府立医大病院前で降りて、河原町通りから一本東へ入って、梨木神社へ到着。門前からずっと萩のアーチが続いています。花はチラホラ咲き始めたころで、見頃は旧暦の9月18日頃でしょうか。それでも萩の木には、秋を詠んだ歌を書いた短冊が下がっていて風情がありました。境内に入ると、ちょうど池坊京都支部の方々による献花の途中。舞殿には着物姿の女性がずらりと勢ぞろい!
これだけの着物姿の女性を一度に見るのって初めてかも知れません。着付けて貰いました風の若いお嬢さんから、「年季、入ってます!」のおば様まで…訪問着あり、振袖あり、色無地あり、帯もさまざま、そしてお太鼓の形も様々! 要は「着れていればいいのね~と着物ビギナーはちょっと安心気分であります。
そして次の奉納は「雅舞」。雅楽の演奏の中、赤い装束の方が登場です。奈良とか平安の時代を思わせる優雅な舞。なんかカッコいいかも!
普段、神社を参拝して「舞殿」と説明があっても、あまりピンとこなかったけど、「本当に舞を舞って、奉納する場所なんだ」と妙に納得です。でも、こういう雅楽をする人はどこに所属しているのでしょう?保存会?宮内庁?○○家とかいう家元があるのかしらん? 知らないことって多いです。
演目は旦那さんによれば「たぶん萩大名」とのこと。
狂言って、生でちゃんと見たのは始めてでしたが、とても面白かったです。言葉も関西弁なのでわかりやすいし、掛け合いの遣り取り(言葉)と表情のリアクションがすごく面白い。それから、四角形の空間の使い方も。現在の漫才の元というのを納得です。その後、尺八、日舞、生田流筝曲の演奏と続きました。私、子供の頃、お琴を習っていて、近所の神社の春祭りや秋祭りにずっと出ていたんですが、あれは「‘奉納演奏’だった」ということに、今日始めて気づきました。大人になって、そうだったんだ…と気づくことって多いです。