やはり百聞は一見にしかずですね。
玉島円通寺しか知らない私にとって新潟の良寛さんの旧跡訪問はまさに「地に足をつけて」の旅でした。
書物を読んでも理解できないのは空間感覚です。
特に良寛さんの場合は、五合庵をはじめ仮住まいをした村も多いことと、
かなり広範囲に托鉢をして回ったこと、地元支援者と親族によるネットワーク。
当然ながら良寛さんの移動手段は徒歩のみ。車でも相当な距離を托鉢で歩いていること。
托鉢行の厳しさが少しだけ理解できました。
越後と江戸の人的な往来とその困難さ。
貞心尼の行動力。
佐渡島が見える風景、日本海の荒々しさ、風の強さ、
冬の厳しさは体験できませんでしたがわずかに想像できました。
美術館での書物の購入(小島正芳さんの研究成果を知ったこと)。
などなど。
この「良寛さんの旧蹟を訪ねる旅」では、良寛さんの思いが書き綴られてきた漢詩、和歌(長歌、短歌、俳諧)には一切触れてません。
現地の美術館での史料はほとんど書ですが、とても文章に書くことができるほどの知識がありません。
岡山では皆目理解できていなかったのがこの書です。
現地を回っていくとわずかながら良寛さんの書の変遷が見えました。
また親族や貞心尼の書も見ることができました。
良寛さんの書と比較することができたのは大きな成果でした。
この度で最も感銘を受けたことは、良寛さんの情の深さの一片を知ることができたことです。
これからも学習を続け季節を違えて再度の訪問をしたいと思っています。
お読みいただきありがとうございます。
ウクライナに平和を!
ガザに人道支援を!