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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

8月 慰霊の月

2006-08-16 22:11:38 | 戦争を語り継ぐ
お年寄りの家庭を訪問していて教えていただくことは多い。
特に従軍した元兵士の話には得がたい話がある。
先日はアリーシャン列島からの引き上げの話を聞いた。
アッツ島玉砕の話は有名だが、他の島からの撤退もし烈を極めていた。
兵士を南に送るわけだが、日本近海は米国の潜水艦で囲まれており、
船舶の移動は命がけだった。

兵士を運ぶ3艘にも魚雷が発射され、一艘に命中した。
1000人余りの兵士が必死に助けを求めるのを見ながら、見殺しに
せざるを得なかったという。直径500mに及ぶ渦巻に全員が飲まれて
いったさまを語るときには、突然涙声になった。当時の情景が思い出される
のだろう。その他、多くに悲劇を聞いた。
当然ながら皆さん戦争はもういやだといわれる。
お年寄りの傍にいると、私が探しているこのような話しを聞くことが
できる。

日本降伏の日
やはり8月15日に小泉は参拝した。ほぼ予測したことである。
自分自身の心情がすべてに優先するこの男の行動としては
よく理解できる。
この男、アメリカの広報マンと思っていたら靖国の広報マンでもあった
わけだ。おかげで靖国参拝は高齢者から若者まで広がり、参拝者数も
5万人から20万人に急増したらしい(ここ5年間で)
そういえばかって企業に働いていたとき、靖国の近くに本社があり、
この神社の中を通って通勤していたがいつも閑散としていた。
今は昔かもしれない。

理念なき「カイカク」は日本人的情緒にもあっていたのかもしれないが、
小泉5年間は対米以外にはまったく実りはなかったといっていい。
もちろん企業サイドにたてばそうはいえない。
今回の経験は、首相を一度選べば相当なことが一人でできるということだ。
この大統領制にも近い権限が、国民ではなく一政権与党の総裁選挙で決まる。
国民は蚊帳の外である。
首相に大権限を与えるならば直接投票にするべきだと思う。

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