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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

南九州の旅3日間 第二日目その2  2010.1.29(金)

2010-02-07 11:44:35 | 旅日記

 やや暮れ始めてきて、車中から大きな楠並木が並ぶ通りに面するレトロ県庁舎を見て、大淀川沿いに建つ(冒頭写真)本日の宿宮崎観光ホテルには予定よりやや早く6時少し前に到着する。
 部屋でお茶を一服飲んでからはフリーの夕食を中心街の地鶏料理の店でと、バスガイドさんが個人的にお奨めという中央通の店を探しに宿を出る。歩くと15分強というが、あえて途中の県営の物産センターも開いていたら覗こうということもあって。宮崎のセールスマンという知事のおかげでこちらの物産センターの売上は鰻登りというその店は、7時までの営業とは役所としてはまぁまぁご立派である。地鶏炭火焼などの種類が多いのにはどれを選んだものかと、やはり食料品が多いものの民芸品などもいくつか、でも宮崎は工芸品は少ない感じでこれだけはもっと頑張ってくださいよいうことで、何種類かの地鶏炭火焼パックをこのあと持ち歩くのに重くない程度にお買上げ。

    知事の人形がお出迎え
 ライトアップした県庁前を通って中心大通りに出たが、何分にもはじめての宮崎だから方向は分かるものの夜のネオン街が大通りからは見当たらず、地元の人に聞いて奥に平行しているという夜の町の中央通に向う。いやぁここの夜の繁華街はいろいろな店が入り乱れていますねぇ、教わった座王という店はすぐに分かったのだがどうせ来たなら一通りは繁華街らしきを歩いてみようかということでの感想です。

    光に浮かぶ県庁舎
 座王はカウンターと奥に小上り席があるだけというこじんまりとした店、まずメニューを見たら郷土料理というのと本日のおすすめというのが眼についた。おすすめというのには手書きで魚料理が並ぶからその日の仕入れで変るのでしょう。さて郷土料理のほうは印刷写真があって、地鶏料理3種と冷汁だけとなっている。他にはコース料理もあるのだが、そちらは串焼きがメインで肝心の炭火焼は一番高いボリュームのありそうなコースのみ。ということで郷土地鶏欄の炭火焼、チキン南蛮、利根鶏刺身3種盛りを全部頼んで、あとはそれらを食べた腹具合ということに。 

 まずは宮崎名物チキン南蛮なるもの、家庭で作るような鶏の唐揚にナンバン入り甘酢醤油をかけたものとはこれは別物です、非常に薄味の甘酢にくぐらせタルタルソースをかけたその肉はビックリするぐらい異様に柔らかい、これがもも肉かと驚くとともにジューシーな美味しさにはさすがに名物になるはずと納得。

     チキン南蛮

 さて一番のお目当てである地鶏炭火焼はこれもパックで売っているものとは全く違う味わい、こちらはシッカリと引締った肉なのだが焼加減が絶妙なのか中のほうはまだ赤い色が残っていてちょうど良い歯ごたえ、目の前で焼く料理人に訊いたら市販のパックものは火が通り過ぎなんだそうだ。パックものでも充分に美味しいと思っていたのにこちらは別次元の旨味で旨いのなんの、女房もこれは美味しい絶品と、それにボリュームもあるのが嬉しいね。

    地鶏炭火焼

 刺身は木の皮を食べさせているという利根鶏という種類だそうで、全く臭みのないレバー、砂肝、ササミたたきが並ぶ。レバーだけは塩入りゴマ油で、砂肝とササミは醤油で食べるのだがレバーはネットリかつとろける、ササミは鶏肉の味が実に濃い。砂肝はシコシコの歯当たりが身上で、味わいはそんなにはないから好みは分かれそうだね。

    地鶏刺身

 この3品だけでかなり腹具合は満足、でも目の前の炭火で焼く串の匂いが誘います、旨い肉味のもも肉と脂がグッと迫るせせり肉の串2本ずつを頼んでもう冷汁はいりません、鶏尽くしだけで充分に堪能させてもらいました。

 

     もも肉串焼き                せせり串焼き

 酒は宮崎も焼酎どころで他の地元客は皆さんが焼酎、でも我々はビールと日本酒、その日本酒の銘柄は何故か新潟の久保田と金鶴、それに福井の黒龍だけで一番辛口という佐渡の金鶴を飲む。宮崎は目の前が海だから魚介類も豊富、最近は宮崎牛も有名になっている、鰻養殖も盛んだし農産物野菜類も豊富、旨い物尽くしの魅力ある土地だということを実感しちゃってもう一回来たいねと。青魚好きな女房は次回は海の幸尽くしもいいわねだと、でも僕は地鶏炭火焼だけははずせないぞ。

 一見の観光客まる分かりの客だったんですが、料理主任の親父さんがさりげなく説明してくれましたよ。7時半以降は満席近くなって、経営者らしいおっさんは馴染み客と焼酎を飲みながら談笑しているし、焼酎はボトルキープもあって地元では人気がありそうな店でしたね。
 帰りがけにこれも今東京で人気になりつつある肉巻おにぎりの店があったものの、もう腹に入れるには大き過ぎます、それと何か味が想像できる感じもして。バスガイドの事前レクチャアでは、ホテル近くには巨人軍が贔屓といううどんの重乃井という店があるそうだが、夜は早く閉めてしまうからそちらはまたの機会に。また寿司ではレタス巻発祥という一平すしなる店もホテル近くだそうだ。また観光客用地鶏料理でホテルに近い店というなら鳥の里という店があるとか。宮崎市街は夕食フリーというのも旨い店目白押しでいいんじゃないかな。そういえばホテルの郷土料理メニューは調べそこなったが、翌朝のバイキングからはそれなりに美味しいと想像する。
 ホテルに帰って10年ほど前に掘り当てたという温泉はこちらも塩化物泉で、PHの記載は無かったが源泉温度45.6℃、成分総量1180mgと昨日の指宿より濃い塩の湯。飲んだあとだけれど僕の酒量からはそんなでもないからと、ゆっくりと露天にも入ってから就寝、さすがにサウナはちょっとだけにしときましたが、塩の湯はあとあとまでポカポカですねぇ。この日は昨夜と違ってグッスリと眠れたのが幸い。

 宮崎は九州の中では温泉過疎地なんだそうだが、県庁所在地のその真ん中にあるこういうホテルが温泉というのはツアー客には嬉しいね。



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