9月29、30日の二日間の日程で横浜アリーナにて第21回骨董アンティークフェア(冒頭写真)が開催された。もう骨董市にはあんまり出掛けないのだがアリーナだけは大倉山から歩くと運動にもなるからと、幸いに雨もあがったことだしで10時過ぎに家を出た。
案内葉書には和洋骨董210店が出店となっていたが、そもそもこの市は以前に昭島で開かれていたのだがそこの施設が老朽解体されこちらに移ったもので、敢えて安い会場賃料を狙って平日開催としたらしいのだが集客力はかなりのものらしく、この日は開場11時直前に到着したら長蛇の列となっていたのには呆れてしまった。会場内の店舗配置地図が入口にあるからそれを取ってスタートとするのだが、続けて参加する業者はだいたい同じ場所となっているのも世田谷ボロ市やその他の骨董市とも同じだから、地図なしでも常連は真っ先にお目当て店に駆けつけることはできる。でもたまには場所を変えることもあるし、買ってから預かっておいてもらうなら地図をもらって印をつけたほうがいいだろう。この日も和骨董中心にゆっくりと見て廻ったら3時間ほどかかってしまったから、昼は事前に買っていったおむすびで済ましてしまった。その間に買ったものは一つも無く、全部見てから格段に安かったものだけをマークしておいて、それが残っていたらというぐらいの心積もり。数点は格安のものをチェック、再び見つけた店に戻って買ったものは皿類3枚だけ。
それが次の明治ベロ藍尺3寸大皿に九谷と印判の豆皿。明治ベロ藍は手描きだし、それと大きいから軽井沢でバーベキューなどするときに食材を盛るのに使おうかと。絵柄のいい九谷は6枚組であったものを1枚だけ分けてもらったのだが、口縁に銀継直しがあるというがほとんど分からないほどに上手に直している。もう一つの印判は大正ぐらいかと思うのだが網目を掛けたような図柄が珍しくて、こういうのはオヤッと思って安かったら買っておいて損はないと思う。
今回は民具類などでは興味を引くものはあまりなかった。またいつもかなりの高級品を置く店はやはりそれなりの品を並べていたが、このご時世ではそういう店は大変だろうね。買わなかったけれど面白い品揃えで若い女性が店番しているから不思議に思った店に最後に立寄ったら今度はやはり親父さんが居て、大阪からきたということでうちは変ったものしか仕入れませんと言っておった、こういう店は次からマークしておこう。
それで古曾部焼という安南写し風の面白い染付絵柄の5枚組の皿だけはもう売れてしまっていて残念だったか、無駄遣いしないで済んだのか、僕の見立てだとかなり安かったと思うんだけれどもうすぐ飛びつくのは止めちゃっているからね。