
大石田から最上川沿いの道を進むと暫くで山道に入っていくことになる、その始まりは紀文のふる里という看板がある場所であの紀文の創業者の出身地は山国だったんですね、クネクネ道を走ることになるが交通量は少ないから運転には問題なし、二つばかり峠越えすればまた田舎道となって、てく新庄からの道に出れば最後は肘折に向かう山道となり、越えてから降りて行けばすぐにカルデラ地形の中にある温泉地に到着となる。
紀文のふる里の看板
最初の峠越えの登り道からの眺め
このループ橋の下がカルデラ地形でその中に温泉街がある
山形の三古湯とはここ肘折のほかは銀山と白布で、今もその佇まいが良く残るのは木造三階建ての建物が並ぶ銀山、古めかしい茅葺の宿だった白布は火事で焼失して不燃の建物で再建された、そして肘折では木造三階建てとして残るのは二軒のみとなってほとんどが鉄骨ALC造となってしまっているが、我々がもう30年来利用している元河原湯も客室棟は新しいものだが、玄関と食事処は以前からの木造建築で二つをつないだ折衷型となっていて、この宿だけが温泉街から少し離れて銅山側沿いに建っているのです。
青色が温泉宿でこのマップの一番下にあるのが元河原湯 肘折温泉郷イベントカレンダー
元河原湯は四階建てと右手の木造とが繋げられている、以前は左の建物だけでので営業であったが、その後に住居だったらしい右手と繋げて一体化利用となった
宿のパンフレット、左上に無料貸切風呂の大きな信楽焼浴槽の写真があるが、この浴槽だけはこの宿の源泉からの湯となっているらしい、最上階の展望浴室の湯は組合源泉との混合の表示が
この宿の立派なのは毎年何処かに手を入れていること、今回で大きく変わっていたのは客室数を減らしてベッド方式にしていたこと、これまでよりもモダンで余裕の広さとなっておりました、冬場に一気に改修したのかな。
客室は以前の布団式からベットに
ウエルカムのお茶とともに自家製のキャラブキも、大分食べてしまったあとです
客室からの眺め
温泉分析書
混合源泉の湯 宿の源泉
食事は木造建物の二階広間で囲炉裏テーブルでの山の幸中心のこれでもかという内容はいつものこと、今回は地元の団体客が襖で仕切られた部屋で賑やかに、この日も満室だったようです、この宿はいつもこんな感じで繁盛しているが、特に番頭格の男女一人ずつの采配よろしく食事の面倒見も手際良くて。
囲炉裏のテーブルでの夕食膳
サービスのお酒はこれらとワインから選べる、これはこの宿のHPから予約したからですかね
花羽陽は東北で一番古いというこの地にある蔵元
前菜
漬物みたいな
モタシというキノコ
鮭の南蛮漬
馬刺しとソイ
蕎麦豆腐と言っていたか
イワナ
山形牛と庄内豚の朴葉焼
朴葉焼のあとに囲炉裏で焼いて
十割蕎麦
蕎麦湯が美味しい
山形名物の芋煮
デザート
ここまでで打ち止め
我々は数年前からはもう食べきれないからと、やや少なめプランで予約しているのですが廻りとあまり遜色がなくてかなり残すことになりがち、それが今回はイワナだけは丸々残したものの、久しぶりにほとんどを食べきりましたが、それだと夜に寝る時に苦しいようなこともあったのに今回は快調、胃腸にいいというつるの湯の飲泉が効いたのかなと。
翌日は6時には起きてこの時期は6時半からという朝市に僕だけが覗きにいってみた、昔は天然のキノコが多く採れたようで沢山売られていたが、ここ数年は天然物はあまり見かけなくなった、お値段も観光朝市だから安いということもないのだが、以前は天然マイタケやナメコなどを買っていましたよ。
早朝の客室からの眺め
肘折温泉名物の朝市は秋も深まると出店者は最盛時の1/4ぐらいかな、お目当てだったキノコは4人ぐらいが少しだけ持ってきていた、その中でナメコだけを一袋、それと半割りしたヤマグルミがあったので、クルミは割るのが大変でこれなら竹串でも中身が出せるからと。朝市で冷えたからとこの後は温泉で温めることとなります、そしてしばらく休んでいれば朝食の時間に。
一番バスが来る時間までの朝市は温泉街の中心で
最盛時なら両側に並んでもっと長く
木工小物と天然キノコの店 こちらでナメコとクルミを購入
朝食も同じ場所でタップリと供される、これだけおかずがあるとどうしてもご飯は二杯は食べてしまう、更に搗き立ての餅も必ず出てくるので今日の昼はもうこの齢になると食べなくてもいいなとなってしまう。
朝食膳
蒸し物
つや姫のご飯とナメコの味噌汁
餅はキナコと納豆とおろしから選ぶ
山の水で入れたコーヒーが最後に
朝食も今回はほとんど完食
明るくなってきました
9時ちょっと過ぎに出発、明るくなってきて三日目も天気は持ちそうですがやや雲も、これまでと同じような天候でまずまず暖かくて、今日は一気にまた会津方面まで戻ることに、肘折のカルデラの上まで来たら温泉街方面は朝日に照らされていたが、行く手の下の方には雲海で閉ざされている、鳥海山などは眺められません、収穫済みの蕎麦畑を見つつ大蔵村の街方面に向かって下っていく。
ループ橋の上の展望場所から肘折温泉を、ここも今年は紅葉真っ盛りの前です
先方には雲海が
借り入れが済んだ蕎麦畑が続く
蕎麦畑と雲海と
葉山、月山、鳥海山が眺められる場所からも雲海だけが
昨日と同じ峠まで来たら雲は消えてきていて
大石田の街まで来たところには千本だんごという店があって、ここは朝から大勢の客がきてイートインで団子を頬ばっています、我々はそれを横目に厚揚げだけを買っていくことに、団子や豆腐は日持ちが悪いから買えませんね。
千本だんご
団子以外に大豆製品も、厚揚げが美味しかったからと
この後はR13に出て昨日と同じ道を米沢手前まで戻っていくことに。