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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『戦後はまだ…刻まれた加害と被害』山本宗補著

2017-07-05 10:51:31 | 

岡山市にある禁酒会館で山本宗補氏の写真展があった。

インド仏教を指導する佐々井秀嶺師を取材した写真展だった。

片隅に山本氏の著書が並べられていた。

その中の一冊を購入した。

取材した戦争体験者のうち70名を収録している大型本だ。

2006年から13年の間の取材。そして2013年に発行している。

発行の時点ですでに17名が故人になられてる。

それから4年経過している現在、存命されているかたが何人おられるだろうか。

取材を受けた多くの方は大正生まれ。

大正生まれの方は存命でも90歳前半になってしまった。

私の親族でも大正生まれの方はずいぶんと少なくなってしまった。

戦争を大人になって経験している人はごく少数になってしまっている。

この本に掲載されている証言は、語らずして他界した多くの戦争体験者の数少ない代弁者だと思う。

戦争とは何か。普通の人々にとって戦争とはどのようなものか。

写真と言葉が語りかけます。

戦後はまだ… 刻まれた加害と被害の記憶
山本 宗補
彩流社

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