隣駅まで買い物に行くために電車に乗った。
椅子に腰かけ様とした時に後ろから声が掛かった。
振り向くと友人だった。
昔からの友人で私の後を追うように同じ街から数年前に引っ越してきた。
それぞれ違うジムに通っている。
先日も偶然にスーパーで会った。(近くにいてもなかなか会うことが無い)
その時にご主人様、癌で闘病中とお聞きして驚いたばかりだ。
昨年4月にすい臓がんで手術、一年後のこの春に再発され医者から
「来年の桜は観る事は難しい」と余命を宣告されていることを聞いた。
そのご主人様が食事が摂れなくなり入院されていることを知る。
ご主人を見舞うために毎日出かけていると。
彼女は気丈な人だから落ち着いて自然な経過を見守っている。
ここまで来るには彼女なりに苦痛の緩和と共に治療手段やケア内容を
主治医と話し合ってきた。
終末期に表れる身体的兆候に関して細かなインフォメーションの
必要性を感じ明日それぞれの先生と会うことになっていると。
病気が進行して段々弱まっていく様子を見るのはお辛い事だと彼女の
お気持ちを察する。
私は何と言葉をお掛けするのか、適切な言葉が見当たらなかった。
ご主人様との時間を大切にして下さい。
健康の大切さを再認識した彼女との出会いで有った。
私はヒマワリが大好きだ。
きらめく陽射しに立ち向かうように花茎を伸ばす。
彼女もこのヒマワリの様にご主人の病に立ち向かって欲しい。