なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

【京都通信】着物でお稽古 篆刻 其の一

2005-09-08 | 習い事いろいろ

京都に着てから習い始めたこと、‘篆刻’について書こうと思います。きっかけは、亡くなった父が書を書いた色紙に捺していた大きな名前入りの判子と、彫る前の石(原石?)。オークションで売ろうか~と調べたけど、良い値段も付きそうに無かったし(親不孝者でふ)、そもそも石の種類も判らないし、まあ、いつかこれで自分の判子でも作ろうか~と思っていたところ…天から降ってきたような、夫の転職と京都暮らし。「京都やったら、彫って貰える人も見つかるかもなぁ~」と何となく、デッカイ石を二つ持って上洛しました。京都情報を探しているうちに、偶然見つけたのが「京都アスニー 生涯学習講座のご案内」というパンフレット。その中に「篆刻」が…。

その説明文を読むと、『篆刻とは石などに文字を彫り、「印」を作ることです。自分で彫った印を、手紙や書の片隅に捺すだけだけで楽しいものです。初心者を対象に彫刻刀の持ち方から掘り方まで丁寧に指導いたします。』 9月スタート、5回コース、7000円。申し込んでみました。

そして迎えた初日。着物にてやって来ました、京都アスニー。石が重いです。受付にて父の判子を見せ、先生に「これ使えるでしょうか?」「大丈夫ですよ~!」 やったぁ~! 教室が始まり、先生のお話を聞きます。先生は、謙慎書道会評議員 前川五風先生&お弟子さん?のような若い男性。メンバーは、皆さんずっと続けている方々で、9日には勤労者美術展(詳細不明)に出品予定の方も。なにやら芸術的な篆刻印を彫っておられます。
説明を聞きながら…わかりました、いきなり漢字は無理です! 小さい石に、ひらがな一文字にしました…。なつ の 「」です。

・「やすり」のような紙に石を置いて、石が平らになるように擦ります
石をトレーシングペーパー書かれた升目の中に、書きたい字をイメージして下書き …???
石に朱の墨を塗ります 「目の前に硯(すずり)と墨がありますが…どうするのでしたかしら?!」
トレーシングペーパーを‘裏側’から見て、書きたい字を、石に鉛筆で下書き
鉛筆の下書きを、筆につけた黒い墨でなぞります。「筆が…慣れてないので~!!!」
彫らない部分を朱墨で塗りつぶします 「はぁ、安心したら、黒い墨を消してしまった!」
彫ります! 「丸みの部分が難しい」
先生に見てもらって、直してもらいます 「あぁ~よかった!」
 先生に和紙に捺して貰います 完成! なつ の「な」印が出来上がりました。

着物姿に‘たすきがけ’で格闘すること、約2時間(あ、やってるところ、撮ってない…)。もちろん、各段階で先生に教えてもらいながら、一段階づつ進む感じ。始めは慣れなかったけど、篆刻の刀で石を彫るのって、楽しいです。こういうのをやったのは、小学校の時、木版画をやった時以来かも。初心者テーブルは私を含めて4人。おじ様方でその御二人は呉服関係のお仕事のようで、ちらっと「織元さん」という言葉が…。着物人生に新たな出会いがあるかも! 次は来年の干支、丙戌です。楽しみです!


京都アスニーの玄関前で記念撮影なぞ。この着物はことし大活躍。来年の夏は、木綿か麻の着物をもう一枚買いたいと思います。あ、ここには中央図書館もありました。