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【「ありがとう」の実践者】

2015-03-23 22:02:28 | 徳育


東京大学医学部救急医学分野教授、矢作直樹氏の心に響く言葉より…


上手に生きる、それは気持ち良く生きること。

あたりまえですが、自分さえ良ければいいというものではありません。

そのためには自分の周囲にいる方々、あるいは亡くなった身内やご先祖さまなど先人への感謝の祈りが必要です。


そんな「サポーター」への感謝の祈りは、どうすればいいのか。

簡単です。

いつもありがとう、と思うだけ。

たったそれだけです。


生きている方に対しても、他界された方に対しても、同じです。

「ありがとう」「あなたに感謝します」これで十分です。

強く願うと必ず通じます。


相手が生きている場合、感謝の受け取り手がどう思うかはその人の状態にもよりますが、そこは深く考えず、自分が心から感謝を伝えればいいのです。

それが相手の浄化につながります。


同様に、自分が生かしていただいている土地の神様への感謝も忘れないようにしたいものです。

そして、私たちの吐いた炭酸ガスを吸収し、酸素を生み出してくれている草木への感謝も。


ちなみに感謝する場でもある葬式や法事は、簡略化しても大丈夫だろうかと思われる方もいるでしょう。

こういうことは、規模の大小ではありません。

そこにどれだけの「思い」が込められているかが大切です。

要は動機の純粋さなのです。


感謝は朝・昼・夜、関係ありません。

気がついたときに、いつでもどこでも感謝の念を持ちましょう。

妙なルールを決める必要もないから、ある意味で楽です。


自分の状況があまり思わしくないときも、ありがとうとその状況に感謝する。

自分の思い通りにならなくても、これで十分ですと感謝する。

それを邪魔するのが執着心ですが、執着を手放すことで私たちが得るものは多くなるでしょう。


サポーターは、いつも見守ってくれているのです。

「ありがとう」という言葉が魔法の言葉なら、「ごめんなさい」も魔法の言葉。

素直に謝罪する気持ちと同時に、ごめんなさいが言える関係をつくってくれたその相手に心から感謝しましょう。


『見守られて生きる』幻冬舎





日本のメンタルトレーニングの第一人者、西田文郎氏は「六方拝」を提唱している。

六方拝とは、もともとはお釈迦さまの教えだが、六つの方角、すなわち、東西南北と天と地に向かって、感謝すること。

東に向かってご先祖さま、西に向かって家族、南に向かって人生の師匠、北に向かって友人知人、そして、上に向かって天のはからいと、下に向かって地のめぐみに、毎日感謝する。


感謝することの大切さについては、誰もが知っている。

しかし、それを知っているだけで終わらさずに、実行に移すかどうかが最も大事なこと。


この地球は行動の星。

「ありがとう」の実践者でありたい。



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