夏の京都は、やはり暑かった。
予定以上に活動したし、のんびりもしたし、親孝行もしたような気がする。
8年ぶりに新幹線にも乗り、「グリーン車だったら、大丈夫、どこにでも行ける!」と自信もついた。
久しぶりにあった母。
電話で話すのと、実際に会って、いろんな話をするのでは、知りえる情報量が違うのだということを思い知った。
母は、夫を亡くし、その3月後、嫁いで約40年を過ごした家を出て、引越し、新しい生活を始めることになった。
家業のこと、その事業を継ぐ人との関係を考えれば、それは最良の選択だったと、今も、私は思う。
今、元の実家に母が住み続けていれば、どんなに嫌な思いをしただろうかということも想像が付く。
我々夫婦が、父が亡くなった翌年、京都に住んだ時も、母は元気そうで、新しい暮らしを楽しんでいる風だった。
そして、その後も、電話の声が、本当に元気そうだったので、私は、さほど心配していなかった。
しかし、一時の電話では、わからないことが多いものだ。
思い返せば、母は、昔から、自分の苦労や苦しみを、自ら人に語る人ではなかった。
共に過ごす数日間の中で、ボソボソと語る母の言葉。
精神病的な範疇に入る病み、そして、少しづつの回復。
それとの、戦いの日々。
自分がその立場に立ってみれば、母の苦しみは、想像がつくはずだったのに…と思う。
母は、今、妹の家からすぐ近くに暮らしている。
結婚し、3人の子供を産み育てながら、働いている妹のために、孫の面倒を見るのが、今の母のメインの仕事だ。
遠くに住む、私が出来ることは、何なのだろうか。
ブログに書きたい旅の報告も、アップしたい写真もは山ほどあるのだが、
まずは、自問自答を繰り返す、長女である。
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