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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***海の幸だけじゃないぞ、旨い物のよくばり旅行 3/5 山形 2001.10.6(土)~8(月)

2012-10-24 17:43:53 | 旅日記

  9時半には最上川沿いの国道に向かって北上、途中には大きな蕎麦畑があって白い花が咲いている時期は山をバックに見事な眺めであるが、この時期は収穫期で地味な景色だ。元河原湯も今年から蕎麦の自家栽培を始めたそうで、今後の蕎麦料理が楽しみになってきましたねぇ。大蔵村の中心部には東北一古い蔵元花羽陽があるほか、山野草が好きなら茅葺あばら屋のような肥料の看板のある家の脇から庭側に入ると、植込仕立の鉢を一杯並べる店<閉店>がその近くの向い側にあり、ここは安いですよ。これより手前、田畑の中の道を入った所にメーテールというTVにでたプロヴァンス料理の店があるそうだが、昼までここに居座るなら予約しておくのも面白いかも。花羽陽で聞いたら店までの道を教えてくれたが、ワシらはそんなハイカラなものは食べないんだそうだ。

                            肘折の蕎麦畑

 国道47号にでれば西北方面へ一本道、最上川の涛々とした流れが見られる道が続く。途中にはまだ立寄ったことは無いが戸沢町には韓国をテーマにした道の駅高麗館が、もっと走ると清河八郎記念館というのも、さらに先には最上川下りの乗降船所などがある。平地に出てくれば酒田の手前の余目となって、ここは和辛しが日本一とのことであった。

                            最上川沿いに走る

                            船番所がある戸沢付近

 酒田は北前船の中継と庄内の物産の積出港として栄えた町(船箪笥を作る店が1軒だけ残っているのを見かけたが高いでしょうね)、大火で多くを失ってしまったそうだが、往時の繁栄を偲ばせる建物などがまだ幾つか残されている。ここに着いて僕がいつもまず行くのが山居倉庫で11時過ぎには到着。庄内米歴史資料館があるほか、黒塗りの木造米蔵が何棟か連なり、昔の舟運で運ばれた様子を保存、西側に西日を避けるために並んで植えられたケヤキの大木の景観は見事なものだ。ここには農協がやっている物産販売所があって、天然乾燥のはえぬき、ササニシキ、どまんなかなどの銘柄米を売っていて、味と値段では魚沼産コシヒカリよりお買い得かな、あとは塩昆布や岩海苔などの海産物も置いてあって美味しいと思いますよ。ただ天日干しの新米はこの時期はまだ干している最中、20日過ぎからということで買えず仕舞い、人工乾燥なら中心部にある物産館<その後こちらが整備されて移ってくることとなって値段差は無くなってしまった>の方がやや安く買えるから念のため。

                            山居倉庫

                                  見事なケヤキ並木

 ほかの見所は例の大地主本間さまの邸宅と別邸だったという美術館や、廻船問屋で豪商だった鐙屋旧宅など、また日和山は海を眺める場所としてそのまま公園となっているし、ほかには鶴岡方面への海側の道で最上川を渡ったところにある広い公園内には土門拳記念館があって、素晴らしい写真の数々を期間毎に交換展示しているのは一見以上の価値があると思う。今回のテーマ展示は婦人公論で2年間表紙になった美女と古寺の写真であったが、今ではこんな企画はできないでしょうね。建物自体も賞を貰っていて、この一週間前に渡ってきたという鴨が一面を覆い尽くす池越しに鳥海山が望めるという景色(冒頭写真)との対比を楽しむことができた。

                            土門拳記念館と前の池

                            土門拳記念館内の庭園の作者名があったが

 昼は元河原湯の主人に教えてもらったフランス料理の欅へ。1階は物産館<工芸品などの物産から庄内米や平田牧場の三元豚も買えたのだが、その後山居倉庫の方に観光施設らしくなって移転>となっている商工会館の地下にあって、この店のオーナーは東北で指折りのシェフ太田政宏とか、駅に近い東急ホテルのル・ポットフーも同一系列店だがこちらの方が安いのです。ランチは夜と共通のメニューもありけれど、やはり昼にはサービスメニューがあって本当に安いカジュアルランチから中間的で適当なセットコースが用意されている。女房はエビのガレット、クレープ料理、パン、デザート盛合、デミタスコーヒーの2000円、僕はエビ味噌のスープ、ヒレステーキ、パン、コーヒーの1800円を、女房は料理は勿論のこと、この店の自家製パンが美味しい、デザートもいろいろ食べられてとご機嫌なのですよ。

                   

                        エビ味噌のスープ                      エビのガレット 

                                メインの2種類

                            デザートは選べる

 駐車券をくれるので隣の駐車場ビルに車を停めましょう、ここは清水デパートとも提携しており、デパートには庄内名産コーナーの清川屋があるので味見しながらお土産を探すのも良いのではないかと、実は地場の販売コーナーなどもあってデパート内なのにそこいらの土産物屋より同じものが安くなっているものもあるのですよ。魚屋も専門業者が出店しているようで魅力的なものがあるのだが、まだ先の旅行があるので残念ですが買うことは出来ませんな。最近は酒田ラーメンが東京にも進出していると聞くが、その三日月軒や満月、来々軒などどれも煮干でとった出汁で、ややしょっぱめの味の強い醤油ラーメンである。あとは寿司ではこい勢で食べたことがあるがちょっと高め、郷土料理どんがら汁(タラ一匹丸ごと使う鍋)など食べさせる割烹さわぐちは何かで紹介されていたが日祝休みのようで残念ながらまだ食していない。

 次は8号で庄内藩の中心城下町鶴岡に向かう。ここは文化の香り高い町で旧城址は公園になっていて周辺には荘内神社大寶館、鶴岡カトリック教会天主堂(ステンドグラスが美しい木造ゴシック風建築)、到道博物館などの擬洋風木造建築があり、旧藩校の古建築到道館とともに一見の価値がある。

                                 鶴岡カトリック教会天主堂

                          到道博物館

                            旧城址公園の堀沿い

 この町では何故か食事をとったことがなくて、今回は新しく出来た慶応大学生命先端科学研究所の裏側、学生寮との間にある池に臨んだ雰囲気の良いカフェ(レストハウス)で一休みしてみたが、やはり食事はまたの機会に。

                            慶応大学生命先端科学研究所

 鶴岡で御土産を探すなら市役所前に観光物産館があり、大概のものは揃っているから手っ取り早いんじゃないかと。栃の実かりんとうや魚形クッキー庄内焼などがお薦め、まただだっちゃ豆を使ったアイスなども販売している。だだっちゃ豆といえば鶴岡でも西にある大山近郊の白山だだっちゃが最高だそうで、8月のお盆に来た時に農協大山支所で買ったことがあるが地元客で行列が出来ていて、早めに行かないと売切れるということであった。確かに枝豆の王様(だだっちゃとはお父さんという意味)とされるように香りが強く、最近は東京にも出荷販売されているが朝採りをその日に食べるのが一番と鮮度が大事、次善にはと背の高い根付きのものを新聞紙で包んで水を含ませ持帰りましたっけ。大山には僕が漬物では一番好きな本長の本店があり、工場見学できるようになっていて試食もできる。秋口から収穫され漬込まれる温海カブは今日泊まる町の山あいで今でも焼畑で作っているのが日本一旨いカブと言われ、この店で甘酢漬されたものはその本物で保冷して持帰る必要があるが是非(夏場は品切で無くなる、またこの時期は走りだからスライスした浅漬けを販売している)買って下さいな。僕は車に必ずアイスボックスと保冷パック(大概は途中の旅館の冷蔵庫でも冷せる、しペットボトルに湧き水を汲めば代用になりますよ)を積んで旅に出ることにしている。この店は昔は蔵元だったとかで、今でも粕漬が自慢とのことであるが、僕はこれも幻の地元伝統野菜の藤沢大根の甘酢漬やみじんこという醤油漬、ほかには柴漬風のものが好きで必ず買込む。そんなだから名簿にも登録していて、庄内の折々の産物とセットの宅配PRなどが家に送られてくるが、だだっちゃ豆セットも8月後半には毎年やっていてお中元にも良いと思うのだが、これは時期的にには間に合いませんな。

                            本長の本店

 さらにここは蔵元が4つもあって出羽ノ雪などが見学できるようになっているが、僕の日本酒の好みからで言えば栄光富士がお薦め、こちらも古くからの酒蔵である。


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