なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

【京都通信】着物姿でナンパされる?!

2005-08-31 | 日々徒然

昨日は、京都市美術館で「写生の時間」を観た後、向かいにある府立図書館へ。とても広いので読みたかった本を探したりしていて、ふと窓の外を見たら、いきなりの大雨~!確かに天気予報は「晴れのち雨」だったけど、家を出た時はめちゃくちゃ晴天。そして、私は着物で、日傘持参なり…。インターネットコーナーがあったので、ネットをしたり、雑誌を閲覧したり、本を借りたりして延々過ごしたけど、止む気配はなし。夕方、薄暗くなってき雨宿りも限界になったので、小雨になった時、着物姿でバス停まで走りました。一人、着物姿で市バスの時刻表を確認していると…バス停に一台の車がすーっと止まりました。運転席には男性一人、その人が、私を凝視してます~。。。 なんで~?

これは「乗せていってあげます」ということなのか、それとも、タクシー代わりなのか、京都には着物姿の女性が困っていたら車で送ってあげるという習慣があるのかぁ~???

初めての経験に、頭の中で?????がぐるぐる回っています。そして、バス停の看板?の陰に隠れて、目を合わさないようにして、知らんぷり。
しばらくして、
バスが到着。それとともに、その車は走り去っていきました…。


【京都通信】麻着物、母に酷評される。

2005-08-30 | 着物あれこれ

今日は、麻の小千谷縮(?)にピンクの博多献上帯。もう、夏着物と夏帯はハードローテーション状態で、なんとか帯締めで気分転換をしている感じです。この着物、昨日来た母に見せたら…
母曰わく「こんな地味な着物!」
なつ「一生着れそうやし~」

母「80のお婆さんが着る着物や!」
そして何かをはっと思い出したように、つぶやきました。 「そういえばあそこに、あれが…」

何を思い出したの、お母ちゃん!去年、引越しした時に不要な物は全部処分したはずなのに。そして「もう着ない」宣言をした着物は「お姉ちゃん、全部持って帰って何とかして~」と私に託したはずなのに。まだ埋もれている何があるのか~!!

母には、娘が着るべき着物のイメージがどうもあるようで(娘の年はあまり関係なく…)。何が来るのか私は、ちょっと戦々恐々…。

※ ※ ※ ※ ※ ※ 

今日は、京都市美術館の「写生の時間」に行って来ます。 


【京都通信】母の長襦袢、仕立て直しが出来上がりました。

2005-08-29 | 着物あれこれ

普段着やお出掛け着として着物を着るようになった去年の秋の初め頃、長襦袢がもう一枚欲しいと思ったので、母に「着ない長じゅばん持ってない~?」と電話しました。その時の返事は「探してみるわ~」。次にかかって来た電話で母は「若い時のがあったけど、後ろにシミがあるし、丈も短いから、○林のおばちゃんに相談してみるわ~」

○林のおばちゃんとは、私が生まれた家の近所に住んでいた近所のおばちゃん。昔、芸妓さんだったそうで、私の子供の頃はいつも着物姿。縫い物やお料理が得意だったので、よくお人形の着物や洋服を縫って貰ったり、今でいうおばんざい、おからの炊いたんとか、かぼちゃの炊いたんとかをお裾わけしてもらったり、両親が忙しい時は、お昼ご飯やオヤツを食べさせて貰ったりしていました。でも、○林のおばちゃんは、もうかなりのおばあちゃん‥‥長じゅばんのことも気を長~くして待っていました。

そしたら、今日の朝、母からの電話。「長襦袢出来上がったから、持って行くわ~」
大事そうに風呂敷に包んだ長襦袢を持って母が来宅。なんと、○林のおばちゃんは、後ろにど~んとシミがあったという長襦袢を全部解いて、洗い張りして、シミのひどい部分をとって、私サイズの長襦袢に仕立て直してくれていました。仕付け糸付で、まさに、お仕立て上がり状態!可愛いピンクの雲模様。まさか、○十年も前の(本当にかなり古いです~!)ものとは、思えない綺麗さ!昔の人 (ごめん、おばちゃんこんな言い方して)の技術って、すごいです。身体に染み付いた技術 という感じ。○林のおばちゃんのおかげで、生まれ替わった母の長襦袢。大事に着たいと思います。


【京都通信】ネットカフェ体験2回目。

2005-08-29 | 日々徒然

ネットカフェ体験2度目です。来たのは前回と同じお店。2度目の観察では、漫画喫茶とカラオケがメインで、フロアの一部がインターネットのブースになっているような感じです。旦那さんが「もっと女性が入りやすいお店があったと教えてくれたお店にしようか考えた末、このお店1時間半380円、もっとカフェ風のお店1時間500円で入会金200円を比べ、前者をとってしまった、小心者のなつ であります。

多くのコメントを頂いているのにお返事が遅くなっていて、ごめんなさい!
えっと、正直に言います。
私、まだ携帯電話を使いこなせてません!

私が携帯を持たなかった期間は、約2年間。その間の進化ってすごいです。まず、携帯からブログに写真が送れるなんて‥このレベルの驚きようから、察して笑ってやってください。まず、マニュアルを熟読しました。一昨日から、私の親指は、ちょっと腱鞘炎っぽくなり、今親指がちょっとつっています。。


【京都通信】カフェでランチしました。

2005-08-28 | 美味しいもの大好き
着物を着たら、少し気分がシャキッと…。本で見たカフェ「SARASAかもがわ」さんに行ってみました。ちょうどお昼ご飯の時間。一番軽るそうなスープとパンのセットをお願いしました。野菜のポタージュ、バゲット、チーズ、オリーブ、ヨーグルトに中国茶。のんびり食べて、少しぼーっとして少し気持ちも元気になった気がします。

【京都通信】今日の着物

2005-08-28 | 着物あれこれ

教会に行くつもりで着物を着ました。が、寝不足の頭とカラダは少しパワー不足だったようで、全然間に合わず…とりあえず写真撮影。パソコンが故障して、デジカメも使えないので、携帯電話のカメラで。そしてこの場所は、お風呂の中。部屋に姿見がないので、いつもこの鏡で着付けてます。今まで、デジカメのセルフタイマーを使って自分の写真を撮っていたので、それが出来なくて、ちょっと不便です(あ、もしかして出来るのかもしれないのですが、そこまで携帯を使いこなせていません。マニュアル読まなきゃ!です)

この着物と帯は、ハイローテーションで使いまわされているので、ちょっと新鮮味がないです。帯締めだけ、赤のレース編みのものに変えてみました。これは、ずっと以前、着付け教室にちょこっと通っていたとき、その授業というか、カリキュラムの中に入っていて、自分で編んだものです。その時、編んだ色は、赤と青。赤はやっと今日、デビュー。青いのは‥「こんな色、合う帯とか着物ある~?」というような色。その時は着物を着ることだけで精一杯で、帯締めには全然興味がなかったから、本当に言われるまま色を選んだような気がします。もう少し元気になったら、組みひもを習ってみたいです。きっと、好きな色で帯締めが作れるのは楽しいに違いない!


【京都通信】おばんざいの店でハンデキャップを実感。

2005-08-27 | 欝(うつ)
パソコンと合わせたかのように不調です。お昼ご飯を食べた、おばんざいの店「N」さんでの出来事。二人に人だからカウンターに案内されたけど、器を扱う音や店員さんの話声が余りにも、うるさかったので、次々来る二人連れのお客さんがテーブル席に案内されているのを確認、私の病気の症状を説明して静かそうな席への移動をお願いしました。お店のご主人の返事は「出来ません」旦那さんも「無理だって~」と言うけど、このままだとパニックになる…障害者手帳を見せて再度お願いすると無言で別の席へ案内されました。一見するだけでは、ハンデキャッフ°を持っているとわからない人は少なくないと思います。私もまさかこんな場所で手帳を見せないとわかってもらえない事があるなんて思いもよりませんでした。このお店でご飯を食べたい。と思った私が間違っていたのかな。自分のハンデキャッフ°を再認識して、かなりブルーです。

【京都通信】パソコントラブルでネットカフェ初体験。

2005-08-27 | 日々徒然

私は今、川原町三条のネットカフェにいます。漫画喫茶に併設されてるところみたいで、1時間380円、フリードリンク、道で貰った割引券を持ってきたので、30分無料、つまり90分380円。インターネットができる部屋に入ると、パソコンが一台ごとブースに入っていて、周りではお兄さんがネットゲームに興じておられます。仮住まい先のウィークリーマンションで使っているネット回線よりも、かなり早くて、楽です~! 

などと、喜んでいられる状態では無く、なぜ、私がここにいるか‥ 家のパソコンが故障しました~!
この1週間ほど調子が悪いなぁと思いつつ、まあ、私にも凸凹があるし~と、のんびり構えてたら、いきなりアウト!立ち上がらなくなっちゃいました。お店で見てもらったら、OSのトラブルだそうで、リカバリーするしかないみたいです。致命的だったのは、そのためのCDROMを持ってきてなかったこと~!今度、9月はじめに家に帰った時、作業します(泣) 
それまでは、ネット喫茶からか携帯電話からのアクセス。お友達のブログを訪問しづらくなるのが残念! もう、泣きたい気分です~。。。


【京都通信】天神さんの縁日で着物小物を買う。

2005-08-26 | 着物あれこれ

25日は天神さん(北野天満宮)の縁日。台風が来るというので、今日は出掛けるのをやめようと、家にこもっていたけど、雨のふる気配はなし。昼過ぎに市好きの血が騒ぎ出し、「う~ん、やっぱりちょっと覗いてこようかな~」 結局、出掛けました。

先月は気が付かなかったけど、神社の向かいに、下着とか衣料品を売っているお店あり。覗いてみたら、探し続けた‘シュミーズ’発見です。綿麻のクレープ生地で麻20% 着物の下によさそう~!浴衣スリップの代わりにもなりそう~!レース付きでかなりラブリー!買いました。

境内へ。閉店したお店も多いみたいで、7月よりお店の数は少なめ。着物や帯を見るのはパスして、帯揚げ帯締め中心に「気に入ったのがあったらめっけもの~!」気分でぶらぶらです。和裁用の古いお針箱を発見!一目惚れしたけど、こんな立派なものいつ使うの~?と断念。仕舞いかけているお店で、秋に使えそうな緑とオレンジ色の帯締め発見。お店のおばちゃんはもう売る気が無くなってみたいで、「200円でええわ~」 お買い上げです。その後は、国宝の社殿、重要文化財の東門、三光門を見て、屋台でわらび餅食べながら休憩。大満足で家路に。やっぱり市は楽しいです。
 長芳堂さんのわらび餅。美味し買ったので、お土産にお持ち帰り。

これが、シュミーズちゃん。レトロちっくで、いい感じ~。


【京都通信】着物の洗濯、再度。カビ臭さが消えました!

2005-08-25 | 着物あれこれ

前の狭い仮住まいマンションで洗ったら、すっごくカビ臭くなって、部屋の中までカビの匂いが充満状態~を引き起こした例の着物をやっと洗いました。前回、一応乾かしてビニール袋に包んみ、しっかりテーピングして、今のマンションへ持ってきたものの…この間、母にさりげなく聞いたら「和ダンスなんか、結婚して一度も開けてないわ~、結婚して三日目にはモンペ履いとったよ」という暴言…。かなり誇張は入ってるとは思うけれど、そう聞いたらさらに、そのビニール袋を開く勇気と気力が湧かなかったのです。

でも「生活着物日記」のちどり家さんが教えてくださった「みょうばん」も買って来たし、ついに洗ってみました

ちどりやさんのアドバイスは「0.5%のみょうばん水(1リットルの水に5gのみょうばんを溶かしたもの)を洗剤といっしょに入れて洗うと結構ましになりますよ~」。

しかし、暑さで細かい計算がめんどくさくなった私…。
無謀にも、洗濯機に水を入れて、買ったミョウバンを適当にドボドボ、 
さらに、漂白剤入りの普通の洗濯洗剤(アタック)も投入です。
こうして出来た、強力な洗濯液に、例のかび臭ウール着物を一晩漬け置きしてから、ドライコースで洗濯しました。
念には念をいれ、すすぎもかなり丁寧に…。

そして、「くん、くん、くん!」 微かには匂うけど、前とは全然違います! 
「手のし」して、シーツに包んで寝押しした後、一気にお風呂についている乾燥機の温風で乾かしたら、全然気にならなくなりました!こんど、お天気がすごくいい日に、外で干して日光消毒()したら、完璧! う、嬉しいです!
皆さん、情報ありがとうございました!!!

しかし、2枚同時に着物を洗うのは大変でした。水を吸った着物は重いです。1枚づつの洗濯をオススメします。

*私はドライコースで洗いましたが、手で押し洗いの方がいいかと思われます。
*洗濯機の普通コースで洗うのは、縮む可能性があるから、止めた方がいいと思います。
*絶対、失敗したくない着物はやらないでくださいね~!


【京都通信】化野念仏寺 万灯供養へ行って来ました。

2005-08-25 | お出掛け

往復はがきで参詣の予約をとっていた「化野念仏寺 千灯供養」の日です。行く方法でまず悩みました。結局、安全策をとって、四条河原町から62番の京都バスにのることに…。バスは市内をウネウネ~二条城の横やら、妙心寺前やら、太秦映画村やら、嵐山やらの観光名所を通り過ぎ、清滝に向かって山道を走ります。嵯峨野も通り抜けて、着いたバス停は「鳥居本」。大文字送り火で鳥居型の送り火が焚かれる山のふもとです。このあたりは、「嵯峨鳥居本伝統的建物保存地区」になっているそうで、昔ながらの街並みが保存されていました。時間があったので、町並み保存館にはいり、お店を見ながらブラブラと散歩です。

時間になったので、山門をくぐり受付へ。観光場バスでの団体客も多く、結構、混雑状態。三脚片手のアマチュアカメラマンさんも多いです。もちろん、テレビ局の中継準備も着々と進めらており…「人が少なくて静か」と勝手に思い込んでいた私は意外な展開にちょっとびっくり。
でも、まあ気を取り直して…、お寺のパンフレットによると、ここには、昔あだし野一帯に葬られて無縁仏になった石仏や石塔が八千体ぐらい集められているそう。ひとつづつ見ていくと、大きさも形も様々です。道祖伸だったような石仏、小さい石、お地蔵さん、頭が丸いお坊さんの墓石もあります。貰ったロウソクに火を点して、立てていきます。何百本もの蝋燭が灯ると、とても幻想的な雰囲気。だんだん辺りが暗くなってくる中、名前も忘れられた人々のために、多くの人の手で蝋燭が一本一本立てられていくのを見ていると、何となく心安らかな気持ちになりました。

着物です。化野念仏寺の階段下で撮りました。

只今、夏帯の徹底活用中! 
帯締めを寺町通りの「夢吉」さんで買ったアンティークのものに変えてみました。浴衣の方もちらほら。こんな時には浴衣もいいたぁと思いました。地蔵盆ですし。


【京都通信】夏着物生活の必需品

2005-08-24 | 着物あれこれ

やみくも着物ライフ」のなごみさんのところで、夏の長襦袢についての話題が出ていたので、麻半襦袢の話なぞ。私がこの夏、愛用していたのは、袖が麻のちぢみ、身頃が木綿、バチ襟、背中には衣紋抜き付、イメージとしては「二部式長じゅばんの上だけ」といった感じの半襦袢です。買ったのは、偶然見つけた室町通りの和装小物の卸問屋さん。絽の半襟付きもあったけど、絽以外の半襟も使うし、半襟は自分で付けてもいいなぁと思い、プラス、お値段も半襟付の方が高かったので、こっちにしました。
私の頭の中には「夏の着物→透ける→長襦袢じゃないとダメ!」というのがあったので、ここのご主人のお母さんらしきご年配の女性に尋ねたら、「これを先に着て、その後に裾よけを付けたらいいんやで~」とのお言葉。「おぉ~そういわれればそうです…!」
私は、麻の裾よけを自分で作って、その使い心地がすごく良かったのと、持っている麻の長襦袢が、すごく涼しくて快適だったので、身頃も全部麻にこだわっていたけど、「汗は麻より木綿の方が吸うと思いますよ」と言われて、おとなしく従いました。ご主人話だと、身頃に使う木綿の種類は、製品によっていろいろあるそう。私が選んだのは○○○綿(思いっきり忘れました!)という、麻に近い感触のもので、肌あたりも良くて気持ちいいです。お値段は4200円ぐらい。同じような商品がネットショップで1万円ぐらいしていたので、お得やったのかも…と思います。

買った後は、自分で麻の半襟を縫い付けました。普段はその半襟、別の半襟を使いたいときは、その上に重ねて使ってます。ひと夏使ってみて便利!と思ったのは、縫製も丈夫なので、洗濯が楽なこと。洗濯ネットに入れて他の洗濯物と普通に洗って、干すときにシワを伸ばして(私の場合は畳んで、両手でパンパンと叩いてます)干せば、アイロン要らず。麻の長襦袢を洗うより楽なので、普段の着物はこの半襦袢+自作の麻裾よけが定番!という、私の夏着物生活でした。
(でも、居内商店さんの綿麻長襦袢にも興味深々…)


【京都通信】京町屋 吉田家

2005-08-23 | お出掛け

京都定期観光バス、京の夏の旅キャンペーンで「京町屋と公家屋敷をたずねて」という特別コースがあるのを見つけました。これは町屋の吉田家や並河家、公家屋敷の旧九条家別邸拾翠亭を見学したり、俵屋吉富さんや鶴屋吉信さんで京菓子の製作実演を見たり、老舗の京料理店 山ばな平八茶屋でご飯を食べたりという めちゃくちゃ魅力的なコースなんですが、聴覚過敏症、団体行動に困難を伴う私には、ちょっと無理。ということで、このうち一般にも公開されている新町通の吉田家だけ一人で行ってみました。

新町通、室町通は呉服関係のお店が今も並んでいる京都の商業一等地で、たとえば、向かいは松坂屋さん。吉田家も立派な門構えです。内部は観光ガイドの方が案内してくださいました。吉田家は白生地卸商だったそうで、玄関を入ってまず目にするのは、お店として使われていた和室と坪庭。そして、その向こうに家族が暮らしていた和室、お家のご主人の居間だった奥座敷などがあり、その奥は座敷庭、さらに渡り廊下をわたると倉が二つ、そして母屋は2階建てという、とても大きなお屋敷です。今の時期は、襖や障子は全部取り払い、風通しがいい御簾やよしずの戸を使った、夏のしつらえになっていました。床もひんやりするなぁと思ったら、畳の部屋全部に、網代の敷物が。あじろの敷物はとても値が張る物だそうで、こうやって全部の部屋に敷き詰めてあるのは、とても裕福なおうちだった証拠だそうです。衣紋かけには、かわいい刺繍が施された麻の小袖、江戸時代の着物です。風が吹くとふわっと揺らいで見た目にも涼しさを感じるようになっていました。

*奥座敷から通りを眺めて



2
階へは、もちろん箱階段で。急なので滑り落ちたら、シャレにならんほど痛そうです。案内のおじ様にも「着物の方、気をつけてくださいね~」と言われながら上がりました。上がりきったら、そこはまた違った空間!

今は、能や狂言の練習に使われているそうで板の間にイギリスのアンティーク家具、テーブルや椅子が置かれた素敵な部屋になっていました。(2階座敷から座敷庭を見て)

 
2階で、久しぶりに記念撮影なぞ。最近同じ着物と帯が多い(=盛夏の手持ちが少ない)ので、今日は帯締めを、市で買った白と黒の2色使いのものに変えています。後ろの飾り棚には、狂言、能の床本や和楽器が入ったような袋が…。

一階に降りると、通り庭(土間)も当時のまま。井戸もそのままでしたが、京都に阪急電車が走った時に水が枯れてしまったそう。都市化はいろんなところに影響を及ぼしているんですね。井戸の横に真っ直ぐに並ぶ、流し、水屋、おくどさん。上を見上げると大きな梁、天井には明り取りの天窓がいくつか。明るい太陽が差し込んでいます。私の中にあった京町屋のイメージは湿っぽい?暗い?は、あっさりくつがえされました。
夏のしつらえをした吉田家は、中庭や座敷庭から光や風が入り、外からは中がよく見えない格子も、室内から見ると外の通りがよく見え、光も入る、程よい明るさのとても気持ちよい、穏やかな空間。 夏の午後、のほほん~と和んできました。

【京町屋 吉田家 特別公開】
平成17年7月23日(土)~9月30日(金)
午前10時~午後4時(受付終了)
入場料:600円  


【京都通信】世界遺産の旅 上賀茂神社

2005-08-22 | お出掛け

旦那さん主催の世界文化遺産の旅です。京都の河原町三条から4番の市バスに乗り込み、目指すは「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」。葵祭で有名な神社です。バスは下鴨神社やら、ノートルダム女子大やら、北山通りやら、深泥池やら、住宅街やらをウネウネと走り、や~っと終点の上賀茂神社へ。お腹が空きました。目に入ったのは「さば煮 食堂 今井」というのれん。見ていたらお客さんが次々入っていくので、我々も入ってみることにしました。

 店内は店内は2列のカウンターのみ、めちゃ混みです。

オススメ料理らしき「さば煮定食」を頼んでみました。ご飯、大根とお揚げのお味噌汁、鯖の煮物、お漬物が登場しました。脂ののったサバがじっくり煮込んであって、口の中に入れると、とろける感じ。めちゃくちゃ美味しいです。あ、お値段は630円です。メンチカツ?卵焼きがついたミックス定食もありました。

大当たりの昼ごはんに気をよくして、本来の目的地、上賀茂神社へ!

一番手前の鳥居をくぐったら、いきなり広大な芝生でした。旦那さんは「古代を感じるなぁ~」と感動してます。国宝とか、重要文化財とか、仏像とか、民俗学的ポイント巡りとかが、趣味のひとつである彼の感動ポイントは謎です。ちなみに旦那さんは大学の時、文学部国文学科国文学専攻。妙に歴史に詳しいので、見学しながら解説して貰えるので楽です。…が、私の間違いを指摘されるので、ちょっと悲しい時もあります。

二ノ鳥居を入ると、ここの神様が降りて来る「憑代(よりしろ)」の立砂が二つ。


想像より大きくて、意外にさきっちょが尖った円錐形。よーく見ると、先っちょに細いものが挿してあるんです。何かしらん?

本殿に入ったら、旦那さんはどんどん先へ、見学の受付に進んでます。「え~入るの~??」と(なつ、ちょっと疲れ気味)と言ったら…「何言ってるの!国宝の中に入れるなんて、滅多に無い!」 と言い切って、さっさと受付完了。 ………。

こんなものを渡されました。

コレを首からかけて、御払いを受けて清い身体になってから、御社の中へ。
かけてなと社殿の中には入れないようです。かなりマヌケな姿なので、自分の姿を撮るのは止めました。神主さんから、この神社の由来や御祭神の話を聞きます。

お守り発見。雷除け、航空安全、旅行安全の三つです。飛行機の刺繍がかなり凝ってます。
 旦那さん一言
                                    「JALの操縦席にこれがかけてあったらシャレにならんなぁ~」

その後は、小川を眺めながら、神社内を散歩。国の重要伝統建造物群保存地区になっている社家町を少し見て、焼餅をお土産に買って帰ってきました。そんな一日でしたが、夜、飲みながら旦那さんは一言。「マンションまで、カラスが僕たちの後を追って来てたのに気がついた?。あれは、よくお参りしたな~と褒めてくれている」  ……長年、夫婦をやっていても、相手が何を考えているのか、よう解からんことがあります。

* * * *

帰ってきた旦那さんがカラスについて話しています。お稲荷さんのキツネみたいなのが、カラスだそうです。えっと「ヤタガラス」です(漢字は変換されません)。 もう少し、私、勉強します。


【京都通信】日曜日の密かな楽しみ。

2005-08-21 | 信仰 キリスト教

京都に来てから通っている教会は、カトリック京都河原町教会という、ステンドグラスがとても綺麗な教会です。祭壇の左右には聖母マリアとイエスを抱くヨゼフの像、神奈川で通っていた教会は小さくて古い素朴な教会だったので、一番初めに入ったときは綺麗さにびっくりしました。他にも違うところはいろいろあって、ベールを被っている女性が多いこと、外国人の方の率が高いこと、それから、極めつけは「歌ミサ」ということです。今までの教会は、若い神父さんで、話し言葉でのミサが普通だったから、御年配の神父さんの朗々とした歌声でのミサ司式には本当にびっくりしました。どんな風に歌えばいいのかもわからなかったぐらい。でも京都に来て1ヶ月、かなり慣れて来ました。そして、自分だけの密かな楽しみを見つけて楽しんでます。それは、歌の練習…。
実は、私、方向音痴にプラスして、音痴ちゃんなんです^^; 幼稚園の頃、私の音痴ぶりに気が付いた母親は、隣の家がお琴教室だったので、なんとかしようと習いに行かせた程…ピアノやオルガンではなくて、お琴だったという選択の間違いもあり、音痴ちゃんは直ることなく、今に至っております。でも、この教会に通い始めて、ちょっと歌に自信が…。なぜかと言うと、まず合唱隊の方々が並外れて上手いんです。プロの合唱団とかオペラ歌手が歌ってるみたいです。で、それに合わせて、ここに長く通ってらっしゃるらしき御年配の信者さんが、また朗々とお歌いになります。よって、私が楽譜を見ながら少々外れた音で歌っても、誰にも気づかれることなど無く…私は、腹式呼吸を意識しながら、毎週、聖歌を歌っているという訳です。お腹の底から声を出すのは、かなり気持ちがよく、ミサに出たという気持ちの良さと相乗効果もあって、さらにいい気持ち~。それに、この教会、パイプオルガンがあって、その演奏がとても素敵なので、祈りながら、それを聴くのも楽しみのひとつ。京都でのリラクゼーションスポットのひとつです。