岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

廃港も?関西空港の今後が危ぶまれる。

2018-09-05 21:39:32 | 2018年9月21号台風被害

台風21号は、関西空港の弱点を白日の下に晒してしまった。

海上空港が非常時には機能しないということが明らかになった。

関西空港は人工の島のために自立していない。

インフラ、人、物資などすべてを島以外から補給しなくてはならない。

今回は、連絡橋が通行不能になり、一気に危機が表面化した。

その連絡橋は当分復旧できないことも明らかになった。

当然、人や物資輸送は代替するしかない。

代替が常態化すれば、関空が復旧しても、戻ってくるかどうか。

なかなか難しいことは、東日本大震災でも経験している。

 

関西空港が持つリスクも明らかになった。

そして、迫りくる南海トラフ大地震のことを考えなくてはならない。

到底、耐えられない。

海抜5mが津波に耐えられるはずがない。

1日8万人近くが利用するこの空港は、今回以上に水没する。

間違いない。

対策はないと思う。

ならば黙って放置するのか。

 

非常時の食料として、1万食3日分を備蓄しているというが、これでは南海トラフ大地震発生時にはとても足りない。

連絡橋も使えなくなるだろう。

もちろん本州側から救援に行く余裕などあるとは思えない。

自衛隊や米軍しか頼りにならないだろうが、彼らにその余力があるだろうか。

 

関西空港には借金が1兆円以上あるという。

国が元締めだろうから、必ず復旧させると思うが、

私は再び開港すべきかどうかを廃港も含めて、しっかり議論しなくてはならないと考える。

復旧することは巨大なリスクを背負うことに直結するからだ。


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1 コメント

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神戸へシフトか? (通りすがり)
2018-09-18 03:26:18
関空は地盤沈下をつづけている。「輪中」のように周りを堤防でかこみすぎると、航空機の離発着に影響をあたえる。
すくなくとも現時点で第一期島のかさ上げをする必要がある。ただ、どこまで抜本的に対策を実行するのか現時点では不明だ。
気候変動にともなう台風の激烈化、温暖化による海面上昇、さらには、南海トラフ地震の津波など、空港の存亡にかかわる脅威は山積している。

もし神戸空港がそれほど地盤沈下を起こしていないのなら、3,500メートル級の滑走路を二本整備し、関空の代替空港として改良するべきだ。
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