ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

信州の山荘小屋、建替えの記 Q  家具搬入

2010-08-31 11:52:06 | 信州日記
 横浜からかなりの荷物を運び、工務店に預けておいた荷も整理片付して収納するとなると丸2日は掛りそう。そうなると我家は老人問題があって誰かが家に居なければいけないため、芦屋に居る女房の妹がちょうど来るという次の土日にやってしまおうと、引越し業者クロネコヤマトに電話すれば、按配良く空いているので土曜日でOKということになった。
 月曜のすぐまた土曜と忙しいけれど仕方がない。土曜は午前中は晴れ、午後から雷雨でかなり荒れるところもあるという日和でお天気だけを願っての朝、約束の9時の少し前には2tトラックが到着、すぐさま取り掛かり、さすがはプロで見る間に要領よく約1時間で荷積み完了し、3時間後に軽井沢ICを出゛たところで落ち合うことにして出発。
 愛犬2匹も連れて我々は午後1時の10分前に時間調整して到着、その直後から雷の音が聞こえ初めかと思ったら突然の豪雨になり、その最中にトラックが15分程遅れでやってきた。合流して現地到着までどうなることやら、雷雨だから上がるのを待とうかなど女房と話しながら1時半頃別荘地に入れば、どうやら小雨になってきてやや青空も見え出したのに、これはラッキー、普段の行いが良いのが証明されましたねぇ。
 別荘小屋(冒頭写真は裏側の外観)はちょうど建具屋さんがデッキ側の外部板戸と内側ガラス戸をセットし終ったところ、しかしながら塗装が終っていないのでガラスは入っていない。また電気も仮設のままで本設にはなっていないので、IHヒーターは使えず料理はできない。月曜からは建具の変更があったから少し仕事が延びましたね。居間の中央には布団類などが山と詰まれ、見ると我家のものではない大きな箪笥が2つもあるではないか、これらを整理してどかしながらこれは大仕事かと覚悟する。かなりの豪雨で整地直後のまだ柔らかなぬかるむ庭にトラックを入れ、まずは居間に先に運び込まれた工務店保管だった荷を手早く4人で仕分け分散させる、軽い布団が多かったので思いの他早く済み、1時間足らずで引越しだけは完了、大所の置き場所配置に荷が落ち着く。
          居間の設え、煙突も二重管に
 その直後に建具塗装や鍵付けなどで大工2人がやってきたので、よその大型箪笥もそのトラックに無事お引取り願う。また豪雨のあとで屋根からの雨水の撥ね返りがどこまで建物にかかるかよく分かったので、その対策を考えてもらうよう依頼しておく。引越し作業中は車に入れたままの2匹を出して一回り散歩させてからあとは、犬のオシッコに注意しながら夫婦2人での仕事に取り掛かる。食器や調理道具などが中心のダンボール類の中身を各棚に仕舞いこむのと、椅子や小型家具の配置や折り畳みベッドの組立など、久しぶりの肉体労働に7時過ぎまで励んじゃいました。
          キッチン側の設え
 でも食器類などの置き場所は女房が決めながらやらなければならないのを幸い、そちらだけはお任せでちょっとだけ楽をしましたかね。ひと段落して、水道と下水は使えるので出来合いを買ってきて食事すればよいと、ちょっと塗装の臭いが残るのを我慢して、気候がいい時期だから出来立てホヤホヤならぬ、その直前の試験住まいを致しましょうと。
 夜8時閉店のスーパーツルヤに、こんな時間に初めて行けばやはり食料品は値引販売していて、安い晩飯にありつけることになりましたよ。女房は自分で料理したものの方が美味しい、こんなレンジでチンの食事は味気ないなど文句言い言いではあるものの、ワインも飲み干して、無事に初めてのベッドでグッスリ寝てしまう。愛犬もここも我家と納得して寝れましたかね。
 翌朝も早朝5時過ぎには目を覚まし、臭いでややのどが痛いという女房に僕はなんともないよといえば、鈍感なだけと言われながら今日ももう一働きと、早速にも作業できるようにと着替えする。まずは犬のオシッコに庭に出せば、勢い込んで外回りのコンクリート基礎周りに2匹で掛け合っているのは、やはりテリトリー意識が騒いでいるらしい。朝食は電気ポットのお湯で紅茶にパンとトマトぐらいで済まし、別荘地内はこの時期訪れる人がまばらで、ノーリードで犬と散歩する。
 残った片付をし、2階ベッドや押入に布団を綺麗なものから仕舞い込めば、マットレスやいくつかの古びた布団がはみ出してきたので、これらを処分してしまう。これで新たに持込んだロッキングチェアなどに座って改めて吹抜けを見渡せば、我ながら感心する仕上りに大満足。蔵戸の格子越しに見える洗面所の戸の小さなステンドグラスが輝いて、ちょっとばかり何かと思わせる良い雰囲気。その横手にある我々の寝室はかなり広めなのだが、古民家の1階の階高は低めだからいかにも落ち着くねぐらになっている。
          2Fの和室に母親の箪笥を
          正面洗面扉と手前上に唐獅子
          主寝室
 地面から高いデッキでは木々の緑の中、カッコーやウグイスなどの鳴声を聞く心地よさ、これからの山荘暮らしが益々楽しみです。手摺に欄間などを組込んだり、板戸にステンドグラスを嵌め込んだりのアイデアの多くは私よと、完成したばかりの臭いや出来合いの食事にブータラの女房も本当は嬉しそう、顔に現れていますよ。持込んだ古い家具や台所とトイレのマット類、昔からのダイニングテーブルと椅子など、決めてあったようにピッタリ嵌りこんでいるのは不思議ぐらい。
           
                トイレ                   洗面
 二日目の午前中で女房の大奮闘もあってあらかたが片付く。昼の食事を兼ねて上田の家具のみなとにインド製フックを買いに行けば、目的のものが何にもない。主人いわく、最近は製作するインドの業者に日本人の手が入り、昔のようなややイビツで素朴なものから画一で綺麗過ぎるものになって、自分が好きだったものから変わってしまい、もう仕入れていないのだそうだ。バカな日本商社の差金でしょうか、感性をもっと磨きなさいと言いたいですね。
 そのあとは二日間風呂にも入っていなかったからと室賀温泉ささらの湯に入ってから、またも出来合い食料を買って小屋に帰る。
 月曜日の三日目は庭の轍の跡を幾分直したり、横浜から持ってきた植物を植え込んだり、犬の散歩をしたりで10時過ぎまですごし、工務店の社長とTELで残った仕事などの確認と引渡書類受取の日にちを打合せたのち、戸締りして出る。旧軽井沢近くのNTTだったところに電話接続の申込に回ればドコモに変わってしまい、長野県内は長野と松本に集約されてしまったとか、時代の流れは早いですねぇ。こうなると益々古いもの好きはもう出る幕はなし、山小屋に隠棲するしかないでしょうか。でもこの三日間は片付整理仕事で忙しかったこともあるけれど、夜までTV無しで過ごすことなんて何十年振り、こういう小屋では時たまにはしみじみと、こういう生活をするのも良いかもしれないね。

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