岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「前原国交相、父の死 ビデオで初告白」 朝日新聞2月14日付

2010-02-14 21:15:47 | 国民と国会と政治
京都・西本願寺で僧侶や自死遺族らが、自死について語り合うフォーラムを開いた。
先日、参加した研修会で、このフォーラムのことを聞いていた。

「このフォーラムの冒頭、前原国交相はビデオ画面から『公の場で話すのは初めて』と
『中学2年の時父が自殺した』と語りかけた。
学校で先生から伝えられてときのショックや、母を責めてしまい申し訳なく思っている
という心情を語り、『これだけ時間がたたないと話せなかった』と打ち明けた」

前原国交相は、選挙区が京都市内であり、隣の選挙区ということもあり、早くから名前や人柄に触れていた。
松下政経塾では、山井厚労省政務官と寝食をともにし日本の将来を語り合った仲であることは知られている。
しかし、この告白の内容は初めて聞いた。

そして、腑に落ちることがあった。
前原国交相が、民主党議員の偽メール事件で責任をとり民主党の代表を辞したことがあった。
当事者だった議員は、後に自死を選ぶ。
その時の思いを前原氏は「重い十字架を生涯背負っていく」と涙ながらに話したことがある。

この言葉が、彼にとってどれほど重いのか。
今回の告白を知って少し理解できたように思う。

やがて、日本の責任者になるであろう人物が、このようなこころの重みを持っていることは、
決して私たちのマイナスではないと思う。

※写真は彦根城京橋口から外濠を写す。


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