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(中東戦争の中で米軍の支援を受けたイスラエルは軍事的にどんどんと強くなり、勝利を重ねて言った。そしてパレスチナを占領し領土を拡大していった。)
もはやアラブ諸国はイスラエルとの戦争に勝てなくなり、米国、イスラエルと国交を結び、関係を敵対的なものから宥和的なものにしようとする国がエジプトを皮切りに次々と出てくるようになった。
サウジアラビアなどの湾岸諸国は石油利権を守ってもらうために親米国家となっていった。
なぜアラブ諸国はパレスチナを見捨てたのか。アラブ諸国はいまでもそのほとんどが独裁国家、軍事国家、世襲的な王族国家などの非民主的な国だ。それらの国の指導者はアラブの大義より、自らの政権確保を優先させた。
アラブ諸国の国民はおしなべてパレスチナ人に同情的だ。それにもかかわらずアラブの指導者たちは、そのような民衆の声をおしつぶし、米国、イスラエルとの友好関係を優先した。ここにパレスチナ人の悲劇がある。
天木直人 『さらば日米同盟!』より 講談社
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天木直人はアメリカによるイラク攻撃が始まった時、小泉首相にイラク攻撃反対を公電で進言し、レバノン大使職を更迭され、外務省を退官した人だ。
なぜ、彼はそんな行動に駆り立てられたのだろうか?
レバノン大使になって、イスラエルのパレスチナ弾圧の実際を知ったからだ。
そして、世界最大の軍事国家であるアメリカのみが、その非人道性、無法にも関わらず強引に支持している姿を見たからだ。
この本を読んでも、天木と言う人に特段の政治性があったり、思想の偏りがあるとは感じられない。
少し正義感の強い、合理的なリベラリストである。
その常識的な目から見て日米同盟は日本に不利なんじゃないかと主張している。
合理的人間として、単なる反対じゃなく、それに替わる代案を示している。
日本は『憲法9条』を武器に、、、。
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