こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『図説 英国レディの世界』岩田託子 川端有子

2023-04-17 20:04:01 | 読書感想
 
主にヴィクトリア時代の上流・中流のレディの少女時代から始まって、結婚式、奥様稼業まで、衣食住などあらゆる面から、その生活について取り上げられています。

総じて言えるのは、生きるのが大変!です。
何て窮屈で空腹で生命の危険も多い、面倒くさい時代だったのだろうと思います。

でもまあ、もし今後の日本が多くの人々にとって生きやすくなったのなら、今の時代も辛い世界と思われるのかもしれません。
できれば、いい方に変わって行って欲しいですよね?
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『図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔』村上リコ

2023-04-13 20:00:23 | 読書感想
 
ひところは執事カフェというものがメイドカフェと共に楽しまれていたようですが、果たして実際の英国執事がどういうものだったのか?
私は、ぼんやりしたイメージだけでよく分かっていません。

そういう訳で、先日、メイドについての本も読んだ事ですし、せっかくなので執事についても知りたいと思い、この本を手に取りました。

どうやら小学校通学のかたわら、あるいは卒業後に近所の農家や商店などの下働きをするところから下準備が始まるようです。
1年から1年半勤めて仕事に慣れたところで、地元の有力者仲介や新聞広告を見ての応募、使用人紹介所を使うなどの方法で、貴族や地主の下働きが出来るようになります。
まずは「ボーイ」やがて「フットマン」それから「従者」や「執事」あるいは屋敷によっては「下級執事」などもあるようで、決まりはそれぞれのようです。

ちなみに中世では、紳士や騎士の身分の者が上位の有力は家に子どもを送り込んで仕えさせており、そのトップが「家令」だったようです。
時代が移ると身分の高いものは仕える事もなくなったようで、それが「家令」「執事」「従者」だったみたいです。

他にも、執事は元々、酒類担当だった事もあってワインセラーなどの管理も任されるため、酒に飲まれる事も多かったとか、独身である事が求められがちだったとか、エリザベス二世陛下に家令として採用されたものの、長年陛下にレディーズメイドとして仕えてきた女性に軽く扱われ、結局、解雇になった人物の話とか、興味深い話がいっぱいでした。

なかなか面白い話がありますので、興味のわいた方はぜひお読みください。
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『栞と噓の季節』米澤穂信

2023-04-12 19:55:26 | 読書感想
 
高校図書室の返却箱に返されたウンベルト・エーコの『薔薇の名前』下巻に挟まれた栞には、トリカブトの花の押し花がラミネートされていた。
図書委員の堀川次郎は、返却者の背中は見たが、顔は見られなかった。
制服から女生徒だとは思ったが。

その後間もなく、同校の生徒が応募し入賞した高校生対象のフォトコンテストの受賞作のモデルの女生徒は、トリカブトの花を持っていた。

そうこうしているうちに生徒からの評判が悪い生活指導の教師が救急車で運ばれたという噂が立ち、やがてそれは、毒を飲まされたのではという憶測を生んだ。

栞の持ち主は、その花がどういうものなのか知っているのか?

高校生にしては・・・と言うより、だからこその重い内容でした。
あの結末も、それゆえでしょう。

彼ら彼女らは大人まであと一歩ではあるのですが、それでも今一歩幼く、自分の行動に責任を取れるには法的にも精神的にも至っていない事がよく分かる内容だと感じました。
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2023/4/9(日)柳家喬太郎独演会in北九州芸術劇場 中劇場

2023-04-09 21:24:18 | 落語
昨日に引き続き、落語会です。すみません。

今日はチケットを一番取りにくい噺家の一人と伺った、柳家喬太郎師匠の独演会です。

開口一番は、雷門音助さんで「金明竹」
立て板に水の口上も、3回以上となると大変でしょうねえ。
3回伺っても内容がくみ取れないものを、どうやって覚えるんだろう?と、そこから気になるほどです。
とっても面白いのですが、久々に拝聴したので演題を覚えていませんでした(;^_^A

次は喬太郎師匠なのですが、膝を痛めておいでで上方落語で使われる膝隠しをお使いになり、あぐらをかいていらっしゃいました。
治られるといいのですが・・・心配です。
そうは言いつつも枕噺はお変わりなく、松本零士さんやウルトラマンの話題から始まって、次々と笑いを巻き起こしておいででした。

肝心の噺ですが「首ったけ」
廓話ですが、古典でしょうか?新作でしょうか?
私もあまり知らないので何とも言い難いのですが、面白いのは間違いありません!

ここで仲入りなのですが、今回は久々に「古典落語を守る会」恒例、サイン色紙の抽選会がありました。
私は当たりませんでしたが、5人の方が当てて喜んでいらっしゃるのは拝見していて嬉しく感じました。
私もずいぶん昔に当たった事があります。嬉しかったですよ。

そうして最後の噺です。
新作落語でしたねえ。しかも「ぺたりこん」
かーなーりーブラックな噺で皆さん笑っていらっしゃいますが、皆、そんなに有能なんですか?大丈夫?と感じました。
一つ一つは笑えても、空寒さを覚えます。

帰りに演題が掲示されていましたので、撮ってきました。


喬太郎師匠は、恰幅がよくて見た目は優しそうな感じがしても、常に鋭い目で世の中を見ていらっしゃるんだろうなあと考えています。
ジャンルは違いますが、声優の松本保典さんも案外そういうタイプかな?と思います。
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2023/4/8(土)〈第18回〉花より落語in北九州芸術劇場 小劇場

2023-04-09 20:32:08 | 落語
昨日は、北九州芸術劇場で柳亭燕路師匠の独演会がありましたので、伺ってきました。
昨年も伺う予定でしたが、よりによって2週間ちょっと前に新型コロナに感染して、泣く泣く諦めたのです。

そんな訳で念願の落語会、張り切ってしまい早朝に目が覚めて「遠足の小学生かよ?」てなもんで、体調はいまいちだったのですが喜び勇んでまいりました。
会場は、こんな感じです。

開口一番は二つ目の古今亭始さん。
演題を存じ上げず、後から調べたところでは「イモリの黒焼き」
モテない男が町内の小町と言われるお嬢さんに惚れて、何とかしようと相談したら・・・って噺です。
始さんがなさるこの男ですが元気と明るさがあって憎めず、何とか報われて欲しいと思いました。

次は音曲漫談「おしどり」・・・と言いつつご夫婦でなさる漫才でしょうか?
奥さんがアコーディオンで旦那が針金芸?
針金を曲げておしどりを作られたのを最初に、寿などを作られて小さなものはプレゼントなさっていました。
個人的には「磯野波平さん」が好きでしたが、場所は取りそうですね(^_^;)

そして待ってましたの燕路師匠。
「不動坊火焔」でした。
元不動坊火焔の嫁さんをもらう男の浮かれっぷりも楽しいのですが、幽霊役の噺家さんの現金さが面白いです。

仲入りあとが・・・あれ?また、おしどりさん?
今度は旦那さんはテルミンを抱えておいででした。
初めはパントマイムの効果音だけかと思っていたら、ちゃんと演奏できるんですねえ。
奥さんと言えば、アコーディオンで様々な曲を演奏なさるのはもちろんの事、歌声も朗々と素晴らしく聴きごたえもありました。
もちろん、しっかり笑えるんですよ。
個人的には「リベルタンゴ」が好きです。

最後の燕路師匠の噺は「鰻の幇間(たいこ)」
夏の噺だとは思うのですが、たいこ持ちが何とかごひいき筋に昼ご飯をご馳走になろうとします。
どうなりますやら(笑)

楽しい一日でした。

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