なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

【京都通信】着物でお稽古 篆刻 其の三

2005-09-30 | 習い事いろいろ

今日の着物はチェックのサマーウールに、こないだの天神さん縁日で買った博多献上半幅帯を締めました。帯締めは寺町通りの「夢吉」さんで買ったアンティークです。半襟を黄色にしたらかなりポップなお稽古着になったかも。こんな姿で向かったのは「篆刻(てんこく)講座」です。今日は、三回目、干支の判子の仕上げをしました。着物姿にたすき掛け、ひたすら無言で、彫ります~彫ります! 彫り彫り彫り彫り楽しいです!
が、「あ、字の部分も彫っちゃった!」「それに合わせてバランスを~」 を、繰り返すこと、数回。こんなに細くなってしまいました。下書きの時には、こうなるはずだったんだけど


自分で頑張るのに限界を感じ、先生に見てもらいました。説明を聞きながら、お直し、最終仕上げをしてもらうと
なんとなく、それなりの仕上がりに~! 多少のデコボコはということで。来年の年賀状には、この「丙戌(ひのえいぬ)」印と、一回目に彫ったなつ の「な」印を使うつもりです。今年こそ、親兄弟全員無事で、絶対、喪中になりませんように

帰り道、千本丸太町で「平安京の大極殿跡」を発見しました。ひっそりとした公園の隅っこに、これまたひっそりと記念が碑が立っています。



すぐ横には滑り台とかの子供遊具。京都の古い歴史にちょっと触れた気分です。


【京都通信】前田珈琲店でお昼ご飯、突然観光に目覚める。

2005-09-29 | お出掛け

京都もだいぶ涼しくなり、単の着物でも過ごしやすくなって来ました。今日は、日傘を買いに錦市場へ行き、借りていた本を返しに「京都芸術センター」 通称明倫センターへ。ここは昔、明倫小学校だった建物をそのまま使ってあり、とっても雰囲気がよくて、京都の中でも好きな場所のひとつです。本を返した後、閲覧できる雑誌をパラパラ~。「月間京都」で10月のお祭りも調べて、ふと横に置いてあった「家庭画報」を見ると、10月号は「大京都特集」…。なつの頭の中には、家庭画報な人や美しいキモノな人が、大挙して上洛するイメージが!!
10月になったら、観光地は、すっごく混むかも…!」→(私は人ごみが苦手)→「混みそうな観光地は9月中に行っておいたほうがいいのかも…。」→「今日は29日ではないか!?」 突然、観光しなきゃ気分~~

まずは、「前田珈琲店」で腹ごしらえしました。ランチメニューのホットドッグセット、750円なり。ボリューム満点&ドリンクが全部の中から選べるので、うれしいです。今日はアイスカフェラテ。


目的地は「知恩院」にしました。清水寺、高台寺、八坂神社と続く、祇園観光地のひとつ、絶対、混みそう。ここの付属高校に友達が通っていたので、近くまでは行ったことがあるのに、なぜかお寺には入ったことなし。行っとこう!知恩院前で市バスを降り、長い参道を歩きます。

山門に到着。しかし、その先には、まだ階段が待っています。あ、今日も、ここでアマチュアカメラマンさんのモデルさんになりました…。

ようこそ、知恩院へ~。境内には重要文化財や国宝の建物がいろいろ、こちらは御影堂であります。

元祖法然上人の御影(みえい)をまつることから御影堂(みえいどう、みえどう)の名がある知恩院の中心堂宇。寛永16(1639)年徳川三代将軍家光によって建立されたもので、建築様式は唐様を加味した和様、単層入母屋本瓦葺、奥行35メートル、間口45メートル、幅3メートルの大外縁をめぐらすという、とっても大きな建物です。ちっと記念撮影なぞ…。
しっかし、京都の日差しはまだまだ強いです。白い日傘を買いましたが、黒の方が日差しを遮ってくれるような気が…。御影堂の拝観料は無料。入ってみました。七不思議の「忘れ傘」を見学、堂内は撮影禁止なので、外側の廊下なぞをパチリ!

男坂を上から見下ろすと階段が急でめちゃめちゃ怖いです。今日の履物は下駄。ここで転げ落ちたらシャレにならんので慎重に降りて、
山門を振り返ってみると…

ほんとーに大きいです。デカイと言った方が適切な表現かも。観光タクシーの運転手さんの説明がちらっと聞こえたのですが、日本一大きい木造建築の楼門で、山門の中には、これを建てた棟梁さんの棺が納めてあるらしいです。このあと、祇園小石で黒糖パフェでも食べて帰ろうと思ったら、お店の外まで長い行列で…。紅葉のころになったら、もっと混むのかしらん?スゴスゴと退散です。

帰ってから着物姿を再度パチリ。

今日の着物は、単の紬に、こないだ天神さんの縁日での戦利品、クリーム色の博多献上帯と同系色の帯締めです。帯が1000円、帯締めが、新品房袋付き箱入美品&結構凝った織柄で700円だったので、お買い得だったかも~と一人喜んでいます。

                      


【京都通信】京都きものパスポート、入手しました。

2005-09-28 | 着物あれこれ

配布場所に立ち寄るたびに「もう貰えますか~?」聞きまわっていた「京都きものパスポート」をついに入手しました。私が貰ったのは、四条通室町にある「京都産業会館」一階の着物ステーションです。「京都きものパスポート」に載っているお店などで、“着物姿”で、これを見せたら、お寺や神社の拝観料が割り引きになったり、博物館が無料で入れたり、お店の御飯代が5%とか10%とか割引になったり、ちょっとしたお土産が貰えたりするんです。プラス、伝統工芸にふれるイベントの一覧も載っているという、中身の濃い一冊。使えるのは10月1日から。10月の京都はお祭もいっぱい、西陣など京都らしい町並みのライトアップなどイベントもいっぱい。これを持って、マイペースで紅葉の古都を楽しみたいです。あ、着付けのサービスとかもあるから、京都に着物姿の人が増えるに違いない!沢山の着物姿に紛れて、着物で自転車もやってみようと思います。
京都着物パスポートの詳しい情報はこちらのサイトで!


【京都通信】櫛まつりで舞妓さんの京舞を見る。

2005-09-27 | 着物あれこれ

この間買った月刊京都を見たら、26日は安井金比羅宮の「櫛祭り(くしまつり)」とのこと。地図で調べたら、祇園だし、家から意外に近い!普段着の着物に下駄履きで、散歩がてら行ってみました。12時半ぐらいに境内についたら、すっごい人!!そんなにメジャーな祭りだったんだ。知らなかった…。おめかしした着物姿の女性グループも多く、ちょっと恥ずかしい気分です。1時から、折れた櫛の奉納式典で、櫛塚前に古代から現代にまで、各時代の髪型・衣裳姿に扮した女性が入場です。ちょうど席の後ろにいたので、各時代の着物、日本髪、帯の結び方よく見えました。時代によって簪(かんざし)のさし方もいろいろです。
平安時代。分かりやすいです。
前列が古代、2列目が室町あたりかな?(うろ覚え…)
江戸から大正、大正モダンってやっぱり独特です。花がブームだったようです。

供養式典後に、井上流の京舞「黒髪」が奉納されました。近くでお顔を見ると本当に若いのですが、舞姿は堂々として貫禄があり、そして色っぽいです。プロの踊り手としての気迫を感じました




この後は、各時代の衣装の紹介。現代の風俗は実際の舞妓さんです。年齢?によって、舞妓さんの髪型や衣装の違いがよくわかります。

「時代風俗行列」が、花見小路から四条通、八坂神社へと出発の後、神社をウロウロ~こんなものを発見しました。

「悪縁を切る 縁切り、縁結び碑(いし)」。岩の真ん中がくり貫かれていて、そこを通った後、縁切り、縁結びの願いごとを書いて貼り付けるんです。いろんな願い事が…「良縁だけをお願いします」とか…。


                                                                  境内に咲いていた彼岸花の影も伸びてなって、秋の気配。
                                                                                                                                      (
ktokuriさんの真似っこ写真です。)

今日の着物姿です。

たぶん母経由祖母の着物なので、時代は昭和初期ぐらいかな。庶民の普段着です。帯は昨日の天神さん縁日で買った、博多独鈷柄の帯。日傘を失くしたので雨傘持ってます…。


【京都通信】ししとうの炊いたん。

2005-09-26 | 日々徒然

昨日、北野天満宮(天神さん)の縁日で「ちりめん山椒」を買って、今日、近所の八百屋さんをのぞいたら、ししとうが一袋120円で安かったので、こんな料理を思い出して作ってみました。「ししとうとちりめん山椒の炊いたん」です。「ちりめん山椒」だけじゃなく、昆布の佃煮、厚揚げ、お揚げさん、などと、しし唐を炊いたのを、子供の頃良く食べました。野菜を入れて、出汁が出るものを何か入れて、少しのお酒と味醂、薄口醤油。あとは、コトコトと弱火にかけておくだけ、めちゃくちゃ簡単な家庭料理。この間「御飯處 山ふく」さんでおばんざいランチを食べたお蔭か、昔食べた料理の記憶と作る意欲が少しづつ戻ってきているようです。


【京都通信】着物でフレンチ ぎをん萬養軒

2005-09-26 | 美味しいもの大好き

‘これぞ京都のフランス料理’というのを食べに行こうということになりました。いろいろ行ってみたいレストランはあるのですが、まず候補に挙がったのが「ぎをん萬養軒」。なぜなら、ここは私が初めてフランス料理というものを食べたお店だから!「昼飯に洋食でも食べよう」と思った亡父、そして連れられた小学校低学年ぐらいの子供1名。たぶんコロッケ定食でも食べるつもりで入ってしまったのが、このお店…。はっきり言って場違い、メニューを出されてびっくり!予想外の展開に、父、困惑。なんか一品だけ食べて出てきた記憶が…^^; そんなこんなで、このお店に決定!
「明治37年、京都で初めての仏料理店として創業、以来、各界の名士に愛され、宮内庁御用達として皇室と国賓の利用も多い老舗料理店。3年前に、本店を四条通から祇園新橋に移転、築100年のもとお茶屋を改装してリニューアルオープン~!」 これだけ聞くと、めちゃ高そうですが、お値段は意外とリーズナブル。聴覚過敏症の妻を持つ旦那さんは個室を予約。夜のお出かけなので、着物は、今年の春、散々悩んで皆さんからアドバイスを頂いた「グラジオラス柄」の着物&赤の一重帯にしました。

さて、お料理のほうです。(…載せます。。)



【京都通信】天神さんで帯を買って、日傘をなくす。

2005-09-26 | 着物あれこれ

25日は、北野天満宮の縁日です。朝早く目が覚めたので、720分に天神さん着。これは、私にとっては、めちゃくちゃ凄いことです。前に買ったことのある「帯と着物のお店」を目指しました。この時間でも、かなり買い物済みの人がいるみたいで、お店の奥には「購入済、預かり品」の着物と帯がいっぱい。「やっぱり骨董市は、日の出と共にくるのがベストなんやなぁ~」と感心しながら、帯選びです。目的は、持っている小紋、紬、普段着にしているウールの着物に合う帯です。結局、オレンジに幾何学模様の入った帯(大島紬に合いそう)、ベージュの博多献上帯、黄色の夏用の羅献上、オレンジの半幅帯の4点を3500円で買いました。それから、いろんなお店を見て歩きながら帯締めを2本。かなり満足で、朝ごはんなぞ~とクレープを食べながら、はっと気づくと、「日傘がない!」 着物や帯を見ているとき、下に置いて忘れてきたみたい…(泣) 見たお店ももう一回(つまりは境内全部!)を探して回ってけど、見つからず…。帯は買えたけど、日傘を失くす、オマヌケ全開の天神さんでありました


【京都通信】伏見稲荷でおみくじをひき、向大吉!

2005-09-25 | お出掛け

三連休の二日目。大阪の中ノ島公会堂の「キモノルイノク」に行きたいと思いながら今ひとつパワーが出ません。結局、「広くて観光客がいないところがいいんじゃない?伏見稲荷はどう?」という我が家のツアーコンダクター、旦那さんの提案で伏見稲荷大社に行くことになりました。久しぶりの京阪電車です。大きな門の両脇には狐さんが「コン!」。ちょっと意地悪な感じ。北野天満宮(天神さん)の牛さんの方が好きかも~。ここは全国の稲荷大社の総本宮。千本鳥居が有名です。最初は大きな鳥居(大株主さん?)があり、その後小さい鳥居(ミニ株主さん)が続きます。
かなり幻想的な雰囲気。夜来たら、ちょっと怖いかも…。着物で立ってたらもっと怖いかも。。

クリスチャンのなつですが、ちょっとおみくじなど引いてみました。


おぉ~、向大吉です!…これから人生が好転するのか!?
えっと「人生を見直して、正しく進む兆である。あとは心掛と努力次第で、万福招来疑いない。」 おいおい、結局心掛け次第ということか…。 「病気 むつかし、良き医者と、信心の力によりてなおる」 …おいおい! 「勝負事 かつ、縁談 良し」 …私が独身なら~~! 
「おもかる石」を持ち上げてみることに…。「うつ病は治りますかぁ~?」 重くて持ち上がりませんでした。。。ガックリ。

旦那さんは「商売繁盛」を願って、お稲荷さんのストラップ型お守りを購入。どのお守りもキツネマークでなかなかキュートです。

この鳥居は今も増え続けているんです。この日も新築工事中。振り返ると寄進した方々の願いを感じます。

 ん? 一番最初にある大鳥居は「電通」なり! この鳥居群、広告代理店の企画じゃないよなぁ…。

「きつねうどん・いなり寿司定食」のお昼ごはんで、今日のお出かけは〆となりました。


【京都通信】和菓子作りの実演を見て、お抹茶を頂く。

2005-09-24 | 美味しいもの大好き

鶴屋吉信」さんの本店の2階、「お休み処・菓遊茶屋」カウンターでは、和菓子職人さんによる季節の生菓子製作実演を見ることが出来て、お抹茶と一緒にそのお菓子を頂けます。先日、「きょうと日記」のきくさんに教えて頂き、早速行ってみました。今の季節のお菓子は、緑の色と栗の黄色の対比が鮮やかな「栗きんとん」と、桃色の花をイメージした「秋美人」。
まずは栗きんとんです。緑色の餡が出てきたかと思うと、手品のような早業で裏ごし、粒餡の上に今年採れたシロップ漬けの丹波産新栗がおかれ、周りに裏ごしした緑の餡を専用のお箸でくっつけて…所要時間約5分!そして、秋美人、桃色の餡に、より鮮やかな桃色餡を載せてグラデーション付け、それで白餡を包んで、花の形にして、真ん中の芯部分の黄色餡をのせて完成!
 
見事な手さばきに見惚れていて、写真もほとんど取れませんでした…が、目の前で作って頂いた芸術品のようなお菓子と美味しいお抹茶。干菓子も頂いて、冷たいお茶でゆっくり~。暑さを忘れて、ゆったりした時間を過ごすことが出来た一時でありました。着物で西陣にお出かけの際は是非~!

鶴屋吉信
住所:京都市上京区今出川通堀川西入
営業時間:平日 9:305:30 
日祝 9:304:30 
電話番号:075-441-0105(代表)
定休日:毎週水曜日
*中央の写真は、今販売中の「栗まろ」。栗の形と‘05の焼印が可愛いかったです。


【京都通信】着物で行く西陣、晴明神社&西陣千両が辻

2005-09-23 | お出掛け

今日は秋分の日。西陣にお出掛けして来ました。目的は、晴明神社「神幸祭」、それから、西陣伝統文化祭「西陣千両が辻」です。晴明神社についたのは10時半頃。屋台も出ていて盛り上がってます。し、しっかし、境内の張り紙を見て、愕然…!昨日が「例祭」=「晴明祭」だったのです。献茶とか献花とか御湯立神楽(かぐら)は昨日…ガックリ。。。まあ仕方がないです ^^; 
境内では、皆さん集まって、御神輿(おみこし)の準備中。
括り方とかいろいろに喧喧諤々!町内団結!(のようなそうでないような…) みなさん仲がいいです。子供の頃からの付き合いじゃないと、こうはいかんでしょ~という感じ。大人が担ぐお神輿の他に、子供神輿や花神輿も。見物のお客さんも多くて活気があります。神幸が1時からということだったので、「西陣千両が辻」の大宮通りに向かいました。まず
focal point (フォーカルポイント)を覗いたら、「なつさんですか~?」と声をかける方が…。あ、くみちょーさん?! 「京都人ブログ」のくみちょーさんとご対面~!「yume_cafe」のyumeさんもおられて、わがままにも記念撮影をお願いしました。

お昼前だったので、フォーカルポイントでお昼御飯。yumeさんとご一緒させて頂きました。Yumeさんと私は散らし寿司セット、旦那さんはビールとビーフカレー。デザートもついて大満足です。
 

その後は、老舗や古い歴史をお持ちのお家が、特別公開されていた京町家やお庭、お家のコレクション(骨董、古文書、お宝?)とかを拝見しながらお散歩。ワゴンセールもあって、扇子を2500円(!)で購入。老舗の呉服屋さんでは、着物や帯の展示即売会も!普段、こんな呉服屋さんに縁のないなつ は、もう興味深々です。
 帳場にも座ってみました。
ちょっと女将さん風?

今日の着物は木綿に博多帯、かなり夏バージョン。でも暑かったので大正解でした。フォーカルポイントに戻って、神戸女子大学他の学生さんたちのアカペラライブを聴いて、お店を出たらお神輿に遭遇。



おぉ~!担ぎ手さんはお揃いの「五望星☆」マークでなんとなく、キュート。そして、この力強い後姿!

 神主さんは馬の背上です。

京町家の紅柄格子に満開の萩の花が映えて、季節はもう秋。着物の街、西陣の一端に触れることが出来た、楽しい一日でありました。


【京都通信】祇園でお昼ごはん&舞妓さんと大遭遇!

2005-09-22 | 美味しいもの大好き

建仁寺でのんびり過ごせたお陰で、かなり元気が湧いてきました。それとともに食欲も…!一度行きたいと思っていた「御飯処 山ふく」さん行ってみることにしました。おばんざい色々のお昼のおきまりは限定20食。12時前にお店に向かったら、あちらから舞子さんが!本日二人目の舞妓さんです。後姿を写真に撮らして貰いました。
ピンクの着物に白の帯、ピンクの草履も可愛いかったです。

そうするうちに、店の前に止めてあったバイクにのって立ち去るおじさん(この方は後で今日のお豆腐を届けにきたお豆腐屋さんと判明)…、今日は、休みかしらん?と思ったら、それが開店の合図のように、お店の看板に明かりがともりました。一番乗りです!お店の中はかなりラフ~。おばあちゃんちみたいなような、居酒屋さん風なような…畳の席にあがって一番端のちゃぶ台の隅にペタンと座ると、まず、冷たい麦茶と暑いお茶のポット&お湯のみをあてがわれ、待つことしばし。どんどんおかずが運ばれてきました~!

「小エビと大豆炊いたん と 甘い豆とどっちがいい?」 なつ「…大豆のほうを。」 
「これは、出来立てのお豆腐、ちょっとお醤油をかけて食べて~、ほうれん草のお浸しにはちょっと酢がはいってるしな~」
続いて、「なすの炊いたん+生姜の千切り」「野菜、湯葉、高野豆腐とかの炊き合わせ
「これは、昨日の豆腐を揚げだしにしたやつやから、お醤油かけて食べて~」 
いわしの生姜煮といかなごの甘酢漬け、どっちにしやはる?」 なつ「いわしの生姜煮を」
「はい、きのこの炊き込みご飯」「はい、お汁お漬物(山盛りです!) 熱いから気いつけてや~」 

私、ひたすら食べてます。美味しいの~!美味しいの~!
欠食児童(って言う?)が美味しいものを食べてるみたい、かなりガツガツです。
自分が作れないのは置いといて 「おばんざい」は家庭料理なので、小さい頃に食べてた家の御飯という感覚があるけど、今日食べた御飯は、全部、一つづつ、京都のお母さんが‘手抜きしないで’‘人様に出すお料理’として、‘きちんと作った’真っ当なおかずと御飯という感じ。全部美味しかったけど、あえて言うなら一番は「炊き込みご飯」 味はもちろん、香ばしいオコゲの香りにも食欲がそそられて、大きな御飯茶碗一杯全部食べました。それから、ナスの炊いたん、それから、いわしお生姜煮、野菜の炊き合わせ、これは、当たり前のことですが、それぞれの野菜が全部違って、全部美味しかった。はっきり言って…女将さんはちょっと怖いです!でもそこがまたいい感じでもあり~。「美味しかったです!ありがとう!」といいながら勘定をお願いしたら、50円切手を貼ったお店のはがきを手渡されました。お母さん、温かすぎるわぁ~。

もっと元気になった私は祇園の四条通から下がったあたりの路地をうろうろと探検です。

佳つ乃さんのお店の看板を撮影したりして遊んでいたら、路地から芸妓さんが出てこられました。
白っぽい、小紋かな。夜会巻きが色っぽいです。
今度は舞妓さん。今日で3人目、キヌ美粧院さんに入っていかれました。
川端通りで…
本当~に若い舞子さんでした。5人目の舞子さんは宮川町通に面した玄関でポーズをとってくださったメイン写真の舞子さん、本当に花が咲いたような可愛い女性でした。けど、こんなに一日に舞子さんに声をかけて後ろ姿を撮影させてもらったワタクシ、なつ、「後ろ姿撮らせて~て言わはる変な人が今日おらはったぇ~」と噂になってないことを祈っております。。。

そして「東山女子技芸専門学校」の前を通りかかると、行商の魚屋さんのトラックが停車中。ぴたっと閉まっていたお茶屋さんの戸が開いて、お母さん、お姉さん達が次々に出てこられました。興味深々と覗き込むと「丹後からきてはるんえ~。新鮮で美味しいえ~。」
 

確かに、美味しそう!「丸干し」を買って帰りました。「さっとあぶるだけでええんぇ~」 はーい!今日はこれで日本酒かな。

御飯處 山ふく
住所:京都市東山区祇園花見小路四条下ル一筋目東入
電話:075-551-0876
定休日:毎週火曜日
営業時間:昼 12:00~14:00※昼セット20食のみ
       夜 17:00~22:00(LOは21:30)


【京都通信】建仁寺で和んで、舞妓さんにも遭遇。

2005-09-22 | お出掛け

暑い京都も、朝晩はちょっと涼しさを感じるようになってきました。今日は朝から祇園の方へ行ってみました。自転車で宮川町通を行くと、ちょうど宮川町歌舞練場あたりで、普段の着物姿の舞妓さんと遭遇。今日一人目の舞妓さんです。「朝からお稽古、えらいなぁ~。(写真は撮れず)」
建仁寺さんでは、今「双龍図 特別公開中」とのこと。入ってみることにしました。拝観料は500円です。えっと、こちらのお寺は「臨済宗建仁寺派の総本山。開山は栄西禅師、日本最古の禅寺、開基は鎌倉二代将軍源頼家卿」であります。 広い方丈の、広~い縁側に座って重要文化財、枯山水様式のお庭「大雄苑」を存分に眺めました。

法堂が借景になっていて、波のような模様が描かれた白い砂とのコントラストがとても綺麗です。午前中早いので人もまばら。縁側も広いし、まったり、ゆったり~、ほとんど、猫の気分です。方丈の広間では、お坊さんがNHKカルチャーセンターの受講生の方々を前にして、お寺の説明などを交えて法話中。それもいい子守歌になって、ちょっとこっくり、こっくり~。でも、お坊さんを見ると、なつは僧侶だった父を思い出して、少し切ない気持ちになります。人前で話をするのが好きだったなぁ~とか、この方丈さんみたいに飄々と話をしてたなぁ~とか。。

お茶室もあったので見学しました。「東陽坊」です。

豊臣秀吉が開いた北野大茶会で利休の高弟さんが担当したお茶室だそう。誰もいないので「にじり口」から入ってみようと思ったら、私の心を見透かすように「茶室には入らないでください」の注意書きが…。残念です。他にも国宝の風神雷神図屏風などをみながら、またお庭を眺め、まったり、まったり~。
そして、いよいよ天井画のある本道へ。

ど、ど、ど迫力~! 2匹の龍が天井いっぱいに、ででで~ん!迫力満点! 108畳あるそうです。創建800年を記念して、平成14年(2002年)に奉納されたもので、作者は、日本画家、小泉淳作氏。あまりの迫力に、口をあけて、ぽっか~んと天井を見つめてしまいました。でもお互いにポーズを取り合ってるみたいな構図と、飛び出した目玉がちょっと可愛く見えなくもなく…。そんなこんなで、建仁寺滞在時間、約2時間。秋の始まりを感じて、ゆっくり過ごせたひとときでありました。

お手洗いの洗面桶は金魚柄。かなりラブリー!


【京都通信】初めての東寺弘法市。

2005-09-21 | お出掛け

丸一日の引きこもり生活(=休養)がよかったようで、今日の調子はまずまず。21日なので、東寺の弘法市に行ってみることにしました。初めての弘法さんです。着物は、汚れても、汗でドロドロになってもいいように、普段着のサマーウール、手にはトートバック姿。久しぶりに半幅帯を貝の口に結んだので、ちょっと朝、手間取りました。
東寺さんについたのは10時頃。今日はちょっと様子見ということで、(たぶん)東門から入り、お店を見ながらブラブラ~~。しっかし、とてつもなく広いです!門の外に出ても、またお店が並んでいて、どうもそこはまだ境内のようで… あらあらと引き返したら、そこは出店者用の駐車場だったり。もう、行き止まりとかがある「長方形の迷路」の中をさまよって感じです。そして9月でも京都は暑いです~。
ちょっとお腹が空いたので「たい焼き」を。カスタードクリーム入り100円なり。

観光客らしき外国人のおじさんが、ニコニコ笑いながら 「May I take your picture?」 
なつ「絵を描きたいのかぁ~?あ、写真かぁ~?」 カメラのシャッターを押す撮る真似をすると、おじさん、大喜び。にっこり笑って写真に撮られる私 …あぁ、ほとんど頭は、ウニ状態~~。

お昼ごはんにたこ焼きを食べました。6300円なり。

そんなこんなで境内を漂流し、どうも2周ぐらいはしたようなので、私は「たい焼き」と「たこ焼き」を食べ、着物も帯も帯揚げも帯締めも買えず、入った門から出て帰ってきました。(注:気になった半幅帯があったけど、その場所まで戻れませんでした…)
来月は早起きするぞ! おぉ!ぉ‐ ぉ‐ …。


【京都通信】おばんざいいろいろの晩御飯。

2005-09-20 | 美味しいもの大好き

昼に前を通りかかって行ってみたいと思っていた「松富や壽いちえ」さんで晩御飯を食べてきました。古い町家を出来るだけそのまま生かしてお店にしてあるようで、土間のある玄関から上がったら、畳敷きの二部屋、ちょっとカジュアルで食堂風のテーブル席があって、坪庭のある廊下を渡ったら離れの間です。私は音や大きな話し声がダメなので、こっちを予約。懐かしい感じの和室に、すわり心地のいい椅子、そして(なぜか!)ガラスのテーブル。
お願いしたのは松のコースです。作った人がはっきりしているお米や野菜をつかったお料理が少しづつ、いろいろ運ばれてきました。ソースやドレッシングも自家製だそうで、とても優しい味わいです。特に美味しかったのは、自家製のお豆腐、おからのハンバーグ(海苔のソース!)、温泉卵、鶏の手羽のから揚げ、ポテトサラダ、自家製ホワイトソースのグラタン、あ、いかなごの甘酢漬けも,、あ、かぼちゃの上の田楽味噌も…。デザートはミニどら焼きとアイスクリームとレモンのゼリーが可愛い木の器で出てきました。食べているうちに、和んだ気持ちになってきて、「このあとどっかで飲もうか」と言ってたのが、「もう家に帰ってお風呂入って早く寝ましょう~」という健康的な気分に~。そしたら、突然、滝みたいな大雨が!しばらく雨宿りさせてもらって家に帰りました。

着物は紫と青のサマーウールに単衣の帯。写真で見たらかなり地味…。
                            夜のお出かけには華やかなぐらいの着物でちょうどいいかも。

自然派飯菜町家食堂 松富や壽いちえ
604-8112
京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町87
電話 075-255-7899
営業時間 昼 11:30(準備次第)~15:00(ラストオーダー 14:20) *ランチはおばんざいバイキング
       
17:3022:30(ラストオーダー 21:00)
*店舗写真はHPからお借りしました。