岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

春の混「乱」。もちろん、介護保険のことです。

2009-03-25 22:56:50 | 国民と国会と政治
今、各事業所は、一体どの加算が自分の事業所に付くのか。
検討して決定したが、どうも違うらしいと訂正したりで、混「乱」の最中。
当県では、25日が県に申請する最終日とあって各事業所ともバタバタです。

この場合、加算というのは、利用者の利用料にもかかってくるわけで、
それも事業所にはつらいところ。
収入を増やすということは、利用者の懐を痛めることになる。

先日は私の事業所まで、値上げは困ると利用者さんが来られた。
みなさん、そう思ってられるが、我慢されている。

この加算、私たちケアマネ業務をしているものにとっては、混「乱」のもと。
事務手続きも混「乱」する。これは4月から。

現サービス提供の体制に加算があるわけで、現在の利用の内容に変化がなくても
加算になることになる。
これは利用者にとっては負担増でしかない。

その上、もうすぐ4月というのに、加算についての正確な情報は利用者には伝えられていない。
(私たちは、「少しばかり利用料が上がりますよ」と無責任な説明をしている。
まるで、電気料金の値上げ説明のよう)

もちろん、新認定調査についても同様。
(こちらは利用者にはまったく話が届いていない)

もうひとつ、介護保険料のアップについても、音沙汰なし。

この利用者や保険料負担者にとって重要なことが、広報されていない。
これは、厚生労働省も認めているという話。
それでも4月実施をするという。開き直りそのもの。

すべては、静かに目立たぬようにすませようとしているのでしょう。
「説明責任」という言葉は、小沢代表だけに向けられるものではありません。

厚生労働省さん、しっかり説明してください。
もちろん、国民の皆さまが納得できる説明は期待していませんが。
とにかく、説明責任はありますぞ。

写真は岡山城と後楽園(左側)



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2 コメント

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温度差を埋めるために・・・ (どりーむ)
2009-03-25 23:28:15
当地域でも、しばらく前から、サービス事業所から「○〇加算を算定します」という連絡が届いています。

これらの体制加算にまして「乱」を起こすだろう加算が、訪問介護の「緊急時訪問介護加算」だろうと思っています。この加算が作られたことで、同時に整理された「訪問介護の所要時間」の考え方とも、突合させ考える必要があるのではないかと思っています。

「計画にない」との「計画」とは居宅サービス計画書1表、2表、3表までをいうのか、利用票までをいうのか、利用者から要請があったとき、担当するサービス提供責任者に連絡がつかなかったらどうするのか等々、事前に考えられるリスクを想定し、対策を練る必要があると思われます。それも、ケアマネジャーとサービス提供責任者が一緒に、告示や解釈通知、Q&Aをどう現場で運用していくかを考えなくてはいけません。双方の制度の理解が異なることで、もっとも不利益を被るのは、利用者やご家族の方です。しかし、このことに関する危機感も、ケアマネジャー、サービス提供責任者それぞれに、大きな温度差を感じざるをえません。

手前味噌ですが・・・
今回、このことに関して、皆さんのブログ等に励まされ、早急に研修会を企画することとしました。
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研修会! (岩清水)
2009-03-26 22:04:02
どりーむさん。
コメントありがとうございます。
研修会、いいですね。

最近、とても不満に思っていることに、
各事業所とも、指示待ち状態になっていることです。
国の「告示や解釈通知、Q&A」をどう理解すうか。
これが議論の中心です。
当然、議論をしていると「おかしいな」ということになるのですが、そこでむやむやなるのです。
「おかしいな」が大きな声になりません。
これがわが職場です。

話し合いが、「国の通知の解釈」だけになっては、専門職の意味はないのではないでしょうか。
研究者も同じです。

研修会のみなさんの声を教えてくださいね。
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