I love Chiee!

chieeと私のバトルな日々

患者を生きる

2007-02-10 22:48:58 | diabetes
朝日新聞で連載されている「患者と生きる」。

先日のエントリーの続き…

1型糖尿病の合併症による透析中の妊娠、結局は5ヶ月で流産、その後生体腎移植を受け、透析離脱後に免疫抑制剤を服用しながら妊娠・出産したという話だった。

透析中に無事出産する確率は5割、移植後なら8割という。

でもこれは東京女子医だからできることなのかもしれない。

また今度、和栗先生にも聞いてみよう。
(主治医でもいいんだけど、やっぱりスペシャリストに聞いてみよう)
  ↑
 ろくに話す時間もないし^^;



別の話がひとつ続いてその後の「患者を生きる」の連載は間下このみさん(私的には【ちゃん】かな)の妊娠の話題に移る。

間下さんは妊娠6ヶ月のときに胎内死亡という死産を経験している。

二度目の妊娠で、不育症の原因のひとつである「抗リン脂質抗体症候群」であることが判り、現在はその治療をしながら出産に向けた準備をしているという。



このふたつの記事は「糖尿病」と「不育症」というキーワードでくくると私自身の経験と重なる。

不育症の原因は多様だが(詳細はいろんなサイトで説明があるので省きます)、不育症の半数以上は原因不明とされている。

一説には高プロラクチン血症や糖尿病も原因とされるが私はこの両方をコントロールする治療を開始してからも流産が続いた。

また一説によれば、私の場合はHLAのタイピングを行っていないので確定はできないが、同種免疫異常による不育症(夫婦間のHLAが近い)という可能性もある。

※HLAの検査は煩雑で費用も高価なため、主治医の方針で行われなかった。

間下さんの場合は、「ヘパリン療法」の類を行っているのだと思うけれど、不育症は不妊症に比べると情報も少なく、医師や施設によって考え方が違うため、治療方針も大きく異なってくる。

私は【リンパ球輸血】という治療を受けたのだけれど(これも詳細は省きます)、否定的なドクターも多いと言われるし、今現在、実施している施設も限られていると思う。

ある意味では治療方法が未だ確立していないといえるのかもしれない。



不妊は10組に1組、不育は200組に1組という。

当時の経緯は、とても一度で書き尽くすことはできないけれども、間下さんも言うように多くの人に情報を持って欲しいと思う。

そして糖尿病の患者さんも。

妊娠とその継続は「コントロールできない(=運を天に任せる)」ことだったけれど、糖尿病は「コントロールできること」だから。

妊娠前管理ができないままの妊娠に対する不安ばかりを聞くと、まずは正しい知識と、きちんとした認識を持ってほしい。

医学も医療も妊娠も出産もすべては不確実なものなのだということを、その上で少しでもリスクを下げるための妊娠前後管理なのだということを、もっと理解しなければいけないと思う。

様々な糖尿病に関する情報に比べると、妊娠前管理に関する啓蒙はまだまだ遅れているのかもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小学校 | トップ | TVネタ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

diabetes」カテゴリの最新記事