カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

ハリネズミの道

2010-05-24 17:09:09 | 本日の無惨
幸田露伴、幸田文、青木玉、青木奈緒。一連の家系だ。
露伴以外は、文筆家になろうなんて事は意識せず、自然な振る舞いのうちに文筆家になっていたという人たちだ。
そこにあるのは、きびしい教育と、折り目正しい生活へのしつけ。それを裏打ちする子や孫に対する愛情。

今回読んだ幸田奈緒『ハリネズミの道』というのは、露伴の曾孫にあたる彼女の一年間のドイツ留学記だ。
さすがにこの世代になると、現代っ子の感覚がちりばめられていて、かなり読みやすいものになっている。

読んだ後の印象はさわやかなものだった。
留学生たちの自由な雰囲気。独立心。
ドイツ郊外の町の雰囲気。一歩街を出たところにある、土地の人々の自然と調和した田園風景との付き合い方、、、。

そんなさわやかな風を徳さんの心に吹き込んだはずだったのに、この二日ほど飲んだくれてしまった。

もうちょっと飲み足しても構わないんじゃないの、という己への甘さは、幸田一族には絶無だ。


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