岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

週明けはスローに。

2009-11-30 20:54:53 | 地域包括支援センター
週明けの今日は、3人の方を訪問しました。

「週初めはスローにスタート」がモットーですが、今日はまずまずだったでしょうか。
ブログを書きながら少し整理をしてみたいと思います。

お一人目。
1年前に訪問した折には一人暮らし(男性)だった。
いつもひとりでぽつんと部屋におられる。
足が悪く、一人で外出は難しい。
猫がよく出入りしていた。
今年に入って娘さんと一度お会いした。
今月に入って息子さんと話し合う機会が持てた。
知らない間に、息子さんの部屋が出来ており、新しいテレビが置かれていた。

今日、訪問すると娘さんがおられた。
兄弟で話し合って、半同居状態をつくろうとされているようだ。
ご本人はなにも言わないが、うれしく思われているに違いない。

お二人目。
今月、ご主人が亡くなられた。
いろいろな話を聞かせていただいた。
「もういつ死んでもいい」
「こころの中は空っぽよ」
「だれでも経験することだけどね。経験せんとわからんもんね」

お気持ちを話していただくだけでもありがたいと思います。
もちろん、私にはなにもできません。

「○○さん(私のこと)、80歳を過ぎた人は大変な思いをして毎日過ごしているのよ。
ご両親を大切にしなくてだめよ」

つい、私のいたらぬところを披歴する羽目になる。
「毎日、反省ばかりです。自分が嫌やになるくらいです」

ここで慰められるのは、私の方である。
このようにして、私は癒されることが多い。

4時過ぎ、3軒目の訪問をする。
気丈に一人暮らしを続けられ方のお宅。
今日は、息子さんとその兄嫁さんが同席された。

ご本人は、夏以降体調が下降しているが、なんとか、皆さんに迷惑をかけないようという思いが強い。
デイサービスに行ってほしいと思っている息子さんだが、なかなか「うん」とは言われない。

孝行息子と、凛とした母親。

話し合いの後半では、なにかが少しずつ動いているような感触があった。
新年になれば、息子さんの気持に沿われるのではないかと。

辞して外に出ると、西の空がきれいに焼けていた。

人々の夕暮れは、「暖かく穏やかであってほしい」と、心から思います。

※五重塔が斜塔になっていますね。水平の取り方を間違えたのでしょう。

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