ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

信州の山荘小屋、建替えの記 P  本体完成

2010-08-30 09:22:18 | 信州日記
 約束の31日は月曜でサイボクは休みなのでややゆっくりめに横浜を出発し、松井田の農産物直売所だけに寄ってから軽井沢に入る。横浜は雨模様だったが長野は晴れているという天気予報に犬も連れてきてみれば、群馬は曇りながら軽井沢は雲の中なのか霧雨状態、スーパーツルヤの東側にある公園の広い芝生で、誰もいないのを幸いに少しばかりドッグランさせてから、いつものように12時半頃現地に到着。
 この日は大工仕事は終わって親父さんは引揚げたそうで、設備と木製建具が最終段階で建物はほぼ完成状態、途中畳も入ってきてもう引っ越せそうな感じ。その引越しも工務店が用意してくれた倉庫に預けていた旧荷物の搬送からと今日に予定していたのだが、生憎の雨模様で明日にしたとのこと。
 さて室内にスリッパで入ってまず一番に残念なこと、居間メインの照明のガラス笠を一個割ってしまったと奥さんが謝る。まぁ今となってはしょうがない、とりあえず接着材で繋ぎ合せて付けておくしかないと、その笠が目立たない場所に照明の向きを調整しましょうとグッと堪えて、同じような笠をまた気長に捜すのを逆に楽しむしかありませんね(これは工務店から工房に注文してあとで新しく同じような笠を作ってくれた)。
 もう一つの失敗は据付けられた薪ストーブの煙突、足りなかったのでこちらで2本追加しましたという社長の話に何と!? 、その煙突を見ればあのえらく高かった断熱材を巻いた太い二重管が無い。メーカーから直接工務店に送って中身をこの段階まで確認しなかったのが失敗でした、もう一回会社の方を探して貰ってメールをもらい、送っていなかったのなら文句を言っておかなければね (その後二重管は工務店に送られていたことが分かり付け直して一件落着)。
                  薪ストーブの煙突二重管が無い
 またデッキ側の建具がガラス戸となっているのに、あまりにも防犯上で無頓着と板戸(これはあとでまたガラス戸に戻して木製二重サッシ風にする)に変え、内側はガラス戸にして一部を網戸に嵌め変えられるスタイルに変更する。そのほかは申分ない満足の出来。
 大八車が吊るされて吹抜空間が引き締まり、耐火煉瓦の前のストーブも立派、初めて見るあの蔵戸が正面でしっかり視線を受止めて貫禄を加え、2階の手摺も格子欄間と塗り盆が軽快にといいじゃありませんか。取合うキッチン側の彫欄間の奥、踊るように曲がった古木の梁に、自作の竹篭照明が取付いた台所も雰囲気が素晴らしい。特に蔵戸は木製の戸車がまだ使えるのが珍しく貴重で、スムースな動きはやや望めないもののそんなに不具合とは感じさせないように調整してあるのです。
           囲炉裏火棚代わりの大八車
           蔵戸は居間正面に
           2F手摺と笠が一つ無い照明
           キッチンを上部から
 この居間の中央にある囲炉裏の上部に自在鉤を吊るせばグッと映えてくるはずと、思わずニンマリ。さらに今回持込んだ水屋箪笥風茶箪笥を廊下と台所の中間の壁際に置いてみれば、これが測ったようにピッタシの幅に、これも年期物だと社長が撫で回す。
           
        キッチンの左手前に茶箪笥、造付食器棚との間には冷蔵庫が納まる
 そんな最中、デッキ側外部に切子ガラス照明が取付けられ、電気屋さんとやっぱりこれが正解、レトロでボッとした具合がこの家にはいいねぇと頷き合う。各部屋に照明が付き障子の枠の塗装とサッシュ回りの掃除が進み、最終段階真っ盛りの中にも出来上がりの雰囲気が充分感じられますねぇ。洗面の引戸に嵌め込んだ娘が作ったステンドグラスが、奥の窓からの光で思いのほか綺麗と女房が喜ぶ。その洗面台の無垢の一枚板が取付き、常滑の鉢や鏡、鉄製タオル掛けもバッチリに、ここに洗濯機を置くのがもったいないわねとこれも女房、なにかそれをカバーする秘策がありそうですよ。
 トイレは下の小欄間と上部に擦ガラスを配した板戸、その廊下に面する3枚は同じデザインに統一、1階寝室のクローゼットの引戸にも古いのを探してきてくれているのには感心、感心。2Fのほうでも押入両開戸のタイル取っ手もアクセントになっている。
 これに獅子と社長アイデアの七宝飾り、今回持参の柱時計の取付位置を決めれば、あとは絵の額などのフック付けは次回の横浜からの新しい荷物搬送引渡しの際にやってもらうことにし、帰って引越屋と打合せの上日時を連絡することにする。
 最後に奥さんが今度のお施主さんに、青山で見た染め型紙を買い損ない何処かで手に入らないかと言われているというメールが事前にあったので、家にある2枚も今回見せて、時間的に余裕があって希望柄と値段上限を教えてもらえれば探してみるよと約束。なんでも昨日こういう建物希望のお客さんに見せたら、建物に合った照明や鏡などアンティークな拘りにとても素敵を連発、台所のワイングラス掛けもこれも欲しかったものなどと興奮しながら、これだけ集めるのは大変とても出来そうにないと言ってましたとの奥さんの話に、この建物を工務店のショールーム代わりにいつでも使っていいよ、でも事前に汚かったら掃除もしてから見せてねと冗談を交わして現地をあとにする、多少自慢たらしかったかな。

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