室10室ほどだからその規模として大というものではある)は一つ、あとから小浴場を設けたと思われ、男女で多い方が大浴場となり、今回は珍しくも女性が大浴場で、男連中4人が鉢合せして一人は体を洗って待つことになってしまった。小浴場は家庭の風呂に毛が生えた程度というのだけが難点で、露天もないしあくまで豪華な温泉スタイルを求めるとなれば大型ホテル旅館に行ってと言うしかないが、ここの温泉は熱めだから長湯はできない、ぬるかったら水で薄めているはずだろうね。

 料理は海の幸中心でシーズンにより多少魚種が変るが、ウニ焼(ユリ根が入った茶碗蒸に焼をいれたウニをトッピング)やガサエビのミソスープなどここのオリジナル料理はいつも注文、また和風の中に洋か中華風の一品が入ることもあり、これに定番の魚介類の御馳走!御馳走!攻め、昨日の山の幸との対比で結構なことこのうえない。本日の献立はウニ焼、エビミソスープ(昼の洋風よりもさらに濃厚であった)、イカ・イセエビ・タイ・アマエビ・キスのお造り、アワビ踊焼、松茸と鶏肉と銀杏のホイル焼、オコゼ唐揚、本ズワイガニ、菊花(一説に菊の御紋を食べるとは、もってのほか、と言うそうで東北ではよく出てくる)の辛し和え、香の物といつもながら美味しく戴き、最後の御飯には今回も届かず、お澄ましとフルーツのみ持ってきてもらって腹一杯でおしまいとなった。酒は栄光富士の冷酒なまいきに決めているので、部屋の冷蔵庫には手間を掛けないように予め追加して2本入れてもらっている。

                           夕食がズラッと

                             オコゼ唐揚とガサエビスープ

 温海温泉の朝市も有名であるが、常設店舗広場が数年前に改装され綺麗になって、むしろこういう温泉街の風情にはどうかなとも思うような違和感も僕には感じられてしまうが、今日も早朝5時半頃からオープン。並ぶ店の多くがどれもこれも同じような品揃えのお土産屋といったところもこの朝市の難点、でも中には近海の新鮮魚介や干物類、庄内の果物とかの専門店や朝採り農産物を置く店も少しだけある。変ったものでは日本三大古布の科織(あとは掛川の葛布と沖縄の芭蕉布が)を使ったバッグや帽子を売る店もあるのだが、これは結構なお値段で買う人はいるんだろうか。奥には二人ばかり山から採ってきた天然のキノコや漢方の黄肌や山野草類など珍しいものを売る叔母ちゃんがいて、こちらは特別席扱いみたいな位置づけか、春には山菜や森の女王シラネアオイなども売っていたっけな。 

                        温海朝市会場 

                              朝市内の骨董屋 

                                山ブドウの編籠と土人形

  僕はここにきて一軒の骨董屋<これも閉店した>に必ず立寄る。ここでは連添いの叔母ちゃんがおぼろ昆布を売っているのだが、これがなかなか旨いのでこれも一袋買う。元料理人だったが庄内人形などが好きで始めたという親父は、物がもう無くなっってねぇ、商売はもう終りだと、ここ数年口癖のように言う。でも毎年冬が仕入時期で春が最も品物豊富なのだが、今回は秋で品数はどうかと見ると山葡萄、胡桃の皮、科などで編んだ籠が並んで掛けられていたのが目に付いた。この前会津で7000円で目の前の胡桃の籠と同じようなものが買ったのでその話をすると、これは外側の表皮を残したものだな、それを取ったのがこちらだよ、でも7000円なら安いかったはずだよと。バッグにか、女房が気に入らなければ花入れにでもと山葡萄の珍しい籠23000円を買って、ついでにこの夏に軽井沢で購入した土人形を観てもらったら即座に庄内人形だと、でもこれより古いのはこれと取り出した人形には、頭の髪の毛に本物を使ってやや不気味な感じノシロモノ、これをサービスで貰ってしまっただハテ何処に飾ろうかな。今までかなりの陶磁器類や土人形などをここで買ったものだが、各地を廻って骨董屋漁りをしている中ではどこよりも安いと言える。掘出物(自分がそう思うだけなのだが)があればつい買ってしまって奥方に怒られることに。古い科織や裂織の生地なども買ったことがあるが、女房は加工する暇がないとまだ活用していない。科織など暖簾にすると良いだろうにねぇ。

 今日も朝市から帰ってもう一っ風呂、ここの温泉は熱めなのに朝一番は源泉だけが夜通し出ているためさらに熱くなっていて、水道栓をいっぱいに開いてしっかりぬるくしてから入ることに。でも熱めでも入ってからジッとしていれば、そこそこに長く浸かっていられるのが不思議だね。風呂あがりで待つこと暫し、朝食はいつもほぼ決まっていてメインは焼塩鮭、これは小さ目ながらしっかりした味があって沖獲りの高級品じゃないかと思う。村上が近いから鮭に拘りがあるのかな。あとは奥さんの実家で作るという野菜類のお浸し、切昆布の煮付け、イクラおろし大根、半熟玉子、御飯、昨日のイセエビ頭入り味噌汁、イカ塩辛、香の物、フルーツで食後に別注文でコーヒーが我々の決まり。旨い庄内米は誰かさんの三杯目はなんとやらではないが、いつものように二杯で我慢する。 

                          朝食   

  ちなみにこの料理で飲み物などを除く特別料理付きの基本料金は、一部屋二人利用の休日前で15000円/人<当時の料金だが>なのです。東京でこれだけ食べたら幾ら取られるでしょうかね。


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