富田靖子「渚のドルフィン」(1984)
富田靖子ちゃん(この曲の当時は上に点がない「冨田」でしたが)の、デビュー2本目の映画「ときめき海岸物語」の主題歌です。
作詞:松本隆、作曲:筒美京平の、アイドルポップス黄金コンビによる作品です。
まずは、ジャケットの写真がなんともいえずかわいいです。ちょこんとかぶった麦わら帽子がおしゃれです。アイドルポップスの場合、ジャケット写真で帽子かぶるっていうのは珍しいですね。だいたい、顔全体をアピールしようとしますからね。その辺、さすが名女優の卵の靖子ちゃんです、小道具も見事に使いこなしてます。
ちなみに、ファンの方は当然ご存知でしょうが、この写真はデビューアルバム「見つめてください」のジャケットにも使われました。
この曲は、南紀の海岸を舞台にしたサーファーとの恋(相手役は鶴見辰吾)を描いた映画の主題歌ということもあり、メロディ、アレンジとも海を感じさせる、とてもさわやかな曲です。ちなみに編曲は瀬尾一三。瀬尾さんといって私がぱっと思い出すのは、八神純子さんのアルバム「Mr.メトロポリス」の大半の編曲を手がけた方だなあ、ということでる。もちろん、アイドルポップスの編曲は数知れないんですが。
詞は、少女の初恋的なもので、
♪ボート小屋に走りこんで 天気雨を避けたの 息苦しい胸の乱れ 走ったせいじゃないの
とか、
♪足の下でくずれゆく砂たち 風の中で名前呼んでみたいの こんな気持ちって 生まれてはじめて
とかいう、まさにアイドルワールド全開です。
映画は、作品的には特別どうということはなかったですが、映画2作目の靖子ちゃんの演技は、かわいくて、かつ、しっかりしてるという感じだったと記憶してます。
で、私事なんですが(若干長い私事になりますが・・・)、私、幼稚園・小学校と福岡で過ごし、いったん福岡を離れ、高校卒業し浪人となって再び福岡へ戻ったのですが、靖子ちゃんは福岡出身でしたから、同郷ということもあり、かなりはまってました。ファンクラブにも入ってましたから。
そんな折、この曲のプロモーションで、靖子ちゃんが福岡へ来るという情報をキャッチした私は、すかさずこのレコードを買い、朝から整理券を取りに並び(おい、浪人中やろーが!)、午前の講義が終わってから、行きましたよ、ビブレの屋上。
歌の合間に、靖子ちゃんからのクイズコーナーがありました。当たった人には素敵なプレゼントがあるとのこと。最初の問題は、「今、私が凝っていることはなんでしょう?」というもの。一見、そんなプライベートなこと?と思いますが、雑誌等で常に情報をチェックしていた私、真っ先に挙手!確かほかには手が挙がってなかった記憶がありますが、当然私が指名を受け、いざ、回答は?「アクセサリー集め、でしょ?」靖子ちゃん曰く「正解でーす。おめでとうございます。ステージへ上がってください。」と言われ、意気揚々とステージに上がると、プレゼントは、ツーショットのポラロイド写真でした。そりゃ、もう、舞い上がりましたよ。当時の私にとっての№1アイドルの靖子ちゃんと、30センチ以内に接近でき、写真とってもらえるなんて。その次の問題から、殺気立った挙手合戦が繰り広げられたことは言うまでもありません。ちなみに、その時の写真は家宝として大事に持ってますから、私はサングラスをかけさせてもらい、以下にご紹介します。
この頃の靖子ちゃんは、かわいいけど、まだ素朴な感じがあり、身近なアイドルという感じでしたね。私にとっては、靖子度がピークの達した時期でした。
その後、女優としてブレイクしていくわけですが、その後については、また次の機会にしましょう。
富田靖子ちゃん、私にとっては絶対忘れられないアイドルです。
おっしゃるとおり、靖子ファンのサイトの意見とか見ても、そもそも事務所も力が入ってないという声が多いんですね。
本人の気持ちがどうなのかわからない(この辺は純子さんも同じですが)ので、一概には言えないのですが、靖子ちゃんは女優という仕事をすごく真剣に考えるコなので、何でもいいから、ということはないのかもしれません。
歌も映画も、年齢に関係なく才能は発揮できるはずだと思うので、純子さんの復帰を願いつつ、靖子ちゃんも応援したいkosukeです。
私が23ぐらいの時デビューしましたね。
その時、なかなか可愛い子だなって思いました。
その後、平成の初め頃 広島で仕事をしていたとき、尾道出身の男の子がいましてね。
当時、冨田靖子と言えば大林監督の尾道三部作に出ていた頃だったから、その彼にどんな女優が好きなん?
って聞いたら、冨田靖子と言うわけで、俺もそうよと意気投合した時期もありました。
そんな彼女に関する思い出なのですが、それにしても彼女の女優としての評価が最近かんばしくないのがとても気になります。