なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

【京都通信】梨木神社 萩まつり、古典芸能鑑賞。

2005-09-19 | お出掛け

府立医大病院前で降りて、河原町通りから一本東へ入って、梨木神社へ到着。門前からずっと萩のアーチが続いています。花はチラホラ咲き始めたころで、見頃は旧暦の918日頃でしょうか。それでも萩の木には、秋を詠んだ歌を書いた短冊が下がっていて風情がありました。境内に入ると、ちょうど池坊京都支部の方々による献花の途中。舞殿には着物姿の女性がずらりと勢ぞろい!

これだけの着物姿の女性を一度に見るのって初めてかも知れません。着付けて貰いました風の若いお嬢さんから、「年季、入ってます!」のおば様まで…訪問着あり、振袖あり、色無地あり、帯もさまざま、そしてお太鼓の形も様々! 要は「着れていればいいのね~と着物ビギナーはちょっと安心気分であります。
そして次の奉納は「雅舞」。雅楽の演奏の中、赤い装束の方が登場です。奈良とか平安の時代を思わせる優雅な舞。なんかカッコいいかも!

普段、神社を参拝して「舞殿」と説明があっても、あまりピンとこなかったけど、「本当に舞を舞って、奉納する場所なんだ」と妙に納得です。でも、こういう雅楽をする人はどこに所属しているのでしょう?保存会?宮内庁?○○家とかいう家元があるのかしらん? 知らないことって多いです。
そして続いては、茂山社中さんによる狂言。

演目は旦那さんによれば「たぶん萩大名」とのこと。狂言って、生でちゃんと見たのは始めてでしたが、とても面白かったです。言葉も関西弁なのでわかりやすいし、掛け合いの遣り取り(言葉)と表情のリアクションがすごく面白い。それから、四角形の空間の使い方も。現在の漫才の元というのを納得です。その後、尺八、日舞、生田流筝曲の演奏と続きました。私、子供の頃、お琴を習っていて、近所の神社の春祭りや秋祭りにずっと出ていたんですが、あれは「‘奉納演奏’だった」ということに、今日始めて気づきました。大人になって、そうだったんだ…と気づくことって多いです。


【京都通信】紬の単着物デビュー!

2005-09-18 | 着物あれこれ

不調の昨日が嘘のみたい、今日は朝起きた時からお出かけモードでした(私の脳内はどうなってるの~?)。着物も着る気満々!この間、○林のおばちゃんから貰った青い紬の単衣を着てみました。羽織ったら、少しシャリっとした絹の感触が肌にやさしいです。ブルーに薄く桃色と黄色(日本の色名ではなんというのかな?)が入っています。少し秋らしくしたいなぁ~と着物初心者の私も頭をひねり、白地の紬帯に、臙脂色の帯揚げ、濃い目の黄色の帯揚げにしてみました。歩く日の定番、畳表の下駄の鼻緒も、そんな色あわせだったので(でも合ってるのかな…)。今日のお出かけ先は、「梨木神社」(通称萩の寺)の「萩まつり」です。このお祭り、私、とても感動しました。行ってよかったです。(詳細は次の日記で。。)

細かいトンボ柄の鼻緒に、少し赤色。錦市場にある「大島履物店」さんで挿げ替えてもらいました。


【京都通信】フリアンディーズのクロワッサン

2005-09-17 | 美味しいもの大好き

篆刻教室に行った帰り、気分がよかったので、烏丸丸太町から四条烏丸まで歩いてみました。歯が太めの古い下駄なのでガンガン歩けます。歩いたのは車屋町通り。そしたら、途中で美味しそうな感じがするパン屋さんを発見。お店の名前は「フリアンディーズ烏丸店」、レンガの壁、グリーンの屋根というフランス風の小さなお店。人がどんどん入っていくので私も入ってみることにしました。ディニッシュ系、ハード系、菓子パン系、いろんな種類のパンがきれいに並んでいます。買ってみたのは、クロワッサン、小さなライ麦入りカンパーニュ、スイートポテト入りのお菓子パン。クロワッサンは2種類あって、両方とも100%フレッシュバター使用です。そして、私が惹かれたのはこの形!
今までこんな形のクロワッサン見たことないよ~!関西では普通なのかな?

反対から見たらちょっと、ザリガニ風?
                                                                                   
サクサクと香ばしい焼き上がりで美味しかったです◎

こちらが、小さなライ麦入りカンパーニュ、スイートポテト入りのお菓子パン。
ライ麦パンは特に皮の香ばしさに惹かれました。スイートポテトのパンは、お菓子パン系は余り食べない私的には、かなりのヒット!しっとり美味しい秋らしいパンでした。

【フリアンディーズ烏丸店】
京都府京都市中京区夷川通車屋町北東角少将井御旅町335-2
0752118999
7:00AMから7:00PM
*調べたら、ここが本店で、他に北大路、今出川、二条にもお店があるようです。食パンを買って帰る人が多いみたいだったので、次は食パンを狙ってみます!


【京都通信】着物でお稽古 篆刻 其の二

2005-09-16 | 習い事いろいろ

篆刻(てんこく)講座の2回目です。篆刻とは…まあ簡単に言えば「判子(ハンコ)を作ること。前回はひらがな1文字だったけど、今日は漢字、来年の年賀状用に干支の二文字。干支って12しかないと思っていたら、なんと60もあって、来年は「丙戌(ひのえいぬ)」だそう。書体を決めて、トレイシングペーパーの四角い升目の中に文字を書いてみます。「四角の中に二文字ってどういれるんやろ~?」 先生「右から並べます」 そ、そうですね。ちょっとおバカな質問だったかしらん。。

石に朱墨を塗って、鉛筆で下書きした後、黒墨で上書き中です。
                                 文字以外の部分は、また朱墨で塗ります。間違っては消し~で格闘中。


枠も書き込んで、先生にチェック&お直しなどをしてもらいます。う、美しいかも!
しっかし、本当の作業はここから。ここからが(も?)大変なんです。
今回は朱文字にしたいので、文字以外の部分を掘って行きます。この堀る作業が集中出来てかなり好き。ひたすら無言で堀り堀り…。

 

「終わりで~す!」 あぁもっと掘り堀りしたいけど、今日は、ここでお仕舞い。続きは、来週、楽しみです!
そうそう、着物姿の私に(あ、写真撮るの忘れた!) 初心者組みメンバーの一人、西陣の織元さんらしき おじ様は興味をお持ちのようで、「着付けどこで習ろうたん?」「結構着てんの?」とご質問など。なつ「自己流なので、恥ずかしいです~母の着物なんです~」 
織元おじ様「ええこっちゃ~!」「どんどん、着てや~!」 お友達になれたら、着物の穴場情報を教えてもらえるかなぁ…。


【京都通信】着物で百万遍手作り市、指圧してもらう。

2005-09-15 | お出掛け

ここ数日、お疲れ気味のなつであります。家にいればいいものを、昼頃に15日だということに気づいたら、突然「市」魂が湧いてきて…百万遍、知恩寺(ちおんじ)さんの手作り市に行ってしまいました。百万遍まで市バス1本で行けてしまうし~。
今月の手作り市、出店数は8月よりも多い感じ。お客さんも多いみたいです。ブラブラ歩いていたら、この間、小嶋さちほさんのゲルトナー・ライアーを使った「音魂瞑想ワークショップ」で会ったNさんの「まほろばの馬車」というお店を発見。Nさんのパンはじっくり育てた天然酵母で作った身体に優しいパン。早速、LUNAというスコーン風のパンを買って本堂の階段に座り食べました。ダッチオーブンで熱々に温めてられていて、外の皮はパリッ、中はしっとりサクサクでとっても香ばしくて美味しいです。

パンを食べていると、隣に座っているおば様二人組みが蒸し饅頭をほおばってらっしゃいます。「美味しいわぁ~、100円やよ!安いねぇ~。お腹いっぱいになるわ~♡」 更に増す食欲。探してみたら、門からまっすぐ入った場所にある「鬼○○本舗さん(思いっきり忘れました)」でした。いろいろなお饅頭が120円、蒸し饅頭は、黒糖とさくらがあって、両方とも100円です。買ってみたのは黒糖。またもや、本堂の階段へ。サツマイモがいっぱい!もっちり! ボリューム満点、程よい甘さ!お勧めです!

そんなこんなで、お腹が満足した なつが見つけたのは、マッサージ屋さん。「チャリティ施術」「タオ療法」という看板が出ていたので、「何でしょう?」としばらく見ていると、どうも指圧、マッサージ、ストレッチを合わせたような感じ、プチ体験300円。朝起きたら、肩から背中がバリバリ、慢性肩こりの私。やってもらいました、もちろん着物姿です。
担当のお姉さん 「腕、伸ばしてもいいですが?」 なつ「どんどんやってください」
お姉さん 「腕、回してもいいですか~?」 なつ「もちろん、もちろん!」 
「あの肩を押しても…?」 「着物に関係なくやってください!」
遠慮なくお願いします!帯など関係なくお願い~肩甲骨が伸びます~。効く効く…もっと揉んで欲しいよぉ~!
                                     
かなりすっきり~。疲れもゆるんだ感じで、ほっこり。。

ぼよぉ~んと歩いていたら、クリスタルやいろんな石で出来たアクセサリーのお店が…どこかで会ったお顔と思ったら、またまた「音魂瞑想ワークショップ」で会ったHさんが、クリスタルを使ったアクセサリーと原石のお店「Love & Light」を出しておられました。あらま、ご縁があるわ~と二人ともびっくり。マッサージもして貰えて、この間会った方々とも再会出来て、とても嬉しい一日となりました。


*ゲルトナー・ライアー
 
シュタイナー教育の中から生まれた弦楽器。竪琴。木村弓さんによる「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」で有名になった。


【京都通信】母が来宅。雨コートが直って、着物も貰う。

2005-09-14 | 着物あれこれ

昼過ぎに母から電話がありました。「雨コートの直しが出来たんやけど、今日おる(居る)~?」 
はいはい、今日はもうどこへも行けません…。

母が来宅。こないだ母が来たときに「○林のおばちゃんに頼んだげる!」と持って帰ってくれた、私の雨コート。これは、春に来たとき「私は赤い達磨さん!?」と思った太め、寸足らずのもの。母(←嫁入りにつき着物誂えに燃えた人)に着て見せたら、「なんで、こんなんやろう…!?(不本意!)」ということで、持って帰ってくれたものです。
これがだるまさん姿です。

そして約2週間、「○林のおばちゃん(前にも書きましたが、昔芸妓さん、結婚して引退、料理和裁大得意、あ、昔なら普通かも…今90歳ぐらい、近所のおばちゃん)」の手によって、着丈が伸ばされ、期待してなかった身幅も「なつちゃん用に細めにしといたわ~」ということで、お直しされて戻ってきました。う、うれしいです。そして、さらに嬉しいことが…!

「○林のおばちゃんが着物くれはったで~」 「なつが着物着てる~てゆうたら、あんたの大きさに縫い直してくれはったらしいわ」可愛いチェックの紬、青にピンクと黄色の可愛い格子柄の単衣の着物。か、可愛い…! ありがとう、○林のおばちゃん!

そこで、母ぽつり 「お姉ちゃんは、‘’が似合うしなぁ~!」
なつ「………」

母は、私には紺色一番似合う!と、幼稚園の頃には決めたみたいで、その後、ずーーーーと紺色の服をあてがわれ続けました。私も妹があてがわれたを着たかった…!(きっと妹は逆のことを思っているかも。) 高校を卒業した時には「お姉ちゃんには制服が一番似合うたなぁ~」と涙し、成人式には、青の振袖を知らず知らずのうちに選ばされていました…。この年になって、また、その言葉を聞こうとは…!

けど、私の精神状態のダウンを見透かしたように、タイミングよく、着物を届けてくれたお母ちゃん。。ありがとうな。それもコンビニでおかずを買って…。


【京都通信】薬が増えた…。

2005-09-14 | 欝(うつ)
今日は心療内科の診察日、新しい病院で3回目です。初回に参った待合室でテレビがついている(そして、高校野球)というのは無かったのですが、ここのBGM音楽は、高音大きめで私にはアウトで、耳栓状態。そして診察室へ。私も3回目なので、いろいろ話せるかも…と思っていたら、ご近所が工事中のようで、ガガガガ…という騒音にアウト!元気だった、こないだまでの私はどこに行ったのでしょう?? 先生のせいでは全くなく、会話が成立しなくなり、薬が増えてしまいました…。薬名「ピーゼットシー」。神奈川にいたときより、絶対、元気だと思うので、薬は増やしたくないんだけどなぁ…。これから、貰った薬をちょくら調べてみようと思います。

【京都通信】西陣の骨董市とパン屋さん

2005-09-13 | お出掛け

妙蓮寺の「西陣楽市楽座桃山文化村」を昼過ぎから覗きに行きました。目的は、先月買って、かんざしにした「パンアートのブローチ」。「帯止めにもいいかも!」と思ってもっと欲しくなりまして…。堀川今出川で市バスを降りて、今出川通りを西に行ったら、「ラパンドール」というパン屋さんを発見したので、お昼ご飯にシンプルなプチパンとロールパンの卵サンドイッチを購入。
 

そして、その角を右に曲がり、北に上がったら妙蓮寺に着くはず…なのに、迷ってしまいましたぁ…!すぐ近くにあるはずの妙蓮寺を探してウロウロ~。辿り着いたときは汗でドロドロ~。いきなり、お寺の本堂の階段に腰掛けてパンを食べて、休憩です。あ、下に写っているのが日曜日にフリマで買ったバックです。余りにも暑いので、着物も帯も見る気力がわきません。一直線でパンアートのブローチへ。今日のお値段は120円、選んでいる時に「かんざしとかにする」」と話したら、「うらのピンが取れてるやつは全部あげるわ~」と言われて、40円でこれだけ貰ってきました。カバンにつけても可愛いかも~で嬉しいです。

そのあと、行きたいと思っていた「織成館」へ。でも見つからない!何回かぐるぐる回って、絶対この建物だと思うのはあるんですが、暖簾も看板も出ていません。休館日みたい。おぉ~い、調べてから来いよ~!と自問自答しながら、がっくり…。「西陣ほんやら洞」という喫茶店あったので休憩することにしました。
 
天然酵母を使って焼いたパン置いてあって、お店でイートイン出来たので、フルーツパンとアイスコーヒーで休憩。パンを二つに割ってみたら、中にはイチジクとかドライフルーツがぎっちり!持った時、重いはずです。1時間半ぐらい休憩して、日本手拭いの「京のてんてん」さんをのぞいて、「輪雑貨 おはりばこ」さんにも寄ってみようと思ったら、8月27日から大徳寺の方へ移転されたそうで…なんか、2勝2敗のようなお出掛けでありました。
「京のてんてん」さんで見つけた「おはりばこ」さんの移転お知らせ葉書。。


【京都通信】着物で「渉成園&西本願寺」 お茶席&お座敷遊び体験

2005-09-12 | 着物あれこれ

「東本願寺 御影堂御修復現場見学」を終え、再度、下京門前市「フリーマーケット」へ。着物にもジーンズにも合いそうなトーとバッグの格安購入で気をよくした私。「先に世界文化遺産の西本願寺に行こう!」という旦那さんを制して、渉成園(枳穀邸)へむかいました。門をくぐったら、焼きソバとお好み焼きの屋台、作っているのは近所のおじさん達、汗だくでビールを飲みながら鉄板と格闘中。ここでお昼ご飯にてちょっと休憩。。またもや「西本願寺に行こうよ~!」とう旦那さんを制して、庭園の方へ。ここは、門首の隠居所や避難所として用いられた東本願寺の別邸で、枳殻(からたち)を生垣に用いたことから、枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれているそう。お庭は、書院式回遊庭園は石川丈山の作庭、大きな池を囲むように建物が建てられていて、その周りは芝生。広い広い、とても気持ちのいい場所でした。近所にこんな‘公園’があったなんて~!
 旦那さん「お弁当とお酒持って、日光浴に着たいなぁ~!」 あの~ここは飲食禁止なんですが…

臨地亭でお茶席があったので、お抹茶を頂くことにしました。
 
お菓子は鶴屋吉信さんの栗の入ったお饅頭、秋らしいです。

別の建物「聞風亭」では、伝統工芸の実演と体験、えっと、実演が、京仏壇の組立・解体、仏具彫刻、体験が、腕輪念珠づくり、金箔押し、それから「投扇興」! これやって見たかったんです~!

目の高さで扇を構え、親指で扇子を押し、紙飛行機を飛ばすみたいに飛ばして、扇型の的を落とすんですが…やってみると難しい~!扇が目の前にドタッと落ちます…。私は全部外しました。お座敷遊びのひとつだそうですが、これは絶対、場が盛り上がりますね。私も、どこかで再チャレンジの機会があったらリベンジしたいですもん。

そんなこんなで、次は西本願寺。小走りに走る旦那さん。「なんで~?」 「2時半までなんだよ~!」 あ、そうだったんですか~!
急いで、特別拝観出来る国宝の「飛雲閣」「書院」へ。まず「飛雲閣」です。
 
金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。秀吉が建てた聚楽第(じゅらくだい・てい)の一部で、三層からなる楼閣(ろうかく)建築だそう。建物、もう惚れました~! とにかく絶妙のバランス。空を背景にした、建物の外観ラインがこんなに美しいなんて…。

そして「書院」へ。能舞台の見事なこと…!

ここでお能を見てみたい。そして、あの舞台に一度立ってみたい!もちろ室内や廊下の壁や襖、天井に描かれた絵は見事でした。もっと、じっくり滞在して和みたかったけど、残念ながら「座らないでください」の立て札があったので、泣く泣く建物を後にするなつ。
「ごめんよ~、りん!(旦那さんの名前です)、2時半までだとは気が付かずに…」 夫「ずっ~っと、朝から言ってるって!」

「下京門前町ルネッサンス」には、いろんな通りを回るとスタンプを押してもらえるスタンプラリーも。時間と体力と気力の限界でそれは出来なかったけど、東本願寺、枳穀邸、西本願寺と自転車で走る途中にも、風情がある老舗や通りを眺め、門前町の雰囲気を味わえてとてもよかったです◎

*撮影禁止場所の写真はHPからお借りしています


【京都通信】着物で「下京門前町ルネッサンス」東本願寺編

2005-09-11 | お出掛け

今日は、旦那さん主催の下京区寺院仏閣&国宝見学ツアーです。スタートは東本願寺の門前、下京・町衆フォーラム主催「下京門前町ルネッサンス」で当選した「東本願寺 御影堂御修復現場見学」にやってきました。もうひとつの「諸殿特別拝観」も申し込んだんですが、そっちは残念ながら落選。
今日の着物は久しぶりに着るチェックのサマーウール。この間洗ったので気持ちがいいです。帯は骨董市で買った単衣帯です。下京門前市「フリーマーケット」がもう始まっていて、私の着物姿を見つけた出店者のおばちゃんに「頼むから、この草履買うて~!」と懇願され、すでにを買ってしまっていました。ちなみにそのお品、始め500円だったのですが、話しているうちに「頼むから、持って帰って~!」と言われて350円でお持ち帰りすることに…。
畳表になっています。おばちゃんは「夏の着物とか浴衣にいいよ~」「持って帰って~」を連発。
下駄の購入に勢いついてフリマ回りをしようとしたのですが、見学開始時間が迫ったので、今日のツアー主催者、旦那さんに引っ張られるように集合場所へ…。

説明担当の方のお話によると、「東本願寺は1602年(慶長7年)に徳川家康より京都六条に敷地の寄進を受けて建立されたもの。御影堂は、宗祖親鸞聖人の御真影を安置する仏堂で、高さ38m、建築面積4,408m2にのぼる世界最大規模の木造建築物。これまで4度の火災に遭い、現在の建物は1895(明治28)年に再建されたもの」だそうです。で、「2011年に親鸞聖人750回忌を迎えるので、その特別記念事業として、屋根の修復作業が行われている。」とのこと。完成は2008年!まさに大工事です。

そんなわけで、今回の見学は、御影堂すっぽり覆っている工事用建物内に入って、御影堂の屋根構造を間近から見ることが出来る「工事現場」見学。まずは工法の説明を聞き、工事現場を1階、2階と進みます。なにしろ大きいので階段だけじゃなくエレベーターも完備!今は、屋根瓦を全部取り外して、その下の木で出来ている素屋根部分を直している状態だそう。一番傷みの激しいのは雨が集中して流れる部分で、かなり腐食が進んでいました。瓦の重さを支えるため敷いてある木の板は、普通の家だと一枚ですが、御影堂の場合は瓦の重さに耐え屋根の傷みを防ぐため、5層になるよう順番に敷いてあるそうです。何といっても瓦の枚数が17万5000枚。工法も今回は瓦を土ではなく、釘で打ちつける方法に変えられるそうで、耐震性もアップするということでした。近くで見ると屋根の枠組みはこんな感じ。この下地だけでも、芸術品という感じがします。四方に向かって伸びる屋根の端カーブが美しいです。

現場には、明治28年の改修時に使われ、今回外された瓦が山積みになっていました。これらの瓦も細かく砕いて、今回使う瓦に混ぜることで、より強度のある瓦が出来るそうです。瓦には一枚一枚、作られた場所の刻印が、屋根の骨組みになっていた木の板にも、一枚一枚寄進者の方のお名前がありました。

アンケートを書いて見学終了。見学記念品を頂きました。が、私の趣味とは少々異なっておりまして…今、どうしたもんか~とこまっております。頂いたのは「真宗本廟(東本願寺)」セット。真宗の生活ガイドブック、絵葉書、しおり、真宗Q&Aパンフレットの4点がセットになっています。寺好き仏教徒の母に葉書でもだしてみようかしらん。。


【京都通信】着物でランチ 「一膳飯屋 りぃぼん」

2005-09-10 | 美味しいもの大好き

上賀茂神社の近くにあるご飯やさんでお昼ごはんを食べました。場所は御薗口町のバス停から下賀茂神社に行く途中。なんか美味しそうな感じがする店構え…お店の名前は「一膳飯屋 りぃぼん」さん。選んだのは一汁一丼セット1050円です。ハンバーグ丼、海鮮丼、カレー味の焼き鳥丼とか、6種類あるどんぶりの中から選べたので、「自家製タレ焼き地鶏丼」にすることに。。

まず、お楽しみの一品ということで、冷たい茶碗蒸しが出てきました。上に薄味のあんがかけてあって、その上にカイワレ大根と刻み海苔。暑い中を歩いてきたので、つるっと喉を通って美味しいです。それからお漬物。壷からお皿にとって食べてくださいということでした。自家製のようです。

そして登場した「焼き鳥丼」。

ご飯の上に、もやし、キャベツとかの茹で野菜、その上に焼き鳥、その上に白葱、大きな海苔という構成になってました。美味しいです。でも不思議だったのは、焼き鳥の中に混じって、お好み焼きみたいなものが‘ひとつだけ’のっかっていました。一番手前の卵焼き風なものがそれ。ちょっと謎でしたが、美味しいということで…○。お味噌汁は、大根などの根菜が入った豚汁で、食後はコーヒーでゆっくり~。築100年以上の民家が内装に使ってあるようで、どっしりした大黒柱と黒い梁が印象的なお店です。今日は「おひとりさま」だったので、カウンターで耳栓をしてがんばりましたが(調理する音とか、サービスの方の足音とかがちょっと気になったので)、奥にお座敷の席は2階もあるようなので、今度、もし行ったらそちらをお願いしてみようと思います。丼セット以外にメイン料理が選べるランチセットや、主菜が選べて、炊き立て麦ごはんが一人づつお釜で出てくる「名物鉄板御前」もあって美味しそうでした! あ、調べたら、北白川に本店のフレンチレストラン「レストランリーボン」が、木屋町にも系列店があるようです。

一膳飯屋 りぃぼん
TEL.075・723・3329

京都市北区上賀茂朝露ヶ原町28-20
11:30~16:00(LO/15:00)
17:00~22:00(LO/21:00)
水曜休 P無


【京都通信】四条京町家でアンティーク着物即売会。

2005-09-10 | 着物あれこれ

昨日、寄った時に見つけたのですが、京都の四条通西洞院にある四条京町家」で、古布・和装小物・アンティーク着物販売会があるようです。パンフレットでは911日(日)になってましたが、昨日の夕方には準備完了!みたいな感じだったので、今日もされるんじゃないかと思います。主催は古布蔵さん。着物地でリメイクしたシャツなども並んでいました。四条京町家は無料で町家見学が出来て、ゆっくり出来ますし、隣のカフェ「町家茶房」でお茶も出来るので、最近お気に入りの場所です。


【京都通信】重陽の節句 上加茂神社で烏相撲

2005-09-09 | お出掛け

99日は重陽の節句(菊の節句)。上加茂神社(加茂別雷神社)で、重陽の神事と烏(カラス)相撲があると知り出掛けてきました。境内の玉橋を渡って、神主さん達は、この前特別拝観した国宝の本殿内神殿内へ。お酒、野菜、お米とかが順番にお供えされてるみたいです。神主さん緑色の装束の方々等々、そして子供達に続いて、十二単らしき着物を着た「斎王代」さん登場。
裾を持っているのはご両親みたいです。

斎王代さん、着席。両脇を平安装束の男性ふたりが固めています。

これで、烏相撲がスタート~!と思ったら、その前に行事いろいろ。行司さんは土俵を回ったり、子供の名前を読み上げたり…そのあと、烏(カラス)役さんが登場、立錐系の依り代に弓?を立てかけて「かあ~かあ~」と…これは、どういう意味があるのかな…。

いろいろあって、お相撲が始まりました。子供達は、白い褌(ふんどし)、後ろに赤い布。きっとこれも意味があるのだろうな。行司さんも全力使ってます!

相撲が終わって、斎王代が土俵に!???と思っていたらこの後、記念撮影でした。


あまり変わり映えしませんが今日の着物です。

着物を着て行くと結構いいことがあります。後ろの方で遠慮がちに見ていると「そこの着物の人、ここ座り~!」「折角、着物着てるんやから、テレビ映らんと!」とおば様が前の方の席に呼んで下さいます。外国からの観光客さんも多いので、「写されてる?」と思ったら、ちょっと立ち止まってにっこり!「アリガトウゴザイマス!」に「ドウイタシマシテ!」と応えて国際親善に一役。ちょっと困るのは、カメラが趣味のおじ様方(おじい様方?)声をかけられることかな。そうそう、この間、真夏の着物を、もう着れないだろうと思って、自宅にもって帰ったのですが、今日も絽の着物に夏帯の方を発見。9月に来てもOKなんですね。そういえば、京都はテレビの関西エリアでの天気予報で最高気温が一番高いことが多い。そういうことも関係があるのかな。。最後には菊酒を頂いて帰ってきました。本当の菊の花が入っていました。


【京都通信】着物でお稽古 篆刻 其の一

2005-09-08 | 習い事いろいろ

京都に着てから習い始めたこと、‘篆刻’について書こうと思います。きっかけは、亡くなった父が書を書いた色紙に捺していた大きな名前入りの判子と、彫る前の石(原石?)。オークションで売ろうか~と調べたけど、良い値段も付きそうに無かったし(親不孝者でふ)、そもそも石の種類も判らないし、まあ、いつかこれで自分の判子でも作ろうか~と思っていたところ…天から降ってきたような、夫の転職と京都暮らし。「京都やったら、彫って貰える人も見つかるかもなぁ~」と何となく、デッカイ石を二つ持って上洛しました。京都情報を探しているうちに、偶然見つけたのが「京都アスニー 生涯学習講座のご案内」というパンフレット。その中に「篆刻」が…。

その説明文を読むと、『篆刻とは石などに文字を彫り、「印」を作ることです。自分で彫った印を、手紙や書の片隅に捺すだけだけで楽しいものです。初心者を対象に彫刻刀の持ち方から掘り方まで丁寧に指導いたします。』 9月スタート、5回コース、7000円。申し込んでみました。

そして迎えた初日。着物にてやって来ました、京都アスニー。石が重いです。受付にて父の判子を見せ、先生に「これ使えるでしょうか?」「大丈夫ですよ~!」 やったぁ~! 教室が始まり、先生のお話を聞きます。先生は、謙慎書道会評議員 前川五風先生&お弟子さん?のような若い男性。メンバーは、皆さんずっと続けている方々で、9日には勤労者美術展(詳細不明)に出品予定の方も。なにやら芸術的な篆刻印を彫っておられます。
説明を聞きながら…わかりました、いきなり漢字は無理です! 小さい石に、ひらがな一文字にしました…。なつ の 「」です。

・「やすり」のような紙に石を置いて、石が平らになるように擦ります
石をトレーシングペーパー書かれた升目の中に、書きたい字をイメージして下書き …???
石に朱の墨を塗ります 「目の前に硯(すずり)と墨がありますが…どうするのでしたかしら?!」
トレーシングペーパーを‘裏側’から見て、書きたい字を、石に鉛筆で下書き
鉛筆の下書きを、筆につけた黒い墨でなぞります。「筆が…慣れてないので~!!!」
彫らない部分を朱墨で塗りつぶします 「はぁ、安心したら、黒い墨を消してしまった!」
彫ります! 「丸みの部分が難しい」
先生に見てもらって、直してもらいます 「あぁ~よかった!」
 先生に和紙に捺して貰います 完成! なつ の「な」印が出来上がりました。

着物姿に‘たすきがけ’で格闘すること、約2時間(あ、やってるところ、撮ってない…)。もちろん、各段階で先生に教えてもらいながら、一段階づつ進む感じ。始めは慣れなかったけど、篆刻の刀で石を彫るのって、楽しいです。こういうのをやったのは、小学校の時、木版画をやった時以来かも。初心者テーブルは私を含めて4人。おじ様方でその御二人は呉服関係のお仕事のようで、ちらっと「織元さん」という言葉が…。着物人生に新たな出会いがあるかも! 次は来年の干支、丙戌です。楽しみです!


京都アスニーの玄関前で記念撮影なぞ。この着物はことし大活躍。来年の夏は、木綿か麻の着物をもう一枚買いたいと思います。あ、ここには中央図書館もありました。


【京都通信】とんでもない忘れ物。

2005-09-07 | 日々徒然

神奈川から京都までは車で約7時間。その間、旦那さんの携帯には仕事の電話が何度も入り、猫は泣き続け、私はスーツのウエスト出ししたミシン目をほどく作業を延々と…台風の中、仮住まい先のマンスリーマンションに戻って来ました。早速荷物を開けて、パソコンを立ち上げた旦那さん

「あ、忘れた!」
「こっちでネットにつなぐインストールディスクを忘れた!」

なつ「………!」

うちの夫は、決して忘れ物をしないようにチェックリストを作って準備するような人なのですが、いつも「なんで~!?」というような忘れ物をします。例えば、仕事でシンガポールに行ったときには(注:結婚前です)、下着のパンツを忘れて行きました。そして、現地でMサイズのパンツを買ったら、それは外国人さん仕様のMサイズで、旦那さんにはLサイズ… 一人ホテルの部屋でチクチク縫い物をして、LサイズのウエストをMサイズに直しました。例えば、温泉に行った時には、下着のTシャツを忘れました。例えば、7月にこのマンションに引っ越して着た時は、荷物に靴下を入れ忘れました…etc.

OSがトラぶって家でリカバリー、それでもROMを読んでくれないのでディスクに落としたデータは入らず…そのまま持ってきた、うちのパソコン。今までのデータもなく、インターネットにも繋がらなかったら、それは、ただの分厚い機械やんか~!

仕方がないので、自宅の鍵を預かってもらって、留守宅チェックをお願いしている友達に電話。お願いして、忘れたインストール用のロムを宅急便で送ってもらうことにしました。忘れ物が届く前に、再度リカバリーをと作業を始めた、うちの夫。ここで、数時間経過。

* * * * * *

私がお風呂に入っていると、何か電話して謝っているのが聞こえます。私がリビングに行くと…
「なつ! リカバリーしたら、自然にネットにつながったよ~!(笑顔)!」

始めに電話してから、友達は自分ちと我が家を2往復、送るために、切手まで貼ってくれていました。
旦那さん、私の友達に、自分のお金で何かお詫びをして下さい!!!