リクライニング型車椅子

現在、おふくろ殿は東京郊外の介護療養型医療病棟に入院している。
やがて一ヶ月になろうとしている。
そこで用意してくれたのが写真の車椅子。
似たような症状の人に対してはみなこれが使われている。



何となくレトロでしょう？
最初、この車椅子を目撃した時は正直ビビリもし、危ぶみもした。
だって、以前短期間いた老健のそれは、ピカピカの最新鋭のリクライニング車椅子だったのだもの、、、。
(そのサービスは、おそまつだったが)

でも、車椅子の脇には１０年前購入とステッカーが貼ってある。
決して古いものではないのだ。

ならば、この車椅子の発するレトロ感は何？

手すりが木製で独特のカーブを持っている。
ジジババの衰えた筋肉への配慮のようだ。
他のリクライニング車椅子が備えなければならない構造を、原始的な方法ながらすべて満たしている。
これは当時の特注品なのかも知れない。

利用者の快適さを求め、基本的な機能だけは確保し、なるべく廉価に。
そると、こんなレトロな仕様になりました、という事らしい。



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