カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

藤圭子

2013-08-26 12:48:03 | 本日の無惨
藤圭子が先日、新宿の高層マンションから飛び降り自殺した。
そのことは日本中の多くの人が知っている。
でも、心から衝撃を受けた人は、それほど多くはないはずだ。
それが世代というものだろう。

マスコミの扱いは、表面の哀悼の意を示す態度とは裏腹に、猟奇的とまでは言わないにしろ、彼女の特異な人生を興味本位にあばき立てることに専念しているように思えた。

徳さんたちは、どっぷりと藤圭子の怨歌に嵌った世代である。
もちろん、本人達にはそんな気はない。
徳さんにしてから、分かりもしないのに分かった振りして(自分に対して)モダンジャズに体を揺さぶったり、過激なフォークソングをコピーしてた。
演歌一般は願い下げの気持ちなのだった。

でも、時代感覚というのは怖ろしい。
当時の徳さん、ちゃんと藤圭子に侵食されていたのだ。

カラオケでも、藤圭子の代表的な歌なら、ちゃんと感情移入しながら歌える。
レコードも、カセットも、CDも一枚も持ってないのにだ。
この場合、聞くほうは堪んないだろうけど、それがカラオケ。
本人だけの陶酔の世界、、、。

それから何十年。
娘の宇多田ヒカルの関係で一時期スポットライトを浴びたが、その前後の彼女の人生の襞は分からない。

で、周りの憶測記事が品のないことになってしまった。
明らかに精神を病んでるのが分かる時点での取材映像を平気で流している。

そんな中、宇多田ヒカルが冷静な対応をした。



宇多田ヒカル 公式HPで胸中吐露「母の娘であること誇りに思う」

 22日に自殺した歌手の藤圭子さん(享年62)の長女でシンガーソングライターの宇多田ヒカル(30)が26日、公式サイトにメッセージを掲載。母の死について「母が長年の苦しみから解放されたことを願う反面、彼女の最後の行為は、あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです」と辛い胸中を吐露した。

 「様々な憶測が飛び交っているようなので、少しここでお話をさせてください」と切り出した宇多田は、藤さんが長期間「精神の病に苦しめられていた」と明かし「何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました」と告白。「幼い頃から、母の病気が進行していくのを見ていました。症状の悪化とともに、家族も含め人間に対する不信感は増す一方で、現実と妄想の区別が曖昧になり、彼女は自身の感情や行動のコントロールを失っていきました。私はただ翻弄されるばかりで、何も出来ませんでした」と振り返った。

 また、生前の藤さんについて「誤解されることの多い彼女でしたが… とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子供のように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした。悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です」と偲び、「母の娘であることを誇りに思います。彼女に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と締めくくった。

 また、「沢山の暖かいお言葉を頂き、多くの人に支えられていることを実感しています。ありがとうございました」と、関係者やファンへの感謝の気持ちもつづっている。




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