小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

痕跡本あるいはネラン神父のこと

2018年10月13日 | エッセイ・コラム
二、三週間ほど前のことになるか、竹下節子さんのブログに、『トリスタンとイゾルデ』をオペラ座で観たことが書かれていた。その記事のなかに、大学の必修外国語をドイツ語からフランス語に変えるエピソードがあった。それは卒論のときの苦労話で、そのテーマに象徴主義のヴィリエ・ド・リラダンを選び、第3外国語のフランス語を集中的に学ぶことになったとある。 第1を英語、第2にドイツ語を選択していた竹下さん、これは実 . . . 本文を読む