小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

雨がすること

2020年07月04日 | エッセイ・コラム
雨がすること、と書いてこの時期の、何処かの洪水を心配したのではない。(追記) 日本人は「梅雨」という季節に馴れ親しむ心性がある。人それぞれに感慨を思いおこさせる「多雨」の時季だ。日本人なら単純に、雨降りを待望む農民と、退屈さを愉しむ町民の風情は、自明的に理解できる。 そう、紫陽花や緑の美しさを愛でる季節でもある。一方、お天道様を拝めない、つまり洗濯物を干せない、そんな鬱屈した生活感情があって、 . . . 本文を読む