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「俺が搬送係を?救急医は生死の間をさまよう患者をを引き戻すの業務であって、患者の移送は第一線の救急医の仕事ではありません」(中略)
「救急医が搬送に付き添うのは医療資源の無駄遣いだという考え方はわかるべさ。それは正しいけんど狭い判断だべ。今、日本全体を考えたら、先生が患者搬送をするのが正解だべ。今回は重症がいねえから、救急医のニーズは少ないべさ。一方、北海道は有能な救急医が二人も不在だから手薄だべ。だから全体を見回せば、救護所から一名、北海道に救急医を戻すのが正解だっぺ。これが第一点。」
「これから必要なのは入院患者の転院だっぺ。だば、転院先との関係を確立しておくことが大切だ。透析患者も一度に移送すれば救急搬送並みに大変になるっぺ。コントロールできる優秀な救急医は、先生くらいしか見当たらないのっす。これが第二点」
「先生はドクターヘリの、デリバリー機能に偏見がありすぎるっぺ。新しい観点から見直せば、なにか見つかるかもしれないっぺ。今、ドクターヘリの別の側面に携わるのは大事だべ。これが第三点。三つも理由がそろえば、やるしかないんでないかな」
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東日本大震災を念頭に置いた作品である。
当然のごとく当時のの現場は混乱を極めたはずだ。
そんな混乱の中で、こんなにも冷静で総合的な判断が、相手の教育を含めて行われていたのであれば頼もしい限りだ。
カイロ業務とは直接関係ないのだが、なぜか励まされたのでここに抜粋しておきます。
それにしも、このなまり、東北弁は懐かしい、、、。
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