【生きているだけで運がいい】№1941
裏千家、千玄室氏の心に響く言葉より…
普通に生活をしていると忘れがちですが、私たちは「生かされている」のです。
そのことにもっと感謝しなければいけません。
生きているということは、それだけでありがたいこと。
本当に尊いことでです。
生きているから愚痴も言えるし、嫌味も言える。
死んだら、なんにもできません。
よく自分は運が悪いからと言う人がいるけれど、そういう人に限って誰かが手をさしのべてくれるのを待っているだけで、自分から動かない。
生きている、生かしてもらっているということへの感謝の気持ちがないのです。
いま生きているということは、それだけでものすごく強運なことなのです。
なぜなら、お父さん、お母さんがいて、そのまたお父さん、お母さん、さらにその先のと、どこまでも遡(さかのぼ)っていけるわけでしょう?
その間には、戦争があり、天災があり、飢饉(ききん)があり、さまざまな困難があり、たくさんの人たちが命を落としているのです。
そのなかを潜(くぐ)り抜け、生き残ってきたことを、強運と言わずしてなんと言いますか。
そういう代々の強運のDNAを受け継いでいるからこそ、私たちは、いまここに生きているのです。
だから、いまを生きている人間は、本来は誰もが強運の持ち主です。
それをまず自覚してみてください。
勝手に自分で、運が悪いと決めつけたり、負け組だからなどと諦(あきら)めたり。
そういう意識をもつことが、どんどん運を下げていくのです。
『いい人ぶらずに生きてみよう』集英社新書
1人が生まれるのに必要なのは2人の父母。
その父母を10代前まで遡ると、1024人となる。
20代前では、104万8500人。
30代前では、10億7000万人。
そして、40代前では、1兆人を超える。
1代を20年と考えると、40代前とは約800年前のこと。
気の遠くなるような年月、その間、一人もかけることなく、両親がいたから私たちは生まれた。
そのご縁のありがたさと不思議さ、そしてその強運なこと。
我々は、「生かされている」。
生きているだけで運がいい。
感謝の気持ちで日々過ごしたい。