なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

【京都通信】着物で観光 南禅寺&水道橋

2005-10-31 | お出掛け

臨済宗南禅寺派の大本山であり、京都五山を超える「五山之上」と言う禅宗寺院最高の寺格を持つ名刹、南禅寺瑞龍山太平興国南禅禅寺。はじめての拝観です。到着してお寺の案内板を眺めること、しばし。広いです!まずは、山門から。石川五右衛門が「絶景かな」と見えをきる歌舞伎のシーンで有名な三門から。さすが、日本三大門のひとつ、高さ約22m、大きいです! 私のぼろデジカメでは、細部までは無理でした。紅葉は少し色づきかけた頃、あと数週間すれば、真っ赤な景色が見られるのかな。


国宝の方丈を見学しました。狩野探幽筆と言われる「水飲みの虎」など狩野派の襖絵があります。時代は桃山時代で、虎を見ずに描かれたせいか、どのトラちゃんも何となくユーモラスな感じ。うちの猫ユッケにかなり似てるかも…。。
大方丈前面には「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、小堀遠州の作と伝えられている名庭。写真のお庭は方丈西側の枯山水庭園。私はこっちの方が気に入りました。

そして、ずっと見たかった水路閣へ。ローマの水道橋を手本に、明治23年に完成した琵琶湖疏水の一部だそう。想像していたより、デカイ…。


階段を登って水道橋の上へ。上流を眺めて…。


振り返ると、水は橋の上を、とうとうと流れて行きます。

この橋は今も現役。この瞬間も琵琶湖からの水を運んでいます。。


大方丈の縁側にて。

今日の着物は、義母から貰った小紋、義母が結婚する時、お母さん(旦那さんのお祖母ちゃん)が縫ってくれた着物だそう。

水路閣の下にて。

羽織っている羽織は、実家近くに住んでいる○林のおばちゃんに貰ったものです。
あ、バックもお義母さんが若い時使っていたもので貰い物。
よく見れば自分で買ったのはネットのオークションで買った帯だけかも…。

そして、この着物、改めて見るとすごーく地味。
羽織を着たら、帯とかピンクの帯締めが見えなくなって、かなり「ばあちゃん」ちっく…(T_T)


【京都通信】高台寺 和久傳で京料理を頂く。

2005-10-30 | 美味しいもの大好き

旦那さんの強~い希望で「高台寺 和久傳」でお昼ご飯を頂いてきました。祇園の高級料亭街の一角にあるさりげないお店。 趣のある玄関を通って、通されたのは2階の広々としたお座敷です。床の間に「与謝蕪村」の掛け軸がかかっていて、まず、それにびっくりしていると、温かいおしぼりと昆布茶を出してくださいました。そして「高台寺 和久傳へおいでいただいて本当にありがとうございます。それでは、始めさせて頂きます!」というご挨拶。「始めさせて頂きます」と言われたのは初めてのことでびっくりです! それが合図のように、一皿目のお料理とお酒が運ばれてきました。



お料理は、とにかく、一皿一皿がおどろきの連続。創作料理のように凝ったお料理ではなく、とても上質な素材を使って、その素材の良さを最大限に引きだした滋味溢れるお料理でした。一口頂くごとに、美味しさがじんわり口の中と頭にひろがってくる感じです。
*鯛のお造り。湯引きにした皮と黒皮茸白ねぎが添えてあります。
*名残の鱧、松茸などのお椀
*和え物~しいたけと青菜、とんぶりがのせてあります。
*おもちの中にからすみを入れて焼いたもの~お酒に合います!
*子持ち鮎の焼き物、山椒とたまり醤油かけ
*野菜の炊き合わせ、蓮根、蕪、ゼンマイの湯葉巻き
*ご飯は、鱧と松茸のお茶漬け、松茸の雑炊の2種類から選べました。お願いしたのは「鱧と松茸のお茶漬け」
*水物~ラフランスと柿
*栗のおはぎとお抹茶

 お酒は、冷たい日本酒がこんな「竹の筒」に入って出てきました。写真には写っていませんが、上の方が斜めに削られ、注ぎ口もついていて、おちょこにつぎやすくなっています。このお酒が、また美味しくて、昼間からいい気持ちに~♪

「料亭」といわれるお店で日本料理(会席料理?)を食べるのは始めてのことで、私はちょっと緊張ぎみでしたが、仲居さんのサービスがこちらを緊張させない和やかで、細かい心配りのある接客だったので、とてもリラックスして気持ちよくお食事を楽しむことが出来ました。最後はお抹茶を頂き、大満足! とても美味しかったです!!!馳走様でありました。

高台寺 和久傳(こうだいじ わくでん)
京都府京都市東山区高台寺北前通下河原東入鷲尾町512
電話:075-533-3100 ファックス:075-533-3737
11:00ー13:00 17:00~22:00
紫野(大徳寺そば)、室町、京都駅ビルにある和久傳の本店になります。


今日の着物は、結婚した時に母親が作ってくれた小紋に、京都大骨董祭で買った袋帯。
仲居さんに「秋らしいお召し物で」と褒めて頂き嬉しかったです。


【京都通信】ichi・man・benさんで、ストレッチ足袋を買う。

2005-10-30 | 着物あれこれ

三条通にあるリサイクル着物ショップ「ichimanben」(いちまんべん)さんに寄ったら、こんなストレッチ足袋を発見。なんと31000円。コレだけで履いてもいいし、白足袋で外出するときの足袋カバーしてもいいかもと思って、即買いです。白、黒、濃い赤紫、ピンク、からし色の5色があって、私が選んだのは、白、黒、濃い赤紫の3色です。ここのスタッフの方は皆さん、いつも素敵なコーディネイトで着物を着ておられて、惚れ惚れします。今日は帯締めの代わりに、洋服で使う、ふつ~のベルトをしめておられました。いつも無難な合わせ方になってしまう私には、目から鱗のコーディネイト。着物って、どんどん自分流きちゃっていいんだなぁ~と思った出来事でした。

ichi・man・ben
京都市中京区三条柳馬場北西角 日本生命ビル1階

tel 075-256-8282
open 11:00
20:00 年中無休


【京都通信】遊・空間 u さんで着物セールがありました。

2005-10-29 | お出掛け

先日、coffee shopひだまり」さんに寄った時に「遊・空間 u」さんのイベント情報を頂きました。「遊・空間 u」さんの場所は、千本通を東に少し入った西陣の街中、でも、そこには大きな洋館と敷地があって、まるで「トトロの森」みたいな空間になっているらしいんです。以前、この奥にある「はちはち infinity Café」さんには行ったことがあるのですが、「遊・空間u」さんの方はお伺いしたことなし1028日(金)~31日(月)まで近所の呉服屋「洛匠庵いちせ」さんの「三周年記念大感謝祭」があると知って行ってみました。千本出水バス停を北へ、一筋目を左へ、一筋目を北へ
 こんな看板が出ています。
ここに
西に入る路地があります。ここを奥へ進むと左側に入り口が…!
今回は、迷わず到着~!
 こちらが、玄関でした!レンガ造りの洋館です。なんか温かい雰囲気~。

「ひだまり」さんのチラシと「ひだまり」さんで着付けを教えておられる、ごんさんのブログを見て来ました」と言って、お邪魔することに…。でも、私は家にある着物を着ないといけない身の上…早々に「私、着物はもう買えないんです~!」宣言をして、普段はじっくり見る機会がないお召しとかのお高い反物や作家ものの帯なんかをじっくり見せて頂きました。何も買っていないのに記念品を下さった洛匠庵いちせのご主人ありがとうございました!

この後、天然酵母のライ麦パンなどのパンを作っておられる「はちはち infinity Café」さんへ。この右奥にお店があります。

しかし、残念ながら、今日の分は売り切れ~!先にキープしておけばよかったです~。残念!


今日の着物は、袷の紬に木綿のチェック帯。帯揚げは今月の天神さん縁日で、
帯締めは妙蓮寺の楽市楽座フリーマーケットで、帯は京都大骨董祭で買った、
骨董市ゲットセットであります。

【遊・空間 u】
京都市上京区土屋通り神長者町下る山王町506


【京都通信】秋の特別公開中。夕暮れの銀閣寺で和む。

2005-10-28 | お出掛け

私だけなのかもしれませんが、何となく着物の着付けがしっくりいかない日があります。今日がそんな日でした。足りない小物を取りに行ったり、長襦袢を3度程着なおしたり、裾が決まらずに何回もやり直したりしました。普段着の着物は、どんな着方をしても気にならないのですが、今日みたいに自分にとって‘お出掛け’の着物を着る時にそんなことが多いでような気がします。旦那さんは、昨日、東京へ日帰りの出張、今日と明日は北海道、京都から引っ越す日も決まり、何となく、気忙しい気分になっているのが影響しているのかもしれません。<o:p></o:p>

夕方から、今「東求堂 弄清亭 秋の特別公開」が行われていま銀閣寺(東山慈照寺)に行ってきました。市バスの銀閣寺道を降りて白川を越えたあたりから…なんか、通りが清水寺の参道みたいな観光地的雰囲気になってます。
前からこんなだったかな。
山門は意外に小さいです。

そして、さすが世界文化遺産、そして国宝、観光客が多い、なんか小学生とか中学生が多いです。しっかし、子供は銀閣寺を駆け足で見終わって行くので、後に残るのは、ほにょにょ~んとした私のように時間を気にしない観光客ばかり。じっくり、日暮れ時の銀閣寺を味わってきました。紅葉の季節にはまだ少し、それよりも、今は、お庭の苔の緑が鮮やかです。銀閣寺というのは、こんなに苔の美しいお庭だったのだとびっくりです。
苔サンプルがありました。
  
「銀閣寺の大切な苔(Like VIP!)」 「ちょっと邪魔な苔」、「とても邪魔な苔」の3つにしっかり分けられてます。

苔を育てて、それを維持するのには、大変な手間と時間がかかるとおもいます。何人もの方が庭での作業しておられました(写真の中、青い服を着た方に注目を~)。こういう地道な作業の積み重ねで維持されているのでしょう。

庭の高台にある展望所へ登ってみました。少し色づき始めた紅葉の向こうに、緑の森に囲まれた観音殿(銀閣)がぽっかり浮かんでいます。少し色づき始めた木々が、夕暮れの太陽に照らされてきれいでした。

銀閣の正式名称は「観音殿」、観音菩薩を祀ってあるからだそうです。閣上にある金銅の鳳凰も見えました。「前に行ったことがある」で済ませないで、来てよかったです。なんせ、前に来た時の記憶は「銀閣(観音殿)の周りを一周したなぁ~」だけですもん。‘銀閣’という建物だけに興味が行きがちですが、この境内全部が気持ちいいオーラを発していて、なんとなく森林浴をしたような気分。。元気になって帰ってきました。

今日の着物です。洗い張りしてあった母の反物を仕立ててもらった地味紬。
赤い帯と黄色の帯締め帯揚げを合わせてみました。向月台と銀沙灘をバックに。

銀閣寺 東求堂 弄清亭 秋の特別公開 
平成171022日(土)~平成171211日(金)
時間:
10:0016:00
特別拝観料
1,000
(本堂・東求堂)、別途入山料500
2,000
(本堂・東求堂・弄清亭込)、別途入山料500
*「京都きものパスポート」提示で、特別拝観料2000円→1000
*障害者手帳提示の場合、入山料100


【京都通信】着物で散歩 千本釈迦堂~ひだまりカフェ

2005-10-27 | お出掛け

天神さんの縁日を見終わった後、まだ余力があったので(なんぜ、休養たっぷり!)、散歩の旅に出ました。足元は散歩の友、ウレタンソールの草履なので、底の磨り減りを気にせずにガンガン歩け、足取りも軽いです。まずは、こないだ上七軒に来た時は、夜で門が閉まっていた「千本釈迦堂(大報恩寺)」にいってみました。

この小さな門をくぐると…

境内は意外な広さ!本堂が大きいのにびっくりしました。 

こちらは、
鎌倉初期安貞元年(1227)義空上人によって開創されたお寺で、本堂は創建時そのままのもの、京都最古の仏堂で国宝に指定されてます。横になだらかに伸びる、屋根のラインがとても綺麗~。あんまり期待しないで行ったので、かなり得した気分です。

その後は、前から行きたかったカフェギャラリー「ひだまり」さんに寄りました。普通のお家をカフェにしておられるので、前、夜に、この五辻通を通った時はお店が見つからなかったぐらい。今回は暖簾が出てたので勇気を出して入ってみたら、めちゃくちゃ気持ちのいい空間でした。入ったら土間で、上がりがまちで草履とか靴を脱いで、和室に上がるようになってます。そこには、ちゃぶ台にお座布団。寒いとき用のひざ掛けとかもおいてあってあります。もうストーブも出てました。私、子供の頃、お寺の離れ(閑居)でおばあちゃんと一緒に暮らして育ったんですが、何となく、その時を思い出すような懐かしい雰囲気…。

好きな本、読みたいと思う本がいろいろ置いてあったので、1時間ぐらい(もっとかも)、本を読みがならじっくり休憩。心もほっこり~。頂いたコーヒーもすごく美味しくて、またコーヒーを飲みに、そして、ほっこりしに行きたいと思うカフェでした。
そうそう、このカフェの店長さん?に伺ったのですが、このお店の2階で、1125日(金)~29日(火)に、キモノマーケット 「密華」-HISOKAを開催予定で、今、着物や着物にコーディネイト出来るもの、手作り品とかの出店者も募集中だそう。その時まで、京都に居ることが出来たら…ボランティア・スタッフとして参加したいぐらいです。う~ん、まだまだ、京都にいたいかも!


「京都きものパスポート」にも参加されていて、‘ちいさなおみやげ’を頂いてきました。
手作りの袋にレースが蝶結び。かわいい~
。中身は内緒!

【Coffee Gallery ひだまり】
上京区五辻通六軒町西入ル溝前町
不定休・営業時間10:00〜日暮れまで


【京都通信】天神さんに行きました。

2005-10-26 | 着物あれこれ

25日は天神さん(北野天満宮)の縁日に行ってきました。今回は着いたのが昼頃で、私にしてはかなり遅めです。真っ先にいつも買う「名古屋帯が1000円のお店」に直行しました。9月には、このお店に7時半ぐらいに行ったのですが、その時間で、既に買い物を済ませた人のお預かり品が山ほど置いてあったので、かなり人気店みたいです。根性を入れて、帯を全部ひっくり返して見たけど、コレ!と思うのは無かった~。残念! 正確に言うと、一枚だけ少し惹かれたのがあったけど、状態がちょっと悪かったのでお持ち帰りの決断がつかず、残念! 

そこで、まずは、腹ごしらえして、他のお店を順番に見て歩くことにしました。
 たこ焼き6個300円。
このたこ焼きが… まずかったー! 「不味いたこ焼き」がこの世に存在するとは…。嘘みたいにまずかった…。
 餅入り大判焼き。美味!お餅入りなんて初めて。餅入りと栗入りがありました。

骨董市とか縁日は、自分では絶対買えない(=買っても置く場所がない、使いようが無い)ものがいろいろあって、見て歩くだけでも楽しいです。例えば、ガラスの食器とか、ガラス瓶とか、椅子とか、裁縫箱とか…。それから、お店の人とやりとりするのも楽しくて好きです。今日の私の格好は、深緑のウールの着物に、ベージュの博多帯というめちゃくちゃ普段着バージョンだったのですが、何人ものおばちゃんに、「地味!!!」と言われました。あるお店を2回目に通った時なんか、そこの売り手のおばちゃんが、私を見つけるなり、「あんな、こんな地味な着物と帯やったら、コレ(鮮やかなオレンジ)ぐらいの色の小物を合わせなあかんのや~」と。確かに、そう言われれば、そっちの方が着物も帯も映える! 写真で見ても、私の合わせ方はかなりお地味…。小物合わせのお勉強もした、今月の天神さんでありました。

今日の戦利品は、結構凝った絞りの帯揚げ、ピンクの帯揚げ、浅黄色の帯締めの3点です。

それぞれ「1500円、1000円、1000円で3500円」といわれたのを、2000円にして貰って買いました。もうちょっと粘ってもよかったけど、この値段が私の値切る限界~。売り手プロのおばちゃんに勝てず、お買い上げとなりました。


【京都通信】今日は、結婚記念日。

2005-10-25 | 日々徒然

丸二日間寝込んで復調してきました。よかった~!実は今日は我々夫婦の結婚記念日なんです。○年前の今日、神戸のフレンチレストランで結婚披露のパーティをしました。その頃は、私もまだ働いていて、しかも同じ会社だったということもあり、籍を入れない事実婚でした。だから、正確に言えば、結婚披露パーティ記念日になるのかな。でも、お互いをパートナーとしてオープンにしたのだから、やっぱり私にとっては「結婚記念日」です。今日までにはいろんなことがありました。まさに山あり谷あり。一番大きかったのは、うつ病とお互いの父親を亡くしたこと、自宅のマンションをめぐるトラブル、それから今回の旦那さんの転職かな。ずっとあとで「あんなこともあったね」と笑って話せるようになればいいんだけれど。
体調もよくなったので、今日はこれから北野天満宮(天神さん)の縁日をちょっとのぞいてくる予定、夜は旦那さんと近くのイタリア料理のお店に行きます。風邪が治ってよかったです~。


【京都通信】初めて時代祭を見ました。

2005-10-24 | お出掛け

平安神宮のパンフレットによると「時代祭の行列は、平安京始めの延暦から明治に至る1100年の文物風俗を模した衣装をつけて神幸列にお供する豪華な祭礼であります」とのこと。ほぉ~、時代行列の方は、神さんのお供なんですね。で、神さんとは、誰かと言うと「桓武天皇」と「孝明天皇」さん。明治28年、平安遷都1100年目の年に平安神宮が創建され、その時に祭られたのが、平安京に遷都した「桓武天皇」、その次、昭和15年に「孝明天皇」が合祀されたそうです。なるほど、知りませんでした。
にわか知識をかじりながら見る、始めての時代祭です。行列は新しい時代から昔へと遡っていきます。まずは明治維新時代から。
 維新勤王隊列 大きな太鼓の音が鳴り響くのが印象的です。
幕末志士列から、西郷吉之助と坂本龍馬。西郷さんは下駄履き、実際よりちょっと小柄かも、龍馬さんはブーツ!
 

徳川城使上洛列(江戸時代)~江戸から幕府のお使いさんが皇室に挨拶するために上洛する様子を現した~に続いて、江戸婦人列。どちらかというと私はこっちの方に興味が…。身分や職業によって、着物や髪型が全然違います。
和宮さんは十二単衣姿。
 
和歌、文筆が得意でのち尼になった蓮月さん。今ならさしずめ瀬戸内寂聴さんかな。京都銀座のお金持ち、中村内蔵助の妻。ツマの名前は出ていません。お金かかってそうなキラキラ衣装です。

 
玉瀾さんは池大雅の奥さん。自身も画家だったそう。女流歌人で祇園で茶店を経営していた 梶さん。やっぱり、お仕事にはエプロンがいるみたい。この方、歌集も出してます。
 
吉野太夫。芸妓さん時代の時の姿。色っぽいです。出雲大社の巫女、念仏踊りで一躍有名人の出雲阿国。お弟子さん連れてます。

豊公参朝列(安土・桃山時代) 一番盛儀だったと言われる豊臣秀頼初参内と元服の時。 牛車が来ました! 走り過ぎます! …が、牛はご機嫌斜め。おーい、がんばれ~!

その後、織田公上洛列、楠公上洛列、中世婦人列(鎌倉・室町時代)、城南流鏑馬列(鎌倉時代)、藤原公卿三朝列(藤原時代)と続き、平安婦人列へ。

紫式部さんと清少納言さん、一まとめにされてます。同じ輿に乗るのはお嫌かも? 紀貫之の女(むすめ)、うちき、単小袖、切袴の衣装が綺麗です。そしてラブリー!
 
平安時代前期、小野小町さん。このころから、衣装はどんどん古代風になっていきます。 和気広虫さんちは、楽しそうに行進です!この方は790年。ということは「鳴くよ鶯平安京」→794年の4年前ですな。

百済王明信さんは桓武朝廷の内侍所の尚侍(女官長)だった人。平安京のはじめの貴族はこんな感じの衣装だったんですね。

そんなこんなで、時代行列の人々が通った後、今度は、大勢の御みこしの‘すそ払い’的な役目の人の行列が通りまして、…やっと神幸列の登場となりました。

つまり、今までの人は、ぜーーーんぶ、このお神輿のお供さん。寒風吹きすさび、かなりの観客が見物を脱落していく中、最後まで根性で見続けた我々。風邪をひきましたが、見届けた達成感でいっぱいであります◎


【京都通信】アロマキャンドル、不眠に効果あり!

2005-10-23 | 日々徒然

京都は残暑が厳しくて、最近まで最高気温が25度位。袷の着物を着ても、汗が気になるような気候が続いていました。金曜日も、夏の半襦袢と裾よけ(麻です)で、篆刻教室に行ったのですが、全く問題なし。で、土曜日、ちょっとしっかりした生地の紬だったので、大丈夫だろうと思って、それに着物を着て出掛けたら…いきなりの、寒波到来!京都の秋は、突然やってくるみたいです。時代祭の有料観覧席(御池通なので、吹きさらし)に、約2時間いたら、寒くて寒くて~本当に凍えそうになりました。デジカメのシャッターを押す指も感覚がなくなる位。首筋にハンカチを巻いて防寒したりしたけど、殆ど効果なし!羽織か道行き、出来れば、コートとかも欲しいぐらいで、その後に、冷たい雨が降ってきたせいもあって、しっかり風邪をひきました。よって、今日はおこもり日。着物も着ていないので、最近、気に入っているアロマキャンドルのことなぞ…。この間、四条河原町の阪急百貨店の生活雑貨ショップが集まっているフロアをのぞいた時、何となく惹かれて、MARKS&WEBマークスアンドウェブ)ハーバルキャンドルを買ってきました。香りはゼラニウムとラベンダーです。リビングでゼラニウム、寝室でラベンダーを点しているんですが、ここ数日、特にラベンダー効果で熟睡できているような気がします。夜にリラックス出来るアロマの香りとロウソクの炎を見つめるのって、何となく落ち着くのかな。今日も寒い日で、体調もよくなかったけど、穏やかな気持ちで過ごせました。


【京都通信】時代祭りで大喧嘩。

2005-10-22 | 日々徒然

京都三大祭りのひとつ、時代祭。桓武天皇の平安遷都から1100年に当たる明治28年に平安神宮が創建され、その後、平安遷都記念の日1022日に御神幸の祭儀を行うことになった、これが「時代祭」だそうです。
今年は、今日がそのお祭りの日。「御池通の観覧指定席券」を手にした一組の夫婦が市バスに乗ろうとしていました。夫Aは風邪気味、仕事で疲れ気味、妻Aはうつ病悪化気味、かなりやばいパターンです。乗り込んだバスは観光客や地元の人で混み気味。徐々に、バス内では、大阪のおばちゃんの河内弁も関東からのおいでの方の江戸っ子弁(標準語かな)も、海外からの観光客さんの中国語も韓国語も炸裂状態になってきました。耐えられなった妻Aは、必死でバッグの中の財布を捜し、いつも入っている耳栓をしようとしました…が、この日に限って、耳栓が入ってなかった! パニック~! 
Aはバスを降りたいと夫Aに言いました。が、京都府庁前までバスで行くと決めていた夫Aは「え、何で降りるんだよ~」「何で耳栓持ってないの!?」と…。妻Aの頭の中「とにかく降りたい、三条からでも歩ける、その間に耳栓を売っているドラッグストアもある」 しかし、その頭の中の考えを夫Aを伝えるすべもなく、よって理解されませんでした。結果「京都府庁前」まで乗って、妻Aは、目と頭が飛んだ状態で下車…。
この日に限って耳栓の確認を忘れた妻Aが悪いのでしょう。でも、耳栓があったからといって大丈夫というわけではないのです。そして、不測の事態は、妻Aの意志とは関係なく突然起こるのです。大喧嘩の末、夫Aは、妻Aを残し、耳栓を買いに行ってくれました。感謝します。耳栓を忘れたのがいけないとは思うのですが、アウト!になったときに、そうなった妻Aへの非難の言葉ではなく、状況への対応を求めるのはワガママでしょうか。
今日の京都は寒かったです。夫はより風邪を悪化させ、妻は風邪を引いて帰ってきました。共同生活に不便をかける妻に対し、夫はかなりいらだっている様子です。時代祭の写真はいっぱい撮りました。写真のアップは、また次の機会に。

今日の着物は明るい色合いの紬。先日「京都大骨董祭」で買った袋帯を合わせてみました。


【京都通信】着物でお稽古 篆刻 其の五~夜の西陣散歩

2005-10-21 | 習い事いろいろ

昼前にごそごそと用意し、なんとか定刻に京都アスニーへ着きました。篆刻教室5回目、前回下書きを完了した印を彫り上げるのが目標です。スッと思った線が彫れるのが理想なんですが、初心者かつ女性(男性は力があるので彫るのが楽らしい)の私が彫ると、字の線もガタガタとなる次第で…。それに、今日は集中力も途絶えがちだし~。それでもなんとか姓の印を朱文で彫り上げました。今年の年末は2年ぶりに年賀状を出すので(つまり、2年続けて喪中だったんです)、これと前々回仕上げた干支の印が使えます。う、嬉しいかも…。このセミナーも引越しが決まった私は今回でおしまい。先生お二人もとても気持ちのよい、教え上手な先生だし、何よりも、篆刻が楽しかったので、かなり残念です。皆さんにご挨拶して教室を後にしました。神奈川に帰ったら、また篆刻の教室を探そうと思います。

教室の後は、西陣織会館の「京都・西陣夢まつり」に行ってみることにしました。で、場所を確認するために「京都きものパスポート」を見たら…えっ!!!4時まで~!!!開催時間10時~4時まで。4時までじゃ、無職で時間だけある一応主婦の私でもなかなか行けないと思うけど…。会社で勤めてる人なら絶対無理! 主催の「西陣織工業組合さん、本気で着物、着て欲しいと思ってますかぁ~!?」と思わず心の中で叫ぶ私。それとも、昼間、京都在住じゃない観光客だけが来ればいいのかしらん??う~ん、行くとこがないよ…でも家には帰りたくない気持ち…。
仕方がないので千本通りを心おもむくまま(=無計画に)旅する一人ツアーにでました。ガイドブックを見ていたら、千本今出川に喫茶店「静香」があったので、見学がてら休憩です。
 
創業13年に芸子さんの静香さんが開業した喫茶店だそうで、店内はレトロムードいっぱいです。床なんてタイル張りだし~。店内にはシャンソンが流れていました。ミルク珈琲を注文。常連の伯父様方多し、でも若い学生さん風も。いろんな世代に愛されてるお店みたい。

その後は上七軒の交差点を西向きに上がってみました。
 
昼間とは全然違って、お茶屋さんのぼんぼりも灯り、花街らしい感じです。こんなに昼と夜のギャップがある町も珍しいかも。お蕎麦屋さんもなんとなく色っぽい感じです。北野天満宮(天神さん)に道がぶつかったので、今度は東に歩いてみました。これは五辻通。夕暮れなので、さすがに焼餅の天馬堂さんも、千本釈迦堂(大報恩寺)さんもしまっています。今度こそ諦めて家に帰りました。


今日の着物は、ベージュ地味柄紬着物、帯を赤にして、ちょっとカジュアルに。
  この着物は帯の選び方で印象が変わるから一生着れそうです。


【京都通信】仮住まいの終わり決定。

2005-10-20 | 日々徒然

今日は、かなり不調でした。ここ数日、気分が下降ぎみなのに無理して出掛けていたツケが、どーんと来た感じ。旦那さんが朝6時に起きるのに合わせて私も起きるんですが、今日は5時半に早朝覚醒。肩バリバリ…。出社を見送った後、2時間程爆睡して、ちょっと回復したけど、無為に一日を過ごしてしまった感じです。空はこんなに青くて、夕焼けがきれいなのに、なんか虚しいなぁ。実は、神奈川の自宅に戻ることが決まりました。旦那さんが転職して、とりあえず出張扱いで大阪勤務、いずれ東京に移るという予定で、京都に住んだのですが、それが11月中旬に決定! 京都生活の終わりが、こんなに早いとは…!
やっとここの生活に馴染んできたのになぁ。そして、私の自覚以上に、私の精神は‘変化’を敏感に感じているようです。私、‘変化’というのに弱いんですよねぇ。。あぁ、また引越しです。ふぅ~。

*写真は元明倫小学校である「京都芸術センター」の廊下。文章とは全く関係ありません。                  


【京都通信】着物で観光 青蓮院門跡

2005-10-19 | お出掛け

建勲神社の船岡祭に行きたいと思いつつ、今ひとつパワー出ず。とりあえず着物は着たものの、お昼になってしまったので、納豆ご飯なぞ食べてウダウダしていたのですが、一日中、仮住まいのウィークリーマンションにいたら鬱々となりそうな予感が…地図を眺めて思いついたのは、御本尊御開帳中の「青蓮院門跡」です。えっと、こちらのお寺の御本尊は「‘熾盛光如来の曼荼羅(約2米四方の掛け軸)」で、文禄5年に豊臣秀吉によって奉納されたと伝えられるもの、御開帳は平安後期の創建以来だそう。今、京都にいるのも何かの縁(?)、お庭も綺麗そう…近所なのでちょっと出掛けてみました。市バスの「神宮道」バス停から、八坂神社の方へ向かって下ると…巨大な木が!!! 京都市内に、こんな巨木があるなんて~! そこが青蓮院の入り口でした。観光バスが何台も乗りつけいているのでツアー客に混じったらフリーパスで入れそう…でも、よい子の私は拝観料を払います。1000円なり(お守り、祈願料込) 京都きものパスポートで100円割引 900円、ちと高し。お守り、祈祷料なしでもいいなだけどなぁ~と思う私は、きっといけない子…。

でも、かなりラッキーなことが!特設舞台で奉納されていた京舞を見ることが出来ました。舞われたのは「藤娘」。手に持たれた藤の花、簪(かんざし)、帯の柄 と、みっつ揃ってとても綺麗でした。娘心を伝える舞ですけど、とても色っぽいです。色気というのは着物を着るだけで出るもんじゃないんだなぁと改めて実感します。着物を着ての所作って大切なんだ…と自らを省みること暫し。






御本尊「熾盛光如来(しじょうこうにょらい)」を拝見します。今回は剥落を止める大改修をされた後の公開だそう。塗られている「群青」という顔料がとても鮮やか。でも、改修でこの色の塗りなおしは行われていないそうです。本堂の縁側でお庭を見ながら、由来を書いたパンフレットを熟読しました。ふ、古いです、このお寺!最澄が比叡山を開いたときに作った僧坊が起源だそう。時代は奈良時代、その後、慈円が第三世門主になってます。その時、出ていたのが浄土宗の法然さん、続いて浄土真宗の親鸞さん。親鸞さんなんて、ここで得度してました。つまりは、知恩院とか西本願寺、東本願寺が建つずっとあるお寺! 木も大きくなる訳です、納得! あ、こちらのお寺には国宝の「青不動明王二童子」もありました。

お庭への入り口です。


第一印象はオオザッパ~!細かく手入れされたりはしてないみたいで、伸びてるものは伸びや~かに伸びてます。楠は縄文杉みたのなのが何本も、そして、紅葉の木も巨木がごろごろ~。
紅葉はこんな風に苔の屋根となり…
その結果なのか、苔(コケ)がカーペット状にびっちり成長。これは、もみじが真っ赤に紅葉したら、青々とした苔の上に映えるんじゃないかな。ライトアップしがいもありそう。お庭は広大で、道順に沿って歩いていたら、どんどん林の中に…主庭奥の裏山にまでの登って、お茶室を巡り、竹林の間を歩き、天台の守護神社、日吉社も参って、長い散策の末、無事に地上?に帰還。かなり幽玄な密教ワールドを体感した数時間でありました。


着物は暑かったのでサマーウール。帯は博多の単衣帯です。
この間彼方此方屋(おちこちや)さんで買った帯揚げをしました。

青蓮院門跡
御本尊ご開帳 9月28日~12月28日
夜の特別拝観ライトアップ 10月28日(金)~12月4日(日) 18:00-22:00(21:30受付終了)



【京都通信】着物で観光 秋の永観堂~哲学の道。

2005-10-18 | お出掛け

「南禅寺・永観堂道」のバス停で降りて、しばらく歩くと、「永観堂(禅林寺)」の門が見えてきました。
こちらは浄土宗西山禅林寺派の総本山、本堂には「見返り阿弥陀」として知られる阿弥陀如来像が本尊のお寺です。意外に観光客が少ないなぁと思いながら参道を歩いていたら、大間違いでした。観光バスが中門前まで乗り付けて、バスガイドさんの先導で参拝客がどっと一斉に下車。ある意味「合理的…「そういうシステム?になっているのね」と妙に納得です。ここで「京都きものパスポート」を見てみると優待は「栞(しおり)2枚進呈」 「うーん、栞は要らんかも…」 もしかしてと思って「障害者手帳」を見せて聞いてみると拝観料が無料になりました。おぉ嬉しい!外出意欲が湧きます。10月の中旬なので有名な紅葉は少し色づき始めている程度。緑から赤に変わる途中、オレンジ色の葉が美しいです。まずは方丈(釈迦堂)や御影堂、阿弥陀堂(本堂)などが回廊で結ばれて立っている建物の中へ入ってみました。庭を見ながら回廊を登り降りしていきます。
本当にもみじの木が多いです。真っ赤に色づくと、本当に見事でしょうね。途中に水琴窟もあり、水を流したら、綺麗ないい音が…。そして、みかえり阿弥陀さんとご対面~。本当にキッと横向き、本当に「永観、おそし!」と言っているよう。でも、うちの猫ユッケが尻尾を触られた時、「何すんのよ!?」と突然振り向り向く時にも似ています。この阿弥陀さん、正面からだけじゃなく、左右にも窓付き、阿弥陀さんも三方から眺められてなかなかお忙しそうであります。名刹らしく、長谷川等伯の「波濤図」「竹虎図」、襖絵など寺宝もたくさん、それも、国宝、重要文化財クラスのものいろいろです。


釈迦堂前庭です。説明ビデオ、テープによると釈迦堂の明かりとりの働きもあり、雨風で乱れたら凸凹のついた専用の道具で整えられるそう。この後は、放生池や与謝野晶子の歌碑があるお庭を散策…滞在時間約2時間、ゆっくりとした時を過ごすことが出来ました。

永観堂を出て、哲学の道方面へ、お昼ご飯によさそうなお店を発見、入ってみました…が、最近では珍しく、大きく外しました~!ちょっと凹みましたが、気を取り直して、熊野若王子神社へ。そして、哲学の道へ。猫発見。

寄ってくるのでどうするのかと見ていたら、橋を渡って「叶匠寿庵 京都茶室棟」の入り口へ。招き猫かしらん…。

哲学の道は、昔一度歩いたような記憶があります。うーん…ここは一人で歩くべきじゃないかも…。綺麗な川の流れとか、小さい魚が群れて泳いでいるのとかを見ながら歩くと、何となく物思いにふけってしまう感じ。川底に引き込まれる感じがするんです。水が浅いので危険ではないですけど。ちょっと中央線の線路を見下ろしている感じに似ていなくも無く…。そんなこんなで疲れたので、散策は途中放棄、無心で歩くことに徹して銀閣寺の入り口に到着。即刻市バスに乗って帰宅した次第であります。


母が持っていた反物をこの間、○林のおばちゃんに仕立ててもらった紬の着物を始めて来ました。
帯は天神さん(北野天満宮)の縁日で買った1000円帯、帯揚げも同様なり。
初めて合わせてみましたが、合っているのか少々疑問…。

永観堂(禅林寺)
「寺宝展」111日(火)~1130日(水) 9:0016:00 特別拝観料1000

「境内ライトアップ」118日(火)~1130日(水) 17:3021:00 特別拝観料600