春の穏やかな日差しの中、窓越しに今を盛りにと咲き乱れる遅そ咲きの
八重桜を眺めていた。 そこに電話有り 久しぶりに息子夫婦が
ご来訪になると
のんびりとくつろいで自分だけの時間を楽しんでボーットしていたが
我に返り急いで御もてなしの用意を考える
我が息子なのでそんなに慌てる事など無いはずだが結婚してからは少し
様子が違う 普段通りの事をすれば良いはずなのに何を慌てているのかと可笑しくなる
私たち夫婦に取って 九月に初孫誕生とそれを知らされてどんなにか夫と
喜び其の日を楽しみにしていたか
それが彼女のお腹の中でこの世に生を受けることなく小さい生命は
神に召されてしまった。 悲劇が起こってしまった。
残念で哀しみに打ちひしがれた。
息子夫婦の悲しみにどのような言葉も見当たらなかった。
其の悲しみを二人で乗り越え月日が経過してやっと気持ちの整理もつき
希望を明日に繋げることにより前向きに生きて行く
その様な哀しい出来事が有っただけに親としてどの様に励まし労わってあげれば良いかと考えた。 でも自然体が一番だった。
彼女も赤ちゃんを授かりひどいつわりに耐え頑張っていただけに可哀想で
有ったが今は仕事も退職して専業主婦に、新米主婦として日々頑張り
毎日の生活の中から小さいながらも幸せと新しい発見が有ると
四月は新しいスタート、彼女も自動車教習所に免許取得に挑戦中
久しぶりに元気を取り戻した二人と一緒に食卓を囲み楽しくささやかな幸せをしみじみと感じる一日で有った
色々な事を乗り越え苦難にぶつかり今は一回り成長した息子夫婦の今後に
エールを送りたい